更新2020/02/20「ことば・言葉・コトバ」Blogことば・言葉・コトバ
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渡辺知明の表現よみラジオ

一と口に本を「読む」といっても、いろいろな読み方があります。黙読で情報を得る本もあれば、声でよんで味わうべき本もあります。ここでは内容とともに文章のすぐれた作品を取り上げました。「この本は声に出してよまないともったいない」という本ばかりです。
渡辺知明「表現よみ作品集」は全31作品にリンク。※は録音なし。
書名(作品)著者(訳者)出版社コメント
『供述によるとペレイラは……』
声でよむ名作本(1)
アントニオ・タブッキ(須賀敦子訳) 白水社
880円(2000.7.30)
ペレイラという人物の供述を文章にしたという「語り口」だ。複雑な視点の変化をよみこなしたいという思いにさせられる。広告文「ファシズムの影が忍びよるポルトガル。リスボンの小新聞社の中年文芸主任が、ひと組の若い男女との出会いによって、思いもかけぬ運命の変転に見舞われる。タブッキの最高傑作と言われる小説。」第一章
『日本のとんち話』
声でよむ名作本(2)
川崎大治 フォア文庫(童心社)
590円(初版1979.10第67刷1996.4)
「語り口」ということにこれほどこだわった作家はいない。わたしは川崎大治さんを文学者として高く評価している。もとになる材料は、昔ばなし、伝説、狂言、小咄、落語など、いろいろな分野からとられている。なによりもみごとなのは、それを自然な「語り口」に表現した文体の力だ。「与一の天のぼり」「そろばんじょうず」「もち屋の禅問答」「のみの宿」。「Blog表現よみ作品集」にお話しつきをアップ
『復刊/あたらしい憲法のはなし』
声でよむ名作本(3)
文部省 童話屋
286円(2001.2.26)
昭和22年に日本国憲法ができたときつくられた中学一年の社会科の教科書の復刻版。日本国憲法についてやさしく、わかりやすく、生きた語り口で語られる。そこには戦後の出発をしようとする人間の思いが表現されている。民主主義、戦争放棄、基本的人権などについても文部省が的確に語っている。
『ボズのスケッチ』(上・下)
声でよむ名作本(4)
ディケンズ(藤岡啓介訳) 岩波書店
上600円(2004.1.16)
下660円(2004.2.17)
翻訳者からの申し出で読みました。ディケンズはいくつか読みかけたことがありますが、わたしには「イギリス風」の文学が好みではありませんでした。よくこなれたいい翻訳ですが作品のおもしろみを感じません。しかし、ディケンズが作品集に書き下ろしで入れた二作は声でよみたくなりました。下巻「大酒飲みの死」の父と二人の息子のやりとりはシェイクスピア風の盛り上がり、上巻「黒いヴェールの婦人」はミステリーを軸にした人間ドラマです。
『小三治名席』
声でよむ名作本(5)
柳家小三治・演 講談社
840円(2000.4.20)
今ごろになってアッと思った。落語はもっとも声で読むべき本なのであった。その多くは落語家の演じたものの速記本として書かれている。その語り口の記載にも工夫のされたものがある。この本には「ええ」と「エエ」、「ああ」と「あア」の区別などの凡例もある。「時そば」「芝浜」など15編が収録された中から、わたしは「道具屋」「芝浜」「転宅」を「表現よみアルバム」にアップしている。
『自叙伝・日本脱出記』
声でよむ名作本(6)
大杉栄 岩波書店
400円(初版1971年第7刷1977年)
大杉栄というとアナキストというような政治的なイメージがつきまとっていますが、じつは文学者でもあったのです。自叙伝の文体は現代の文章に通じる簡潔明瞭でしかも活気に溢れる「語り口」です。
