戦 争 犯 罪
従来の戦争犯罪は戦争法規や慣例に違反する 行為で捕虜の虐待、占領地の一般住民の殺傷、 私有財産の略奪などでしたが、第二次大戦では 新しく「平和に対する罪」「人道に対する罪」が 含まれるようになりました。 東京裁判で連合国側は戦争犯罪をA級(平和 に対する罪)、B級(通常の戦争犯罪)、C級(人 道に対する罪)に分け平和に対する罪(侵略戦 争の共同謀議など)の容疑で28人をA級戦争犯 罪人として起訴、極東軍事裁判で東条英機、広 田弘毅、土肥原賢二、板垣征四郎、松井岩根、木 村兵太郎、武藤 章の7人を絞首刑としました。 BC級の戦争裁判は連合国軍により各地で行 なわれましたが審理も不十分で無実の者が有 罪になるなど多くの悲劇を生みました。 |
極東国際軍事裁判(旺文社・図説;日本の歴史) |