本について
最終更新
ここでは、私がこれまでに読んで、インパクトを受けたり、いいなと思ったりした本につ
いて語るコーナーである。
現在ハマっているのは、筒井康隆と大江健三郎。前にはまったのはミヒャエルエンデなど。
日常生活の冒険/大江健三郎
およそ冒険的でないこの日常生活を冒険的に生きた人の話。たとえば「出発」といった命題についてカードに自分の考えを書き込んでスーツケースに入れて持ち歩く、というエピソードに共感した。世の中のあらゆる命題に、自分用に自前の答えを用意する、そのために「瞑想」を行う、そんなテーマがおもしろく描かれている。
洪水は我が魂に及び/大江健三郎
個人的な体験か、この本から大江健三郎を読み進めるのが僕の勝手なおすすめ。ちなみに僕は同時代ゲームから読み始めた。自由航海団を中心に、独特な世界観で物語は進む。出航しない自由航海団、鯨の木、すべてのシンボルが、なにか「今」を表しているように感じる。特に、鯨の木が浮き上がって見えるように、人により世の中の見え方は全く異なるのではないか?
脱走と追跡のサンバ/筒井康隆
昭和49年に発行された本らしいのだが、この本の中にはCOBOL,FORTRAN,コンパイルといっ
た言葉が本来の意味と異なりギャグとして用いられている。
この世界が好きならば筒井康隆を好きになる可能性は高いと思われる。
この後、「虚人たち」「残像に口紅を」「虚構船団」と読み進むのが良いと思われる。
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