「今森洋輔 森のアトリエから」

(絵と文 今森洋輔) 1500円

「森に暮らし始めて、野鳥が、動物が、植物が、より身近に感じられるようになった。したたかさを秘めた彼らの知恵には、人生の教訓がある。」(本文より)
 生物画家の今森洋輔さんは、滋賀県マキノ町の森でかわいい黄色の木の家に住み、琵琶湖の生物(とくに魚)を描くことをライフワークとして活動されています。
 森の中でどんな風に作品がうまれているのかとても興味深くなってこの本を企画しました。

 本の中ではお得意の魚や昆虫の細密画がたくさん紹介されますが、なかには「琵琶湖の鮒鮨」のような題材もあり、ほのぼのとした生活感も感じられる画文集になっています。

 今森さんのアトリエを訪ねると、四季折々の花や動物、そしてシイタケやジネンジョなど自然の恵みにあふれたマキノを感じることができます。また、今森さんが丹誠込めた畑を動物に荒らされたり、飼っているウサギをヘビに襲われたり、と森ならではのアクシデントもあるのだといいます。冬には腰の位置まで雪が積もるマキノですが、アトリエは薪ストーブの熱と手作りのパンでもてなしてくれる今森さんの温かさでいっぱいです。

 そんなすてきな生活を、絵と文章で綴った本です。書店で見かけたら、ぜひお手にとってご覧ください。

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