■ 037.16阿部知子議員 衆議院厚生労働委員会質問

第25号 平成15年7月16日(水曜日)

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平成十五年七月十六日(水曜日)
    午前九時四十四分開議
 出席委員
   委員長 中山 成彬君
   理事 熊代 昭彦君 理事 長勢 甚遠君
   理事 野田 聖子君 理事 宮腰 光寛君
   理事 鍵田 節哉君 理事 山井 和則君
   理事 福島  豊君 理事 武山百合子君
      岡下 信子君    倉田 雅年君
      後藤田正純君    佐藤  勉君
      田村 憲久君    竹下  亘君
      棚橋 泰文君    西川 京子君
      平井 卓也君    松島みどり君
      三ッ林隆志君    宮澤 洋一君
      森  英介君    谷津 義男君
      山本 幸三君    吉田 幸弘君
      吉野 正芳君    渡辺 具能君
      家西  悟君    石毛えい子君
      大石 正光君    大島  敦君
      加藤 公一君    五島 正規君
      城島 正光君    仙谷 由人君
      古川 元久君    三井 辨雄君
      水島 広子君    渡辺  周君
      桝屋 敬悟君    丸谷 佳織君
      佐藤 公治君    小沢 和秋君
      山口 富男君    阿部 知子君
      金子 哲夫君    山谷えり子君
    …………………………………
   参議院厚生労働委員長   金田 勝年君
   厚生労働大臣       坂口  力君
   厚生労働副大臣      木村 義雄君
   内閣府大臣政務官     大村 秀章君
   厚生労働大臣政務官    渡辺 具能君
   政府参考人
   (防衛庁人事教育局長)  宇田川新一君
   政府参考人
   (法務省大臣官房審議官) 山下  進君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局長
   )            遠藤純一郎君
   政府参考人
   (厚生労働省医政局長)  篠崎 英夫君
   政府参考人
   (厚生労働省健康局長)  高原 亮治君
   政府参考人
   (厚生労働省医薬食品局長
   )            小島比登志君
   政府参考人
   (厚生労働省医薬食品局食
   品安全部長)       遠藤  明君
   政府参考人
   (厚生労働省労働基準局長
   )            松崎  朗君
   政府参考人
   (厚生労働省職業安定局長
   )            戸苅 利和君
   政府参考人
   (厚生労働省社会・援護局
   長)           河村 博江君
   政府参考人
   (厚生労働省社会・援護局
   障害保健福祉部長)    上田  茂君
   政府参考人
   (厚生労働省老健局長)  中村 秀一君
   政府参考人
   (厚生労働省保険局長)  真野  章君
   政府参考人
   (水産庁漁政部長)    山本 晶三君
   厚生労働委員会専門員   宮武 太郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
六月二十日
 辞任         補欠選任
  山本 幸三君     杉浦 正健君
同月二十六日
 辞任         補欠選任
  杉浦 正健君     山本 幸三君
七月八日
 委員奥谷通君が死去された。
同月十六日
            補欠選任
             北川 知克君
同日
 辞任         補欠選任
  岡下 信子君     倉田 雅年君
  家西  悟君     古川 元久君
  大島  敦君     仙谷 由人君
  江田 康幸君     丸谷 佳織君
同日
 辞任         補欠選任
  倉田 雅年君     岡下 信子君
  仙谷 由人君     大島  敦君
  古川 元久君     渡辺  周君
  丸谷 佳織君     江田 康幸君
同日
 辞任         補欠選任
  渡辺  周君     家西  悟君
    ―――――――――――――
七月一日
 母子家庭の母の就業の支援に関する特別措置法案(参議院提出、参法第一五号)
同月十五日
 胆道閉鎖症の特定疾患対象疾病への認定に関する請願(石毛えい子君紹介)(第四一六五号)
 同(福島豊君紹介)(第四一七八号)
 同(金田誠一君紹介)(第四一九四号)
 同(中川智子君紹介)(第四二一六号)
 同(斉藤鉄夫君紹介)(第四二四三号)
 同(山井和則君紹介)(第四二五八号)
 同(鈴木恒夫君紹介)(第四三二六号)
 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律第十九条の改正に関する請願(村上誠一郎君紹介)(第四一六六号)
 同(大畠章宏君紹介)(第四一七七号)
 同(葉梨信行君紹介)(第四一八四号)
 同(筒井信隆君紹介)(第四一八九号)
 同(永岡洋治君紹介)(第四一九二号)
 同(持永和見君紹介)(第四一九三号)
 同(小野晋也君紹介)(第四二〇二号)
 同(西田司君紹介)(第四二〇三号)
 同(荒井聰君紹介)(第四二二〇号)
 同(石井啓一君紹介)(第四二二一号)
 同(金子哲夫君紹介)(第四二二二号)
 同(丸谷佳織君紹介)(第四二二三号)