『小僧の神様他十篇』
声でよむ名作本(7)
志賀直哉 岩波書店
480円(初版1928.8.25改版第1刷2002.10.16)
志賀直哉というと「城の崎にて」を代表作として心境小説の作家ととらえる向きもある。また「小説の神様」ともいわれる。この作品集には文体と技法の変化をとらえられるように構成されている。そこから裁判形式の小説「范の犯罪」をとりあげた。
『若き日の詩人たちの肖像(上・下)
声でよむ名作本(8)
堀田善衞 集英社
各520円(初版1977)
戦中の青年たちがどのような生活を過ごしたか。のちに著名になった実在の詩人たちをモデルにした青春小説。ストーリーの展開ばかりではなく、時代と文化と思想を広大なスケッチで描き出している。
『論語物語』
声でよむ名作本(9)
下村湖人 講談社
600円(初版1981講談社学術文庫)
下村湖人というと名著『次郎物語』が思い浮かぶ。孔子の伝聞をまとめた論語の時代背景とさまざまな人物を近代文学の「語り口」で描き出したさひである。
『ペテルブルグ物語』
声でよむ名作本(10)
ゴーゴリ(船木裕訳) 群像社
1,000円(2004.7.6)
近ごろの群像社のロシア文学翻訳はどれもこれもすばらししい。「声でよむ文学本」シリーズと言えるくらいだ。ゴーゴリの文体がこれほどおもしろいものかと驚いた。これまで読んだゴーゴリは何だったのかと思う。翻訳の「語り口」は太宰治の作品をおもわせるほど自由自在である。収録された「ネフスキイ大通り」「鼻」「外套」の三作のどれもいいが、代表作「外套」のおもしろさは飛び抜けている。
『若きヴェルテルの悩み』
声でよむ名作本(11)
ゲーテ(柴田翔訳) 筑摩書房
680円(初版2002ちくま文庫)
書簡集のかたちで語られたゲーテの青春小説。芥川賞作家でもある柴田翔の訳文が主人公ヴェルテルの思いを見事に浮かび上がらせています。はじめてロッテに出合った感動をヴェルテルが語る場面です。
池田みち子の東海道中膝栗毛』
声でよむ名作本(12)
池田みち子 集英社
677円(初版1996文庫)
江戸時代の滑稽本『東海道中膝栗毛』――いわゆるヤジキタ道中を現代文に書き直したものです。笑いの文学の元祖という作品の「語り口」を見事に再現しています。
『第七官界彷徨』
声でよむ名作本(13)
尾崎翠 筑摩書房
1200円(初版1991ちくま日本文学全集20)
昭和初期に書かれためずらしい感性とユーモアの作品です。いわゆる新感覚の作品が登場した時代の代表ともいえる作品を残しています。
『言壺』
声でよむ名作本(14)
神林長平 中央公論新社
933円(初版2000文庫版)
「栽培文」―木こりの家族とその娘の話です。ほかにも8篇の作品が収録されています。第16回SF大賞受賞。著者は理科系の出身のせいか、文章の論理的な明解さが快く感じられます。
『へたも絵のうち』
声でよむ名作本(15)
熊谷守一 平凡社
1000円(初版2000ライブラリー)
91歳になる画家が自分の人生を振り返って語る。ほのぼのとしたその絵とおなじようなあたたかい「語り口」が魅力的です。
『アイウエオの陰謀』
声でよむ名作本(16)
東海林さだお 文藝春秋社
438円(初版1998文庫)
ユーモアのあるさまざまな「語り口」16作品を収録。著者は漫画家であるが、早稲田大学でロシア文学を専攻して中退。ゴーゴリのような印象が感じられます。「アイウエオの陰謀」「講演「かゆみ関連株」」「人体の言い分」「ピーポーの謎」の冒頭部分を紹介。
『危険な関係』
声でよむ名作本(17)
ラクロ(竹村猛訳) 角川書店
700円(初版2004文庫)
