第12号 平成15年5月7日(水曜日)

平成十五年五月七日(水曜日)
    午前九時二分開議
 出席委員
   委員長 中山 成彬君
   理事 熊代 昭彦君 理事 長勢 甚遠君
   理事 野田 聖子君 理事 宮腰 光寛君
   理事 鍵田 節哉君 理事 山井 和則君
   理事 福島  豊君 理事 武山百合子君
      岩倉 博文君    岡下 信子君
      佐藤  勉君    田村 憲久君
      竹下  亘君    棚橋 泰文君
      西川 京子君    原田 義昭君
      平井 卓也君    松島みどり君
      三ッ林隆志君    宮澤 洋一君
      森  英介君    谷津 義男君
      山本 幸三君    吉田 幸弘君
      吉野 正芳君    渡辺 具能君
      家西  悟君    石毛えい子君
      大石 正光君    大島  敦君
      大谷 信盛君    加藤 公一君
      五島 正規君    今野  東君
      城島 正光君    三井 辨雄君
      水島 広子君    江田 康幸君
      桝屋 敬悟君    佐藤 公治君
      小沢 和秋君    山口 富男君
      阿部 知子君    金子 哲夫君
      山谷えり子君    川田 悦子君
    …………………………………
   厚生労働大臣       坂口  力君
   文部科学副大臣      河村 建夫君
   文部科学副大臣      渡海紀三朗君
   厚生労働副大臣      鴨下 一郎君
   厚生労働副大臣      木村 義雄君
   厚生労働大臣政務官    渡辺 具能君
   厚生労働大臣政務官    森田 次夫君
   政府参考人
   (防衛庁防衛参事官)   松谷有希雄君
   政府参考人
   (文部科学省高等教育局長
   )            遠藤純一郎君
   政府参考人
   (文部科学省スポーツ・青
   少年局スポーツ・青少年総
   括官)          高杉 重夫君
   政府参考人
   (厚生労働省医政局長)  篠崎 英夫君
   政府参考人
   (厚生労働省健康局長)  高原 亮治君
   政府参考人
   (厚生労働省医薬局食品保
   健部長)         遠藤  明君
   政府参考人
   (厚生労働省職業安定局長
   )            戸苅 利和君
   政府参考人
   (厚生労働省保険局長)  真野  章君
   政府参考人
   (農林水産省大臣官房参事
   官)           岡島 敦子君
   厚生労働委員会専門員   宮武 太郎君
    ―――――――――――――
委員の異動
五月七日
 辞任         補欠選任
  奥谷  通君     原田 義昭君
  後藤田正純君     岩倉 博文君
  石毛えい子君     大谷 信盛君
  三井 辨雄君     今野  東君
同日
 辞任         補欠選任
  岩倉 博文君     後藤田正純君
  原田 義昭君     奥谷  通君
  大谷 信盛君     石毛えい子君
  今野  東君     三井 辨雄君
    ―――――――――――――
五月六日
 労働基準法の一部を改正する法律案(内閣提出第七七号)
同月七日
 社会保障の拡充、将来への安心と生活の安定に関する請願(小沢鋭仁君紹介)(第一八九五号)
 同(五島正規君紹介)(第一八九六号)
 同(馳浩君紹介)(第一八九七号)
 同(河村たかし君紹介)(第一九二一号)
 同(永井英慈君紹介)(第一九四四号)
 同(長妻昭君紹介)(第一九五三号)
 同(土肥隆一君紹介)(第一九九八号)
 同(海江田万里君紹介)(第二〇一一号)
 同(鍵田節哉君紹介)(第二〇一二号)
 同(井上喜一君紹介)(第二〇三二号)
 あん摩マツサージ指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律第十九条の改正に関する請願(小沢鋭仁君紹介)(第一八九八号)
 同(高木義明君紹介)(第二〇二三号)
 同(井上喜一君紹介)(第二〇三三号)
 同(牧野聖修君紹介)(第二〇三四号)
 腎疾患総合対策の早期確立に関する請願(相沢英之君紹介)(第一八九九号)
 同(大畠章宏君紹介)(第一九〇〇号)
 同(五島正規君紹介)(第一九〇一号)
 同(森英介君紹介)(第一九二九号)
 同(筒井信隆君紹介)(第一九四六号)
 同(熊代昭彦君紹介)(第一九八〇号)
 同(仙谷由人君紹介)(第一九八一号)
 同(藤井裕久君紹介)(第一九八二号)
 同(水島広子君紹介)(第一九八三号)
 同(菅野哲雄君紹介)(第二〇二四号)
 障害者の介護・福祉制度の利用における親・家族負担の撤廃に関する請願(五島正規君紹介)(第一九〇二号)
 同(石毛えい子君紹介)(第一九三四号)
 同(川田悦子君紹介)(第一九三五号)
 同(家西悟君紹介)(第一九四八号)
 同(金子哲夫君紹介)(第一九五四号)
 同(城島正光君紹介)(第一九六三号)
 同(水島広子君紹介)(第一九八四号)
 同(鍵田節哉君紹介)(第二〇一三号)
 被用者保険の負担引き下げに関する請願(大森猛君紹介)(第一九一九号)
 同(佐々木憲昭君紹介)(第一九二〇号)
 保育・学童保育予算の大幅増額に関する請願(佐々木憲昭君紹介)(第一九二二号)
 パーキンソン病患者・家族の療養生活の質向上に関する請願(石毛えい子君紹介)(第一九二三号)
 同(不破哲三君紹介)(第一九二四号)
 同(石毛えい子君紹介)(第一九四五号)
 同(河野太郎君紹介)(第一九六二号)
 同(鹿野道彦君紹介)(第一九七八号)
 同(山花郁夫君紹介)(第一九七九号)
 同(塩川正十郎君紹介)(第一九九九号)
 労働法制の改悪反対に関する請願(石井郁子君紹介)(第一九二五号)
 同(志位和夫君紹介)(第一九二六号)
 同(不破哲三君紹介)(第一九二七号)
 同(吉井英勝君紹介)(第一九二八号)
 最低保障年金制度の創設等に関する請願(小沢和秋君紹介)(第一九三〇号)
 同(木島日出夫君紹介)(第一九三一号)
 同(穀田恵二君紹介)(第一九三二号)
 同(佐々木憲昭君紹介)(第一九三三号)
 健保三割負担など医療費負担増の見直しに関する請願(筒井信隆君紹介)(第一九四七号)
 健保本人三割負担を実施前に戻すなど社会保障制度の拡充に関する請願(金子哲夫君紹介)(第一九五二号)
 健康保険の医療費本人三割負担見直し等に関する請願(重野安正君紹介)(第一九七七号)
は本委員会に付託された。
四月二十四日
 腎疾患総合対策の早期確立に関する請願(第一六二五号)は「御法川英文君紹介」を「萩野浩基君紹介」に訂正された。
    ―――――――――――――
本日の会議に付した案件
 政府参考人出頭要求に関する件
 食品衛生法等の一部を改正する法律案(内閣提出第二八号)
 健康増進法の一部を改正する法律案(内閣提出第二九号)
 職業安定法及び労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の就業条件の整備等に関する法律の一部を改正する法律案(内閣提出第七八号)
 厚生労働関係の基本施策に関する件(医療問題)

