狙いを定めて stay on target

 

 サイカーチス、なぜか、店頭に売れ残っていることが多かったのは気のせいであろうか? 子供達人気にあるカブトムシをモチーフにしたことで、人気が出るであろうとふんで、他のゾイドよりも多く生産はしてみたモノの、やっぱり売れなかったのか、配色の関係で人気が出なかったのか? どうも、私のまわりでは、売れ残っていたゾイド、という印象の否めない機体である。

 仮に、本当に人気が無いような魅力薄のゾイドか、組み立てながら考えてみようと思います。

 

 まずは、ひたすらパーティングラインを消しにかかります。

 長射程ビーム砲となる角の部分は、長く全周にわたってパーティングラインが入っているのでひたすら削ります。その上で、最先端部分の銃口を開口します。

 また、胴体側面に装備される小口径加速ビーム砲の銃口も開口します。

 

 コクピットの上の角の最先端部分にある、使わないジョイント穴は埋めた上で切り落としました。

 まず、伸ばしランナーを作ります。ジョイント穴に接着剤を流し込み、適度な長さに切った延ばしランナーを差し込みます。この時、接着剤がはみ出ようが、伸ばしランナーが長すぎようが気にしません。接着剤硬化後、きれいに成形します。

 また、この角は、左右のパーツで切り込みの深さが異なるので、後の見栄えを考え、この時点でしっかりと同じ深さにしておきます。

 

 砲身の角よりもやっかいなのが足です。全周に渡ってパーティングラインが走っているのは言うまでもなく、場所によっては、山脈のような盛り上がりがあるのはなんともしがたいモノ。しかし、これも全て処理します。

 場所によってはデザインナイフ、場所によってはヤスリと、胴部を使い分けながら処理していきます。

 また、この足パーツの片面にはピン後もあるので、これも無くします。場所によっては、単に削りとるだけ、場所によってはパテがわりに瞬間接着剤を流し込んでから削ります。

 こうした処理をすると。足1本成形するのに、1時間以上かかってしまいました。都合6時間かかった、ということです。

 出来上がったパーツを仮組みし、構造をよく把握します。

 ゼンマイがどう動くことで、足が動き、翼が動くのか。そして、組立手順をよく考えます。

 

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