 同(吉川貴盛君紹介)(第四二二四号)
 同(伊藤公介君紹介)(第四二二七号)
 同(児玉健次君紹介)(第四二二八号)
 同(横路孝弘君紹介)(第四二二九号)
 同(斉藤鉄夫君紹介)(第四二三六号)
 同(細田博之君紹介)(第四二三七号)
 同(保利耕輔君紹介)(第四二五六号)
 乳幼児医療費無料制度の創設に関する請願(大森猛君紹介)(第四一六七号)
 同(中林よし子君紹介)(第四二三八号)
 同(石井郁子君紹介)(第四三一四号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四三一五号)
 同(中林よし子君紹介)(第四三一六号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四三一七号)
 最低賃金の引き上げ、全国一律最低賃金の法制化に関する請願(児玉健次君紹介)(第四一六八号)
 小規模作業所等成人期障害者施策に関する請願(児玉健次君紹介)(第四一六九号)
 同(前田雄吉君紹介)(第四一九〇号)
 同(中川智子君紹介)(第四二一四号)
 健保三割負担を二割に戻すなど患者負担の軽減に関する請願(小沢和秋君紹介)(第四一七〇号)
 同(中林よし子君紹介)(第四一七一号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四一七二号)
 同(木島日出夫君紹介)(第四二〇四号)
 同(中林よし子君紹介)(第四二〇五号)
 同(春名直章君紹介)(第四二〇六号)
 同(不破哲三君紹介)(第四二〇七号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四二〇八号)
 同(山口富男君紹介)(第四二〇九号)
 同(赤嶺政賢君紹介)(第四二三九号)
 同(小沢和秋君紹介)(第四二四〇号)
 同(中林よし子君紹介)(第四二四一号)
 同(不破哲三君紹介)(第四二四二号)
 同(石井郁子君紹介)(第四三二二号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四三二三号)
 同(中林よし子君紹介)(第四三二四号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四三二五号)
 安全で行き届いた看護の実現に関する請願(瀬古由起子君紹介)(第四一九九号)
 同(春名直章君紹介)(第四二〇〇号)
 健保三割負担を二割に戻し患者負担の軽減に関する請願(小沢和秋君紹介)(第四二〇一号)
 無年金障害者の早期救済に関する請願(中川智子君紹介)(第四二一二号)
 同(八代英太君紹介)(第四二一三号)
 総合的難病対策の早期確立に関する請願(中川智子君紹介)(第四二一五号)
 同(熊谷弘君紹介)(第四二二五号)
 同(玄葉光一郎君紹介)(第四二三〇号)
 健保本人三割負担を二割に戻し患者負担の軽減に関する請願(藤村修君紹介)(第四二三五号)
 総合的な肝疾患対策の拡充に関する請願(江田康幸君紹介)(第四二五七号)
 介護保険の改善に関する請願(石井郁子君紹介)(第四三〇六号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四三〇七号)
 同(中林よし子君紹介)(第四三〇八号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四三〇九号)
 輸入食品の残留農薬等の検査強化、検査員の大幅増員に関する請願(石井郁子君紹介)(第四三一〇号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四三一一号)
 同(中林よし子君紹介)(第四三一二号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四三一三号)
 妊産婦健診や不妊治療、リンパ浮腫治療への保険適用に関する請願(石井郁子君紹介)(第四三一八号)
 同(瀬古由起子君紹介)(第四三一九号)
 同(中林よし子君紹介)(第四三二〇号)
 同(藤木洋子君紹介)(第四三二一号)
は本委員会に付託された。
七月六日
 社会保障の拡充、将来への安心と生活の安定に関する請願(第一二一号)、健保三割負担など医療費負担増の凍結・見直しに関する請願(第一二二二号)、腎疾患総合対策の早期確立に関する請願(第一六一五号)及び小規模作業所等成人期障害者施策に関する請願(第三一七六号)は「日野市朗君紹介」を「今野東君紹介」にそれぞれ訂正された。
七月八日
 社会保障の拡充、将来への安心と生活の安定に関する請願(第二八一号)、腎疾患総合対策の早期確立に関する請願(第一四九一号)及び総合的難病対策の早期確立に関する請願(第三七二七号)は「奥谷通君紹介」を「森田健作君紹介」に、小規模作業所等成人期障害者施策に関する請願(第二四四一号)及びあん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律第十九条の改正に関する請願(第三二一五号)は「奥谷通君紹介」を「石田真敏君紹介」に、あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律の改正に関する請願(第三二二六号)は「奥谷通君紹介」を「田村憲久君紹介」にそれぞれ訂正された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 母子家庭の母の就業の支援に関する特別措置法案(参議院提出、参法第一五号)
 厚生労働関係の基本施策に関する件