    ――――◇――――

中山委員長 これより会議を開きます。

(略)

阿部委員 

(略)

 引き続いて、MMR問題、予防接種問題についてお伺いいたしますが、MMRの予防接種禍、残念なことに控訴という形で、厚生労働省がさらに大阪地裁の判決を承服せず控訴なさっておりますが、その一方で、こういうワクチンの予防接種禍について、広く事故防止のための検討を推進していくことという通達が三月十一日付で出ております。予防接種の引き続く事故防止について、今厚生労働省内のお取り組みをまず一点お願いいたします。これは事務方で結構でございます。
高原政府参考人 予防接種の事故については、あってはならないことでございまして、防止全般についてマニュアルの作成を現在関係学会と協議しながら進めているところでございます。事故防止のための作業フローチャートや確認チェックリストの作成、また過去の事例の検討というふうなものを盛り込む予定でございます。
 事故防止マニュアルの作成に当たりましては、関係学会、有識者、さらには予防接種健康被害者、そういうふうな方々の御意見を十分拝聴いたしまして、どういうところに事故が起こりやすいのか、どういうことをやれば防げるのか、そういうことを明らかにするということで現在事務的に詰めておりまして、それをまた有識者に見ていただくということを考えております。
阿部委員 昨日私が部屋で伺いましたところ、小児科学会にお願いして、ある程度の予防接種の事故防止のガイドラインはおつくりである、それから有識者にも御意見を伺うということでもあり、今高原局長の方からは、予防接種の被害に遭われた方たちの御意見も伺っていこうというお話でした。
 実は、MMRのワクチンも、期限切れのワクチンが使用されているということの指摘は被害者から上がってまいりました。残念ながら、接種しているサイドから気がついたものではございません。
 きょうのいろいろな審議の中で、坂口厚生労働大臣が、例えば医療の規制緩和という問題においても、利用者側、患者さんの望む、市民の望む規制緩和というのは何かと考えなくちゃいけないという御答弁でありましたが、私は、予防接種問題も同じように、実際には、子供に予防接種を受けさせて安全かどうか悩むお母さんたちの声、あるいは受けてしまったことで障害を負って非常に悩んでいる、苦しんでいる、あるいは取り返しのつかないことをしたと思っておられる親御さんたちの声というのもぜひとも教訓として生かしていただきたいと思うのですが、これは大臣に確認ですが、今高原局長がおっしゃったように、この予防接種禍問題においても、これから患者さんの声、被害者の声を聞く場を、ガイドライン並びに今後成案を見るまでの間に設けていただくということの確認を一点お願いいたします。
坂口国務大臣 これから予防接種の問題を考えていかなければならないわけでございまして、その中で、やはり被害に遭われた皆さん方、不幸にして副作用のあった皆さん方のお声というものもこれはお聞きをしていかなければならないというふうに思っております。そうした中で、より副作用の少ないワクチンをどういうふうにつくっていくか、最大の課題でございますので、そこをしっかりと見詰めていきたいというふうに思っております。
阿部委員 実は、予防接種は子供自身が判断するのではなくて、その子を育てている親が判断して受けさせております。それゆえに、何か事故が起きたとき、親は自分のせいでという思いを非常に強く抱くものであります。いわゆるインフォームド・コンセントのあり方についても、親御さんたちに十分意見を聞く。この間のインフォームド・コンセントですと、親御さんにどちらかというとリスク判断をしなさいと投げられた場合が非常に多くて、そのことによって、最終的にはもちろん親御さんが判断するにしろ、判断しがたいところのものを投げられている場合もございますので、これはぜひとも今の大臣の御答弁のように、ワクチンの安全性と同時に、それを受けるサイドの患者さんの声も聞いていただきたいと思います。

(以下略)