アイーダ観劇レポート

2004.2.29


出演者:アイーダ(濱田めぐみ)、ラメダス(阿久津陽一郎)、アムネリス(佐渡寧子)、メレブ(山添功)、ゾーザー(飯野おさみ)、アモナスロ(川原洋一郎)、ファラオ(岡本隆生)、ネヘブカ(今井美範)

あらすじ:エチオピアの女王アイーダは侍女を連れて川辺に出ていた時に、遠征してきていたエジプトの将軍ラメダスの捕われてしまい、奴隷となり王女アムネリスに仕えることになる。最初は反目しあいながらも、毅然とした態度を取るアイーダ。王女アムネリスもまた王女としての不自由さを感じながらも、アイーダの言葉によって癒される一方、中々自分との結婚に煮え切らないラメダスにいらだつのであった。そして段々と言葉を交わす内に恋に落ちていくラミダスとアイーダ。そんな中、エチオピアの王まで捕虜となってしまうのであった。祖国への思いとラミダスへの愛との間で揺れ動くアイーダ。そして凱旋を祝う祭の中、王を逃がそうとするアイーダ。それに気がつきながら、2人を逃がそうとするラミダス。とうとうファラオに見つかってしまい、捕われの身となり、反逆罪として2人は死刑に。ただ救いは王女アムネリスによって、2人ともに砂に生き埋めとなることであった。2人は誓う、何十年、何百年たってもいつか巡りあい、愛し合うことを。

感想:ヴェルディの歌劇「アイーダ」をディズニーがミュージカルにしたらこうなるのかというのがよくわかる舞台でした。ほとんどあらすじしか押えていかなかったが、凄くわかりやすい。きっとあらすじ押えていなくても、最初から最後までちゃんとストーリーについていけること間違いなし。そしてアイーダに感情移入しやすい舞台。とにかくアイーダ役の濱田さんの歌が凄い。小柄で細いのに、パワフルでソウルフルでアンサンブルコーラスがついていても、全然負けていない。それに引き換え、ラメダス役の歌がどうも歌謡曲チックな歌い方で、アンサンブルや他の出演者と一緒に歌うとなるとどうも違和感が大きくて。あの歌い方でもいいんだろうか?まあ顔は結構濃い目ながらイケメンだし、背は高く、将軍にはぴったしなんだけどさ。あの歌がもう少し何とかなればなぁ。そして舞台はライティングがきれいなのと、衣装もカラフルだし、アンサンブルの踊り見ているのも楽しいし、ファッションショーも滅茶苦茶楽しいし、是非違うキャストも見てみたいと思わせる舞台。何よりブロードウェーの本場のも見てみたいよな。うまく日本語歌詞をあてているとはいえ、やはり日本語訳の歌って違和感感じるもんで。