200年前に書かれたフランスの古典文学であるが、現代の心理小説の嚆矢といえる作品。坂口安吾も絶賛。フランス文学の代表的テーマといえる男と女のさまざまな関係が書簡を通じて浮かび上がる。それぞれの書簡の「語り口」を生かした翻訳がみごとだ。
『福翁自伝』
声でよむ名作本(18)
福沢諭吉(富田正文・校訂) 岩波書店
570円(初版1978/34刷1994文庫)
福沢諭吉が晩年に口述筆記して十分に手を入れた自伝。よみやすい「語り口」でさまざまなエピソードが語られる。どこからよんでもおもしろい。
『ポロポロ』
声でよむ名作本(19)
田中小実昌 河出書房新社
700円(初版2004文庫)
表題作は作者の自伝的作品。ほかの「北川はぼくに」「岩塩の袋」「魚撃ち」「鏡の顔」「寝台の穴」「大尾のこと」の6作は戦争を描いたもの。人間へのあたたかいまなざしとものごとに対する素直な目が戦争や軍隊の批判となっている。
『桜の森の満開の下』
声でよむ名作本(20)
坂口安吾 講談社
1400円(初版1999文芸文庫)
安吾は太宰とならんで無頼派とされている。以前からエッセイのおもしろさは認めていたが、50歳をすぎて読み直したら寓話的な作品のおもしろさに惹かれた。男と女の関係の深みを寓話として描いた小説である。
『星の王子さま』
声でよむ名作本(21)
サン=テグジュペリ(稲垣直樹訳) 平凡社
1000円(初版2006)
「これまで読んでいた『星の王子さま』は何だったのだろう」と思うほど、作品の内容まで一新させたすばらしい翻訳。これは決定版の翻訳です。日本語としてもすばらしい翻訳作品です。
『チェーホフ・ユモレスカ』
声でよむ名作本(22)
チェーホフ(松下裕訳) 新潮社
1890円(初版2006/11)
チェーホフの初期の短篇のうち、訳されていないものは、まだまだたくさんあるそうです。これは松下裕の名訳による都会生活のユーモア作品を中心にまとめたものです。
『猫語の教科書』
声でよむ名作本(23)
ポール・ギャリコ(灰島かり訳) 筑摩書房
580円(初版1998)
ネコが書いたという「教科書」?。人間との交流を通じて、どんなことを考えて行動しているのかが分かるとともに、人間とはどういう生き物なのかが逆に見えてくるおもしろさ。
『陽気なタルタラン』
声でよむ名作本(24)
ドーデー(小川泰一訳) 岩波書店
560円(初版1933)
短篇小説の名手ドーデーの書いたユーモア小説。訳者・小川泰一は、この翻訳を残して若くして亡くなり、友人たちが名訳を惜しんで刊行した。
『いつでも夢を』
声でよむ名作本(25)
辻内智貴 光文社
500円(初版2005)
太宰治賞の作家の作品。今どき珍しい良質の文章である。2007年10月には原作映画『青空のルーレット』が公開される。
『おかしな人間の夢』
声でよむ名作本(26)
ドストエフスキー(太田正一訳) 論創社
1200円(初版2006)
訳者のロシア文学開眼の原点となる作品。こなれた日本語で表現される見事な語り口だ。ほかに、カザケーヴィチ『落日礼賛』(群像社)、マーミン=シビィリャーク『森の物語』(リャビンカカリンカ刊)も素晴らしい。
『しゃぼん』
声でよむ名作本(27)
吉川トリコ 新潮社
1200円(初版2004)
女性のR-18文学賞受賞者のデビュー作。表題作「しゃぼん」の「語り」は、太宰治「女生徒」を思わせる見事なもの。語られるのは、現代女性にとっての「生きる」ことの意味である。
『円朝芝居噺 夫婦幽霊』
声でよむ名作本(28)
辻内登 講談社
1800円(初版2006)
明治の落語が円朝の速記本が出てきたという設定で紹介される「夫婦幽霊」。はたしてこの作品はどのようにして生まれたのかというミステリー小説としてもよめる。円朝の「語り」口調をどこまで音声表現できるか。
『青空のルーレット』
声でよむ名作本(29)
