高機動ウイング wings

 

 ゾイドの特徴の一つが、歩くプラスアルファーの動きを持っていること。しかしながら、ハンマーロックは、歩くだけの動きしか持っていなかった。このため、個人的には、早くからの復活を望んでいまして、再販の暁には、しっかり構造をふまえて理解をして、何かしらの動きを加えながら改造してみたいと思っていました。

 そして、2001年末についに販売となったので、早速購入し、色々いじってみたのですが、これがなかなか手強い。要は、これ以上の動きを追加する場所のアイディアにピンと来ないのです。ゴジュラスとゴドスの関係にならえば、ハンマーロックはアイアンコングと対になる機体。となると、アイアンコングの縮小版を目指し、首と背中のミサイルを動かすことを想定し、検討を始めました。

 まず、アイアンコングのように、首を左右に振らせるような動きを考え始めました。しかし、ハンマーロックでは、帝国軍共通コクピットを取り囲む頭のパーツが、フレームに取り付けられていることから、取り付け方法を考えたうえでの大幅な加工が必要になり、加えてそこまで動きを導く方法が思いつかず、断念しました。

 次に、背中のミサイルを動かすことを考え始めました。アイアンコングのようにミサイルを回転させるとなると、取り出した回転を90度転換させなければなりません。しかし、これではクラウンギアを押し込むスペースが確保できそうにないのであきらめました。スプリングでの動力伝達では、おそらく大きな抵抗が生まれてしまうため、ゼンマイのパワーでは難しいだろうと思いました。では、回転をあきらめて、単に上下に動かしてみようかと思いましたが、単純にハンマーロックのミサイルのジョイント位置をずらさずに動かそうとすると、ミサイルの後端がボディーパーツに触れてしまい、動きをなさないことがわかりました。

 私の基本的なギミック改造の方針に、ギミック部品は作ったにしても、出来るだけゾイド本体への加工は最小限に押さえる、と言うことがあり、この範囲内で何が出来るかを考えた結果、背中にウイングを取り付けこれを上下に動かそう、と言う結論に達しました。つまり、小型版アイアンコングを目指そうとしたモノの、良いアイディアが浮かばなかったので、小型版アイアンコングMk-2にしようと言うわけです。とりあえず、こうして、作業の方針が決まったので、これに基づいて、実際のパーツの加工をしながら、更に具体的なアイディアを練っていくことにしました。

 

パーツの整形

 

 まずは、黒いランナーのパーツから整形を始めました。 オーソドックスにランナーから切り取って、ゲート跡やパーティングラインを整えていきます。

 通常では肩に装備する連装ビーム砲。一応各所のハードポイントに装備させることを想定しているために、後ろの部分に切り込みがあります。これは、連装ビーム砲を腕に装備した際に、肘の内側にある動力パイプと干渉してしまうのを避けるため切り込みです。確かに切り込みがあると言っても、実際に装備してみると、ハードポイントにしっかりおくまで差し込まれない内にぶつかってしまいます。そこで、この切り込みを大きくしながら、腕のハードポイントにしっかりとさし込めるような状態になるようにします。

 

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