千夜一夜物語(アランビアンナイト)


 
 インド、イラン、アラビア、ギリシァ
などを起源とする説話(物語)を集め
たもので、征服者であるアラブ人が
もたらしたイスラム教とアラビア語
を核として、征服地の住民が祖先か
ら受けついだ古代オリエント文明や
ヘレニズム文明などの文化遺産を母
体として形成されたイスラム文明の
一つとされています。
 「アラババと40人の盗賊」や「シンド
バッドの冒険」[アラジンの不思議な
ランプ」などが特に有名ですが、アッ
パース朝の第五代カリフのハールー
ン=アッラシードの時代に作られ、そ
の後語り継がれて16世紀頃現在のよ
うな形になったといわれます。
 
 

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「千夜一夜物語」表紙
(カイロのダール・アル・マアーリーフ社版全14巻の第1巻、1957年版)