Technics

RS-B905

やっぱり入手してしまいました。当時の最高峰B905です。

実は当時、購入候補に挙がってました。多分XK-009が出てこなければ購入していたかもしれません...!?

発売当時定価89800円だったと思います。B705には無いdbxが搭載されていて、それに伴いレベルメーターもワイドスケール化され、なかなか見応えのある風格に惹かれたもんです。

カタログで見た時と現物とでは印象が全く違いまして、店頭でガッカリしたのを憶えています(^^;

 

さて、今回のブツはヤフオクでフィーバーしちゃいました。

もうね、自分で言うのもナンですが、アホですよ(^^;

やめときゃいいのに...でもやめられないジャンク病!

価格の割にはけっこう綺麗で良かったです。

 

 

 

 

 

早速開封です。

ん?B705とは雰囲気が違うような...?

 

 

 

 

 

 

 

いや、気のせいでした(^^;

ショボ過ぎる電源部も健在です!容量も同じ。多分B705と全く同じでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

メイン基板には録音系のdbxとドルビーNR回路が実装されています。

B705にdbxNRのAN6291を追加しただけのようです。

 

 

 

 

 

 

こちらは再生イコライザです。

B705と全く同じで、もちろん石もAN6557Fでした。

 

 

 

 

 

 

 

再生系のNRはすべてこの基板に収まっていました。

ドルビーNR回路の規模が大きくて、メイン基板1枚に収まらなかったのでしょうか。

TEA0665ではなくCX20187あたりを使えば収まったと思いますが.....?

 

 

 

 

 

 

こちらは録音アンプとドルビーHX-PRO周辺です。

もちろん、B705と同じです。

 

 

 

 

 

 

 

メカです...が!

あれれ??ダイレクト駆動じゃない?!

あうぅ、てっきり905はダイレクトだと思って期待してたのにぃ〜...!

っていうことは、メカもB705と全く同じという事になります。

 

 

 

 

 

ヘッドもSJH104、これまたB705と同じです...。

これでハッキリわかりました。B705と905の基本性能は全く同じという事になります。

ハァ...

 

 

 

 

 

 

けっこうキレイなブツだと思っていたのですが、フロントパネルの裏側は砂だらけ!!

こりゃバラして洗浄するしかないです。

 

 

 

 

 

 

一緒にお風呂で徹底的に磨き上げます!

なんで一緒にお風呂かって?そりゃぁもちろん時間の有効活用ですよ。貧乏ヒマ無しってやつですハイ。

でもこの後、フリチンで一生懸命磨いている所をカミさんに見られてしまいまして...さすがにちょっと気まずかったですよ(^^;;;

 

 

 

 

 

ピッカピカです!このまま1日乾かします。

 

 

 

 

 

 

 

 

パネルが乾くまでの間、他の部分を仕上げていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

まずはメイン基板から。

 

 

 

 

 

 

 

 

言うまでもなく、この部分は再ハンダ必須です。

 

 

 

 

 

 

 

 

見つけてしまいました...!

またもdbx回路です。この部分のコンデンサは負担がかかるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

こっちも失禁してました。

よーくふき取って交換です。

 

 

 

 

 

 

 

電源部も念のため新品交換しておきます。

ヒートシンクの近くなので、105℃品にしておきました。

 

 

 

 

 

 

 

その他は、再生系の信号経路のカップリングコンデンサや電源のパスコンを音響用のちょっとイイ奴に交換しておきました。

まぁ、せっかくバラしたんだから、やっておいて損は無いでしょう。

 

 

 

 

 

 

あとは全体的に再ハンダ&強化を行いメイン基板は完了です。

 

 

 

 

 

 

 

 

FL基板の再ハンダを行います。

 

 

 

 

 

 

 

 

その他の基板の再ハンダ、操作スイッチは全数交換しておきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、いよいよメカのオーバーホールです。

B705と同じですから、楽勝です。

 

 

 

 

 

 

 

カムギアにマーキングの跡が...??

なんで????

 

 

 

 

 

 

 

家電メーカーらしいといえばそれまでですが、こういう支点のピンも樹脂で圧入という設計がちょっとねぇ...。

まぁ、それでも20年以上持っているのですから上出来ではありますが...

 

 

 

 

 

 

ドンガラにしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ピンチローラーの動きが悪かったのでバラしてみたところ、こんなんなってました。

恐らく前オーナーさんはこのデッキを大切にするあまりクリーニング液をたっぷり付けて念入りに磨いていたのでしょう。

何事も、やりすぎは良くないって事ですね。

 

 

 

 

 

外した部品は食器洗剤に浸け置きした後、超音波洗浄を行います。

古いグリスや汚れを徹底除去させます。

 

 

 

 

 

 

 

洗浄が終わり1日乾燥させた部品を組み付けていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイ、組み付け完了です!

ピッカピカの部品に新品のセラミックグリス、気持ちイイです!

 

 

 

 

 

 

それぞれ仕上げたパーツを洗浄済みのフロントパネルに取り付けていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

ハイ、組み立て完了!

通電及び動作もOK!

あとはいつものように調整します。

 

 

 

 

 

 

B705の時もそうでしたが、このデッキの走行系はホルダーを外さないと出来ないんです。仕方が無いので外して調整作業を行いました。

整備性最悪です。家電メーカーらしくないですね。

 

 

 

 

 

 

走行系アライメント及び電気系もしっかり調整して、バッチリ完成です!

外装もピッカピカ!究極のB905の完成です(^^)

 

 

 

 

 

 

 

 

改めて見ると、程度もなかなか良く、美品レベルですね(^^)

これならコレクションとしても十分実用です?!

 

 

 

 

 

 

かんたんインプレ

まず、B705では手動式だったテープセレクター。これは自動に改良されていました。

テープキャリブレーションは、バイアスのみだったB705に対してB905はレベル調整が左右独立で行えるようになっています。このあたりで高級機として差別 化を図っているのでしょうか。

基本性能及び基本回路はB705と全く同じで、dbxが追加されただけの物と見て間違いないと思います。残念ですが事実です。

メカもヘッドもB705と全く同じ。よって動作も鈍足でPAUSEとSTOPが同じ動作(爆)これじゃぁラジカセレベル。なんとかして欲しかったなぁ...。

え?音ですか??

B705そのまんまでしたよ。ホントに(^^;

なので、有る意味B705は大変お買い得なモデルという事になりますね。ヤフオク中古相場でもB705とB905とではエライ差がありますから。

バッチリ仕上げたけど...期待していたモノが大きすぎたばっかりにちょっとねぇ.....

でもまぁ念願のB905が20年以上の月日を経て入手できたので、それなりに満足です。

松下デッキは、このへんで終わりにしときます。