日付:2002/08/23

薬害被害者団体、副作用被害の救済を厚労省に要望

 薬害エイズ、サリドマイド、スモン、薬害ヤコブ病などの被害者でつくる全国薬害被害者団体連絡協議会は23日、副作用被害の救済などを求める要望書を厚生労働省に提出、薬害の根絶を求める。

 同協議会は厚労省正面玄関脇に「誓いの碑」が建立された8月24日を「薬害根絶デー」と定め、毎年同日かその前後に集会や街頭演説などの活動を行っている。 今年は(1)はしか、おたふくかぜ、風疹(ふうしん)の新3種混合(MMR)ワクチン接種による副作用被害の救済(2)救済事業に被害者の意見を反映させる仕組みの導入(3)再発防止教育の内容の確認――などを要望書に盛り込んだ。 MMR接種問題では、接種を受け死亡した児童の遺族らが、国などに損害賠償を求めた訴訟が5月に結審、11月に判決が言い渡される予定。遺族らが書いた坂口力厚労相あて手紙も合わせて提出する。同協議会は「MMRの問題を中心に適切な救済を訴え、薬害根絶を目指したい」と話している。(日本経済新聞社)

しんぶん赤旗 http://www.jcp.or.jp/akahata/aik/2002-08-24/14_1401.html