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     ――――◇―――――
中山委員長 これより会議を開きます。

(中略)

中山委員長 次に、阿部知子君。
阿部委員 社会民主党・市民連合の阿部知子です。

(中略)

 引き続いて、MMRワクチンの予防接種被害についてお伺いいたします。
 これまでに御提供いただきました資料で、MMR接種で発生した副作用の被害者は、死亡者を除いて一千七百五十四人、いわゆる任意接種で被害が起きて認定を受けた方を加えると二千七十五人となっておりますが、果たしてこの認定を受けた患者さんたちがその後どのように症状の経過を抱えておられるか。
 例えば子供の場合ですと、幼いころに髄膜炎をやりますと、何年かたっててんかんが出たり、あるいは微妙な部分での発達のおくれが出たりいたしまして、実は、今厚生省がお示しのデータは、認定時に死亡か治療中かあるいは治癒か、認定時だけでございます。もう年月は五年、十年とたってございます。その間の長期フォローはいかがになっておるや、お教えください。
高原政府参考人(健康局長) 委員御指摘の認定時の方につきましては、ほとんどが既に治癒されている、ないしは、現在、年金受給者が四人、死亡一時金の受給者が三人いらっしゃるわけでございますけれども、この人たちについても、数が少ないということもあって把握しておる。
 それから、治癒したというふうな形になっている方が再び予防接種が原因と考えられる疾病に罹患した場合には、申請なさいますと再度医療費の支給が行われるわけでございまして、実体的なサーベイランス体制というふうなものはできているんだろうと思っております。
 しかしながら、御指摘のような、これに必ずしもかかっていないというふうな問題意識というものにつきましては、厚生労働科学研究におきまして、感染症対策の中で予防接種関係の研究も対象としているところでございますので、そういうふうな研究の御希望の方がいらっしゃった場合には、この厚生労働科学研究の中で申請をしていただく、そういうことになろうかと思います。
阿部委員 最後に大臣にお願いしたいのですが、今の高原局長の御答弁は、研究者の中でそういうことがやりたいといった場合に、厚生労働科研費を出しましょうと。私は、逆転していると思うんです。これは国が起こした予防接種禍です。そして、長期の予後ということは、私は国として責任があると思います。やはり国としてきちんとした予後調査に取り組むべく、その姿勢で例えば厚生労働科学研究を募集なさるとか、そういうのが私は筋だと思いますが、その点についてもう一度大臣のお考えを。
 私は小児科医ですから本当に、昔髄膜炎をやったら、何年かしててんかんが出てくる子供たちを多く見ております。ですから、その分だけ不安も強うございますし、それは、患者さんの方から言ってきたら、あるいは主治医が言ってきたらという問題ではないだけの、これは国が認可したワクチンが偽造されて問題を生じた事件でございます。あるいは、期限切れワクチンで被害が生じた。責任問題は、私は、せめて健康の実態調査くらい国が率先して行うべきと思いますが、お考えをお願いします。
坂口国務大臣 予防注射によって被害を受けられた皆さん方が成人されてどうなっているか。
 私も、地元に一人おみえになりまして、今までからずっと、幼児のときからお会いをしてきたわけでございますが、先日、何十年ぶりかに、お父さん、お母さんとお会いをさせていただきました。立派に成長されたと申しますか、もう二十七、八でございますからかなり立派でございますが、非常に卓越した能力をお持ちで、いろいろのことに取り組んでおみえになるようでございますけれども、全人間的に言うならば、全人間的にすべてが正常というわけではない、部分的に非常に能力があるということのようでございます。
 そうした方がかなりおみえになるのではないかと私も思いますが、今御指摘になりましたように、厚生労働省として、今どういう状況にあるかということを把握できるかどうか、ちょっと聞いてみないとわかりませんが、その当時、その障害のありました皆さん方の住所、氏名というものをしっかりと把握させていただいたといたしましても、それからかなり時間がたった後で、住所等もお変わりになっている場合もございましょうし、把握できるかどうか、あるいは、都道府県なり市町村にお願いをして、そこが把握できるかどうか、そんなこともあろうかと思います。
 一遍やってみますと言うだけの自信はなかなかございませんけれども、そうしたことが可能かどうか、一遍ひとつ議論をしてみたいというふうに思います。
阿部委員 ぜひとも前向きにお取り組みいただきますようにお願い申し上げて、終わらせていただきます。
中山委員長 次に、金子哲夫君。
金子(哲)委員 社会民主党・市民連合の金子です。
 きょうは、最後の質問になりますけれども、五十八回目の八月六日がもう間もなくやってまいりますので、被爆者問題について幾つかお尋ねをしたいと思います。

(中略)

中山委員長 次回は、公報をもってお知らせすることとし、本日は、これにて散会いたします。
    午後五時十一分散会


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