辻内智貴 光文社
500円(初版2004)
太宰治賞の作家の作品。ビルディングの窓ふきをして働く青年たちの物語。 今どき珍しい良質の文章で書かれている。2007年11月に映画化された『青空のルーレット』が公開される。映画では貫地谷しほりの手紙の朗読がよかった。
『文盲 アゴタ・クリストフ自伝』
声でよむ名作本(30)
アゴタ・クリストフ(堀茂樹訳) 白水社
1400円(初版2006)
『悪童日記』で知られる著者の自伝。詩のような味わいの文章で心にしみる語り口である。日本語の翻訳もすばらしい。
「菜の花と小娘」
声でよむ名作本(31)
志賀直哉 新潮社
540円(文庫)
『清兵衛と瓢箪・網走まで』に収録。志賀直哉の初期作品だが少女趣味だと甘く見てはいけない。声にするとここに文学の原点があることが分かる。08/10/4
『落ち穂拾ひ・聖アンデルセン』 小山清 新潮社
480円(1994.1.15)
絶版
2005年はアンデルセン生誕200年、こんなにアンデルセンを愛した作家に出会えたのは幸せだ。収録された七作品すべてがやさしさにあふれている。とくに、「聖アンデルセン」で描いた作家の生活、留守番の作者が太宰治になりすますユーモアあふれた「メフィスト」、この二作はぜひ人前でよみたい。残念ながら今は絶版の文庫である。この機会にぜひ再版してほしい。
※『お伽草紙・新釈諸国噺』 太宰治 岩波書店
735円(2004.9.16)
とうとう出ました!岩波文庫で! 新潮文庫は『お伽草紙』です。太宰の代表作です。わたしは表現よみ独演会でよみつづけ、Blog表現よみ作品集に公開してます。「お伽草紙」の4部作「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山(MP3)」「舌切雀(MP3)」は録音完了。今は「新釈諸国噺」のよみが進行中です。よんだ作品は「裸川」「赤い太鼓」「破産」。今後も12作品に挑みつづけます。
『落日礼讃―ロシアの言葉をめぐる十章 カザケーヴィチ(太田正一訳) 群像社
2400円(2004.1.26)
現代のロシア文学になかなかいいものがない。滅んでしまったのではないかと思っていたとき、1952年生まれの著者が書いてくれた。エッセイとも小説とも限定されない自由な書き方である。太田正一の名訳から浮かび上がる散文詩の世界はまさに「文学」である。わたしは梶井基次郎や中島敦の作品を連想した。ぜひどこかでよみたい。まずは「乳母」「夕陽」「アコーディオン」「兄弟」をおすすめする。
『森の物語-ドミトリー・マーミン=シビリャーク童話作品集マーミン=シビリャーク(太田正一訳) リャビンカ-カリンカ
500円(2004.1.10)
「森の物語」「ひとりぽっちのセーラヤ」「凍て川の冬ごもり」「井戸の中の青春」の4作は「童話」というより文学だ。著者はチェーホフと同時代のウラル出身の作家。日本ではあまり知られないが歴史小説など多くの作品がある。訳者・太田正一の文章はまるで翻訳を感じさせずに、作品世界のなかに直接わたしたちを引き入れる力がある。お問い合せと注文は小林清美さんへ。
『中川一政文選』
※P84-87
中川一政 筑摩書房
880円(1998.9.24)
画家には名文を書く人が多い。中川一政も名文家として知られている一人である。その文体は字づらで見ると、やたらと改行の多いものであり、幼稚な感じさえある。だが、読んでみると一文一文のつながりが絵画のような描写的な力を持っている。その文体の持つ表現力は声に出すことによっても証明できるのである。どの文章もすばらしいが今回は「永福町雑記」の乞食のエピソードをよんでみた。
※『ルバイヤート』 オマル・ハイヤーム(小川亮作訳) 岩波書店
