◆ 被害の内容

:1989年10月、当時1歳4か月の男児がMMRワクチンを接種。8日後に

発熱し、無菌性髄膜炎にかかり、一旦退院したものの、再び発熱した後急性脳症により死亡。ワクチン接種から65日後のことだった。

 

大輔君:1991年6月、当時1歳9か月の男児がMMRワクチンを接種。2日後に発熱

し、けいれんを発症。すぐに昏睡状態に陥り、重度の知能障害を残した状態で症状固定。その後も無気肺や肺炎を繰り返し、肺気腫、無気肺により死亡。ワクチン接種から約1年1ヶ月後のことだった。

 

A君、大輔君共に、国は予防接種被害認定制度での予防接種と死亡との因果関係を否認。両親が、1993年12月24日提訴。係争中、大阪府知事は、大輔君の両親が行った審査請求に対し、4年以上経過した1997年12月25日原処分を取り消し、死亡一時金等の支給を認めた。

 

花さん:1991年4月、当時1歳10か月の女児がMMRワクチンを接種。2週間後に

発熱し、けいれんを発症。すぐに昏睡状態に陥り、その後の処置の甲斐もなく重度の後遺症を残し今日に至る。

 

国は予防接種被害認定制度では予防接種による障害と認定し、障害児養育手当

1級を受給中。花さんと両親が、1996年4月23日提訴。