◆◆<番外編 in
レバノン (part.5)> 2000年10月15日〜22日◆◆ 帰る日です。
朝、選手に挨拶。今日はプールみたい。プールといえば、レイソルのキャンプではファンセの姿を見逃しています。ミョンボさんは、見逃さないわ、と張り切っていたら寒いからミョンボさんは入らないそうです。見たかったな、泳ぐ姿。
サンチョルは腰にバスタオル巻いています。それを取ることはなかった! 残念、こちらも見たかったのに〜。寒いから、って結局入らないそうです。
ノさんがプールに入ってたような・・? 遠めなのでよく分かりませんでした。
そこで、ずっーと一緒の行動だったボランテイアで韓国代表をケアしている大学生の男の子ともさようなら。話していて大学生ということを初めて知りました。「2年後、日本に行くよ、そこで会おう」と言われました。そうです、W杯のことです。果して彼はどこのチームを応援しているのでしょうか。
その後、ミョンボさんが話す機会を作ってくれました。こういう所の気遣いがミョンボさんらしい。「こんな所までわざわざありがとうございます」とおっしゃいました。なんて、なんて大人なんでしょう!! こんなこと、なかなか言えなですよ〜
「レイソルのみんなにミョンボが元気だと伝えて下さい。」とまで!!
Jリーグ、優勝がかかっているレイソルの為にも10月末には日本へもどり、練習へ参加される、とのこと。休むことも考えていないミョンボさん。
カシマとガンバにさえ勝てばイケる、と強くおっしゃっていました。いつも、こうやってチームのことを考えているんですね、韓国代表でもレイソルでも。つくづくミョンボさんの偉大さと、表には出さない優しさを感じました。
それから、レイソルの選手ら宛てにレバノンの建物の絵ハガキにメッセージを書いて頂きました。
初日にレイソルの選手から貰ってきたミョンボさんへのメッセージを書いた色紙を渡していたのです。
み○み選手は「もう退場しないでください」と書いていたのですが。ミョンボさん、漢字も読んでいます!きっとみ○みは読めないだろう、と思って書いてしまったのでしょう。
そこで、ミョンボさん、まず「み○み(勿論漢字)」と書いたあとハングルで「レッドカードを貰いましたがあれはレッドではなかったのです。Jリーグでは貰わないよう頑張ります」と書かれていました。
そのあと選手あてに「お元気ですか?私は元気でやっています。広島戦では頑張りましょう」みたいなことを書いていました。
話している時に選手ではなく、スタッフの方々が集まってきました。ミョンボさんの周りっていつもスタツフが集まるのねぇ。大人の人ばかりです。INABAっちさん曰く、ミョンボさんの護衛=GKイウンジェ選手もきました。声が低くて恐い・・・ でも、面白い人でもありました。気をつけて帰ってください、と言って頂きました。
帰る時にミョンボさんと話が出来て良かったです。
そのあと、サンチョルも来てなんだかんだ。
みょんぼさん、サンチョル、ふーみんさん、私の4人で写真を撮らせて頂きました。
これがとってもいい出来!お気に入りの一枚です。
最初と最後にそれぞれちゃんと話もして挨拶出来て良かったです。
途中、二人して凄く落ち込んでたことがあったのですが、それも一気にフッ飛んでしまいました。
昨日、一緒にサッカー観戦したタクシーの運転手さんに来てもらい、見送られながらホテルを離れました。
空港まで運転手さんそっちのけでふーみんさんと今までの思い出話にふけってしまいました。空港に着くとなんと3時間遅れに変更になっています。乗り継ぎでなくて良かった! 1件しかない売店で私はハガキ数枚とレバノンの絵が書かれた磁石を買いました。
両替所があったので、多少のお金をドルに。レバノンではどこの店でもドルが使えました。
ようやく中に入り、チェックイン。これがえらく時間かかります。割り込みもなんのその、でドンドン抜かされている・・。英語で怒ることが出来たらなぁ。後ろに並んでいたおじさんの後押しでようやくチェックインです。
免税店が2店ありました。ナッツ類が多くあり、そこでティスティング。美味しい!ナッツと、クッキー、こちらでは高級とされているリプトン紅茶を買いました。
チケットを見せて中に入ると厳しーいチェックが待ってました。荷物を全部下へ置かされ、まずその荷物を細かく見ます。化粧ポーチの中、ドライヤーが入っている入れ物、お土産袋等々。その後は入念なボディチェック。いや、驚きました!
私達の飛行機はモスクワへ・・・と思ったら早い時間にどこかに到着です。何?何処?何かあってまたベイルート?
不安がよぎります。もうすでに暗いので辺りの景色が分かりません。
四苦八苦して前のシートの方に聞くと「ダマスカス」だそう。そこって・・・! ベイルートより南に行ってる!ということは時間がかかる、ということです。というよりも自分達の飛行機が経由する、などと聞いていなかったのでビックリしました。
そこで乗り込んでくる人たちがいます。そこで私の隣りになった人がとてもユニークだったので書きたいと思います。
人よりも数倍も大きいその人は着くなり前のシートの頭にあるシートで顔を拭きはじめました。クーラーを私達のまで自分に向けています。勿論、断りなどナシです。今度は私の前にある雑誌を持出して仰いでいます。勿論、断りはナシ。怒るというか笑ってしまいます。日本人ならここで怒り浸透、になっているはずです。私の雑誌でしょう、になりますよね。
スチュワーデスさんが言うこと全てを私に伝言してきます。トマトかオレンジかくらい分かるっつうの!
そして、食べ終るや否や、自分が食べなかったターズとマーガリンをまだ食べ終わっていない私のテーブルへ置きます。勿論、何も言わずにです。置いたあと、どうぞ、という感じで私の顔を覗き込んでいました。
私がようやくデザートまで行った時、美味しくなかったので一口食べて置くと、すぐさま隣りからケーキを指差してきました。言葉はないですが「食べないの?」と言いたいのでしょう、手でいらない、をすると手掴みして食べていました。
とにかく、面白い人でした。
モスクワに到着すると拍手が起こります。これは、どこへ到着した時もそうでした。日本国内ではないことですね。今度、やってみようかなぁ。日本じゃちょっとヒンシュク買うのかな?
モスクワですぐ迎えのバスが来るものと思っていました。それが1時間位待たされました。そんな時間があるのなら買物出来たのに! 同じようにトランシドットでホテルに泊まる方々もいたのですが、私達二人だけ別のホテルで車もみんなはバスでしたが私達はバンに乗せられてホテルへ。もうすでに23時近く。
立派なホテル〜!と浮かれていたのはそこまででホテルの中では自分達の部屋の2Fしかいられなかったのです。ホテルへ着いてから宿泊者とは違うエレベーター(業務用だと思う)に担当者が付いて部屋に案内されます。そして2Fには数台の監視カメラと監視人がいます。見張り役、みたいなものでしょう。これじゃあ、「皆様の安全を守るため」というより監獄のようです。
食べ物も買えない!サンチョルから貰っていた水と、トリポリの旧市街地で買っていたナッツが唯一の食料になりました。
そんな中、ユニを並べて写真撮ったり、ポラを見直したり、ミョンボさんのメッセージを見直したり・・・。
つい、さっきまでのことなのに思い出にふけりますもう、夜中の3時だというのにね。
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