400円(初版1949.1.15/2003.8.25)
昭和14年に日本で紹介されたペルシアの詩集である。19世紀末にフィッツジェラルドの英訳によって世界の人々に愛読された。そして、この訳は日本で最初の原典訳だ。「ルバイヤート」とはペルシアの四行詩の形式だが、その音韻の研究を基礎にして訳者が日本語に訳した。143編のどれでも口ずさんでみれば、いかにみごとな翻訳であるかわかる。その内容も現代にふさわしい思想を示している。録音は16・22・34・41・83
※『新訳・ハムレット』 シェイクスピア(河合祥一郎訳) 角川書店
476円(2003.5.24)
野村萬斎が上演のために依頼し、声でよんで注文をつけて仕上がった翻訳。「古典のもつリズムと日本語にこだわり抜いた、読み易く、かつ格調高い、画期的新訳完全版!」である。ことばが生きている。これまで戯曲を読んだことのない人でも、これを声に出してよめばおもしろさがわかるだろう。「解りやすい言葉、そして音がその言葉の意味の浸透率を上げ、観客の想像力をかき立てることこそ劇的言語なのではないでしょうか。」(野村萬斎)
『太宰治滑稽小説集』
「畜犬談」
太宰治(木田元編) みすず書房
2400円(2003.5.9)
太宰治の小説は、どれにも「語り口」がある。わたしは戦後の「斜陽」「人間失格」などの作品は好きではない。太宰は短篇では日本にめずらしいユーモア作家である。この本は、そんな太宰治を知るのに最適である。収録作品は「おしやれ童子」「服装に就いて」「畜犬談」「黄村先 生言行録」「花吹雪」「不審庵」「親友交歓」「男女同権」の全8 篇。
『海の上のピアニスト』
p7-14
アレッサンドロ=バリッコ(草皆伸子訳) 白水社
1200円(1999.11.25)
映画化された作品だが、もとは「語り」の小説である。作者のまえがきには、「この作品は芝居と声に出して読むべき物語のちょうど中間にあるような気がする。蛇足ながら、このような作品がぴったりと収まるカテゴリーは存在しないと思う。」と書かれている。だから声でよむのに最適なのである。録音部分はトランペット吹きの老人の「語り」だが、語り手の交代や音楽などの工夫で退屈させない。(誤読訂正=T.D.シモン→T.D.レモン)
『かもめ』
p9-14
アントン・チェーホフ(堀江新二訳) 群像社
900円(2002.11.18)
「名作を、声に出して分かる日本語に仕上げた新訳」と書かれているとおり、すばらしい訳だ。訳者は昨年シアターX(カイ)の「チェーホフ演劇祭」での「人物たち」チェーホフ作品の翻訳脚色で第9回湯浅浅子賞。戯曲の表現よみなどは、だれもやっていないが、あまりに翻訳がすばらしいので思わず録音してしまった。それでも翻訳がいいので気持ちが入りやすかった。舞台の再現ではなく、ひとりでよむ戯曲の楽しみというようなよみ方になった。これは演劇でいう「本読み」に近いものだろうか。
『漆黒の王子』
※「漆黒の王子」p11-14
カマ・カマンダ(高野優監訳/15人の翻訳グループ) バベル出版1800円(2001.6.30) 「アフリカの吟遊詩人=グリオ36の物語」はサブタイトル。録音は表題作。元訳してさらに文体に手を入れるという15人のメンバーによる二段階の翻訳による共同作業の翻訳の成果が表われている。昨年この作品で朗読コンテストを開催するという出版社のページを発見。さっそく本を買って翻訳に感動して応募した。しかしその後、音沙汰なし。メールを送っても誠実な返事がない。いつのまにか何の知らせもないまま有耶無耶になった。その後のメールは黙殺された。出版社は不誠実だが作品はすばらしい。(ほかに応募された方メールください)

◎この本は文章までがすばらしいという推薦の本がありましたら渡辺知明宛にお知らせください。