脱いだらすごいんです naked frame
旧シリーズのプテラスとバリゲーターは、上面が濃いめの青、下面が白ということで、とても色の統一性があったという印象が残っています。そんな中、カノントータスとスネークスはいずれも緑系になっていて、共和国軍のキャラクター色である、グレーとブルー系でないことは、ちょっと引っかかりがありました。
そこで、プテラスとバリゲーターに準じた塗装のカノントータスを作ったらどんな印象を受けるか、それを見てみたいと思って手を付けることにしました。
色主体の改造? タイトルは関係ないじゃん!
なんて言われそうですが、ギミック改造もちゃんとやります。と、言うよりも、武器追加系の改造は苦手なので、結局はギミック改造しかできないのですから、見た目には色を塗り替えただけの改造しかできないのが本当のところであることは、既にご存じであると思います。
使うのは新シリーズのキットですが、設定は第一次中央大陸戦争中のモノを意識して作って行くつもりです。でも、どうせ色換えだからあんまり関係ないと言えば関係ないのですが・・・・
え? 脱いだら、って、何考えているんです。カノントータスですよ。「甲羅」という名前の「ヴェール」を脱いだらに決まっているじゃないですか。
今回の改造の用いた部品 プラパイプ 直径3mm 5mm プラ棒 直径2mm 3mm プラ角棒 3mm 5mm プラ板 1.2mm厚 各種ポリジョイント ミニ4駆用のローラ部品 8枚のピニオンギア ミニ4駆用のクラウンギア ジャンクパーツ 2mmのナベネジ 1.7mmの皿ネジ |
アクション
まずは仮組み。カノントータスのギミックである「歩く+首の前後」が再現できる範囲の部品を組み立てて、連動ギミックの構造を観察します。
ゾイドにギミックを追加する際には、既存のギミックが動く範囲内の部品だけを組み上げて、どういう構造になっているか、あっちがどう動いたときにこっちがどう動くように連動しているのか、よく観察しなければなりません。その上で、どこを動かしたいかを決めてから、その為の動力をどこから引っ張ってくるか決める必要があります。この時に、完成後の動きがどうなるのかイメージできるかが、ポイントとなります。要は、創造力も大事だと言うことです。
実際の加工です。
まず甲羅部品の、裏側、主砲の受け軸の穴を大きくして、簡単に主砲がぐらぐら動くようにします。
約10mm程に切った5mmのプラ角棒を主砲部品の後端に取り付けます。強度確保のため、内側から2mmのナベネジで取り付けます。
角が丸くなっているのがわかると思いますが。カノントータスは、主砲基部の側面が開口しています。後で、ここをプラ板でふさぐことを予定しています。もし、この角の丸みをつけておかないと、後で開口部をふさいだプラ板の内側にぶつかってしまい、ギミックが機能しなくなってしまいます。
主砲の動きは、この取り付けたプラ角棒を部品を押し出すことで、上下運動に変える事になります。
5mmのプラ角棒を左図のような大きさに切り取ります。
具体的な手順は、まず5mmのプラ角棒を15mm程度の長さに切っておいてから、14mmになるまでサンドペーパーに押しつけるように削ります。そして、ヤスリで7mm分だけだけ1mmだけ削ります。
削りだした部品は、ゼンマイから首の前後の動きを取り出すC-21部品(旧#21)に取り付けます。上の方にのびているのがその部品です。強度確保のため、接着と同時に1.7mmの皿ネジを入れてあります。
この後、実際に仮組みをしての削り込みが必要になります。カノントータスの首の前後運動は、スムーズな前後運動ではなく、首が伸びきって止まる瞬間と、首が縮みきって止まる瞬間があるような間欠的な動きとなっています。そこで、この動きをそのまま生かすために、上に伸びている7mmの部分を少し削りこむことが必要となります。目安は、カノントータスの首が完全に伸びきったときに、主砲に取り付けた5mmのプラ角棒がちょうどよくのっかりきるまでです。もし、のっかりきらない以上の長さであると、主砲の重さで、首が伸びきった瞬間にすぐに首を引っ込めさせてしまい、あの間欠的な前後運動が演出できなくなってしまいます。
さらにC-21部品には、前方部分の内側に、3mmのプラ角棒を接着します。これも、カノントータス元来の動きを損なわないための措置です。
ミニ4駆用のローラ部品を切り取り、ゼンマイの首の動きを取り出す部分に張り付けます。
首が伸びたときに主砲が上を向くと言うことは、首が縮んだときに主砲が下がるわけです。主砲の重みで、急激な動きになることが想定されたので、その動きを少しでも緩やかなモノにしようとして張り付けました。
実際に仮組みをして動かしてみましたが、C-21部品に張り付けた3mmのプラ角棒とゼンマイに張り付けたミニ4駆用のローラー部品は、あまり効果無かったようです。少しでも工程を減らしたいと思うのであれば、省いても問題ないのではないかと思います。どうしても主砲の重みで、首が縮もうとすると一気に部品全体を押し込んでしまい。、スーと伸びてスッと引っ込んでしまう、という動きになってしまいました。
でも、この加工で、主砲の上下運動は確保しました。