FIFA オフィシャルコンサートレポ

2002.6.28 東京スタジアムにて

去年のSMAPのコンサートで両日とも北スタンドで宇宙との交信状態だったのと、終了後の行列のためにもう2度と東京スタジアムに足を踏み入れることはないと思っていたのに、母親のお供でまたもやこのスタジアムに足を踏み入れることになるとは...母親にはさんざん、東京スタジアムって新宿から遠いし、駅から遠いし、音も悪いし、舞台上の人は見えないよって言ったのに、ゴスペラーズを見たい気持ちの方が強かったらしい。

で、今回はアリーナのCブロック。しかも中に入ってみると隣は通路。つうことはスマコンでいけばサイド花道先端という素晴らしい席ではないか。これがスマコンで無いのが悲しいのう。だって通路には係りの兄ちゃんたちがスタンバッテいるだけなんだもん。しかし、このアリーナ席が悲劇を呼ぼうとは...前回は両日ともスタンドだったため飲み物持ち込みOKだったし、食べ物もOKだったはず。でもアリーナ席は芝の問題で飲み物は持ち込み水のみ。そんなこと一言も書いてなかったやん。つうことで、入場付近ではしゃがんで御飯を食べお茶を飲む人が...しかし5時スタートで終了9時30分。辛いよなぁ。付近には水売ってないし、中で売ってる水は売り切れ状態だし...せめてチケットにアリーナ席はの注意書きを入れておいてくれれば...去年のスマコンもそうだったんだろうか?ということで、もしアリーナ席が当たった場合は水持参ということで。そして出入り口は1ヶ所、トイレも1ヶ所。ということで必然的に混むわな。前の方のアリーナだと一番後ろまで行かないといけないのでかなりの時間を要することになるかと思います。今回は11月だから冷えるだろうしで、トイレ問題が起りそうな予感。

で、本題のコンサートですが、5時前に着席したらスタンドは上段はほとんど人が座ってない。下段スタンドも1ブロックほとんど空席なのがちらほら見えるし、アリーナだってCブロックでも空席が目立っている、後ろは言わずもがな。でもコンサートは定時にスタート。そしていきなり海外からのスペシャルゲストの登場。えっと、それはあんまりな仕打ちと違うん?だって大きくスペシャルゲストって明記されているのに、いまだに入場してくる人がいるわ、空席1/3ほどの状態でローリン・ヒル登場。なんだかこれって前座みたいな扱いなのか?うーーん。なんだか座席もがやがやしている中、淡々とローリン・ヒルは力強くストリングスをかきならして弾き語り。なんだか申し訳ない気がしてならない私。もったいない。そしてその後は平井堅。いきなり「Kiss Of Life」でスタートなので会場は一気に盛り上がる。でも5曲ほど歌って終了。えっともう少し聞いていたかったです。最後は母親の好きな「even if」だったけど、明るい中でのこの曲は魅力半減。やっぱり暗い中でしっぽりと聞きたいもんな。で、堅ちゃんたら、これから「売れっ子さん達が続々と登場しますのでお楽しみにして下さい。」ってキャバクラみたいな紹介をしなくっても。(笑)まあ、君も十分売れっ子さんだと思うんだけどね。そしてその後はT−Square.スクリーンに彼らが映しだされると観客は現金なもので一気に民族大移動のごとくトイレへ。うーーん、あからさまだ。7曲ほどパワフルに演奏して終了。

アーチストが演奏を終了するたびに楽器のセッティングとかをチェンジするので結構時間がかかるためにスクリーンに次に演奏するアーチストのPVとかが映し出されるので、Voice of Japanに出演している日本代表の女性歌手のPVが映し出されるとまたもや民族大移動。でもその後でケミストリーが映しだされると慌ててダッシュで戻ってくる観客。わかりやすぎぃーーーー!つうことで次はケミストリー。こんな大きいところでもきれいにハモッテくるのは流石。そして初めてステージの上で左右に移動してくれたので、サイドのスタンドのお客さんも喜んだのではなかろうか。スタンドからも掛け声がかかっていたし。でも盛り上げようと頑張ってる川端君だけどやっぱり緊張しているのは見てとれます。堂珍君はいつもの感じで静かだった。最後にVoice of Japanで終了。かなり客席も盛り上がりました。

