コーランとイスラム教
コーランはイスラム教の聖典でアラビア語で 「読むべきもの」の意味です。 ムハンマドは自分を「最後にして最大の預言者」 (神の言葉をつげる者)と称していました。 ムハンマドの死後、信仰のよりどころとするた め、生前のムハンマドが語った神の言葉を記録 をまとめたものがコーランです。 イスラムの教えは「アッラー以外に神はなく、 ムハンマドは神の使徒である」とし、信者には主 人であるアッラーに対し僕(しもべ)として絶対 的に服従する(イスラーム)ことが要求されます。 神は唯一つとする点ではユダヤ教と同じです が、信仰の前にすべての人は平等で一つの共同 体をつくるという点で選民思想(ユダヤ教では ヘブライ人だけがヤハウェの神に選ばれた民と していました)のユダヤ教と異なり、キリスト教 と同じ世界性、普遍性をを持ち、それに留まらず 政治、経済、社会、文化などあらゆる分野の活動 に関わる生活の体系として機能するようになり ました。 キリスト教でイエスが神の子であるとしたこと に対して、イスラム教ではムハンマドはあくまで も人間でありアッラーの絶対性を表明していま す。 |
![]() ムハンマドがメッカ郊外のヒラー山にこもっていたとき 天使ガブリエルが現れ神(アッラー)の啓示を伝えたとい います。 ー集史(14世紀・挿絵;イギリス・エジンバラ大学図書館) |