そしてその次が倉木麻衣。うちの母親がこのコンサートに来たのはゴスペラーズもあるけど、ケミストリーも聞いてみたいし、倉木麻衣も見てみたいというかなりミーハーチックな気持ちから。だいたい、60歳をはるかに過ぎている母親がゴスペラーズが好きというのも凄いが、倉木麻衣が見たいっていうのも凄いよな。恐るべし、母ちゃん!!そんな母親が次に行きたいコンサートがSOSなんだよな。そりゃ私がCDアルバムをあげたからなんだけど、余りにも通すぎるぜ。で、そのお目当ての倉木麻衣が中々登場しない。いい加減登場しろよ!と思っても現われない。PVも終わって、マイケル・ジャクソン(?)の曲が流れているのに登場しない。うぅーー、時間はもう9時前だから時間が気になって。そしてやっとバンドが登場。そしてその中のメンバーが会場を盛り上げるべくヘーイ、マイ・Kを連呼。やっと倉木麻衣登場。この時点で私のテンションはかなり下がっておりました。さっさと登場せぇよって感じ。いきなり火柱あげてるし。一瞬これがラスト?と思ってしまう程の派手なしかけ。確かに生で見た倉木麻衣はそれなりに可愛いし細い。でも歌はこの場所で歌うには弱い。バックバンドの音やコーラスに負けているために聞こえないこともあり。しかもかなり緊張してトークもつまり気味。会場からも麻衣ちゃーん、頑張れコールが。結構目玉アーチストだけあって花火はあがるわですごいステージング。そしてデビュー曲やアップテンポ目の曲へ。で、ここでちょっと驚いた。このステージでそれをやるか!?と思った瞬間がっくしだった。

そして最後に登場したのが母親お目当てのゴスペラーズ。今回のワールドカップの感想を述べたゴスペラーズ。一番印象に残った試合がスペインvsアイルランドのあの死闘。ということでアイルランドサポーターが歌った応援歌「歩き続けよう」を英語でアカペラ。凄いわ。そして次はワールドカップを記念して出した「エスコート」コンサートとは違ってかなり盛り上がるようにアップテンポの曲での構成にキャリアを感じましたわ。ラブマシーンとかで観客を煽るし、途中で「We Are The Champion」を入れるわでえらく盛り上がりました。そして最後は真骨頂のアカペラで締めくくるというよく考えられた構成でした。うまいわ。

で終わってからが最悪だった。強制退場にひっかかったために一番最後に出ることに。そして会場の外はすっかり行列が。バスで帰ろうと列に並ぶけれど係員がこれ以上並んでいただいてもバスに乗れません。おーーーい!バスで帰って下さいとアナウンスしながらそれは無いだろうぅーーー!バスの本数を確保しとけーーーー!この人数でこれだったら、もしスマコンで満席だったらどうなるんだ?仕方なく飛田給の駅まで歩くことにするけれど案の定のろのろ歩き。あの歩道橋がネックなのよね。しかも上がってくる人はほとんどと言っていい程いないのに片側通行だし。係員が反対側にいるのであれば、上がり専用のロープでスペースを確保して開放すればもう少しましになるのに。どちらにしても道路も狭いし、飛田給の駅もスペース限られているしな。駅まで所要時間40分くらいでした。ああ、疲れた。

最後の感想。どんなに歌がうまい人でもスタジアムはサッカーをする場所でコンサートをするのには向いていないということ。音が観客席を回るように設計されているから、一番遠いところに届くころにはかなり遅れているのね。そしてバンド系の音は割れ気味に聞こえるし。スタジアムなんか、スタジアムなんか大嫌いだぁーーー!!