「京都通」の力、地域で生かせ
検定合格者らがNPO法人設立へ 京都の歴史や文化の知識を問う「京都・観光文化検定試験(京都検定)」の合格者らが、豊富な知識を生かした活動を行うNPO法人(特定非営利活動法人)設立に向け、準備を進めている。史跡、名所のガイドや研究会などを計画し、「『京都通』の力を地域の活性化につなげよう」と意気込んでいる。 ■名所案内や受験者への助言も 京都検定は、京都商工会議所が2004年から昨年12月まで計3回実施した。これまでに延べ約3万4000人が受験し、延べ約1万1000人が合格した。一級合格者は127人になっている。 NP0法人設立は一級合格者の坂本孝志さん(62)=南区=や林寛治さん(69)=大津市=たちが「受験者が合格後に活動できる場をつくろう」と受験仲間や合格者に呼び掛けて企画。今年2月に合格者ら約20人で準備会を立ち上げ、事業案などを検討してきた。 計画では、法人名は「京都観光文化を考える会・都草」で、合格者以外の会員参加も呼び掛ける。あまり知られていない史跡や観光地の清掃、案内をはじめ、一般参加も可能な歴史探訪会や研究会などを行う。博物館や社寺など観光地の利便性向上に向けた提言や受験者への心構えの助言なども検討している。 29日に市内で設立総会を開き、今秋の法人認可を目指す。坂本さんは「京都に愛着を持つからこそできる活動を目指したい」と話している。 準備会は事業内容などに関する資料を配布している。希望者ははがきに郵便番号、住所、名前、電話番号を記し、〒601-8383 京都市南区吉祥院石原長田町1-1桂川ハイツ3-802 坂本さん方へ。Eメールはmiyako?gusa@nifty.com
2007.04.26 京都新聞ニュースより
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京都検定 ことしは12月9日
合格者の会立ち上げも 京都商工会議所は2日、第4回京都・観光文化検定試験(京都検定)の実施日を12月9日に決定した。10月上旬から11月上旬に受験申し込みを受け付け、京都市上京区の同志社大新町キャンパスをはじめ京都市内三会場で行う。「京都検定合格者の会(仮称)」を設立し、合格者へのサービスを充実させることも決めた。 中京区の京商で開いた検定委員会で協議し、決定した。冒頭、村田純一京商会頭は「京都の町に誇りを持つには、京都の町について知ることが大切」と述べ、京都検定の一層の普及を呼びかけた。この後、従来通りの受験資格、出題範囲、制限時間で1?三級の検定試験を行うことを確認。会場は同志社大のほか、大谷大本部キャンパス(北区)と龍谷大深草キャンパス(伏見区)とした。 第3回までの京都検定1?3級の合格者は延べ約1万1600人。京都検定合格者の会(仮称)は、合格者を対象に会員を募り、特典サービスや情報の提供、講習会などを行う。
2007.03.03 京都新聞ニュースより
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京都検定、合格率アップ 高齢者の活躍目立つ 第3回結果
京都商工会議所は5日、昨年12月に実施した第3回京都・観光文化検定試験(京都検定)の結果を発表した。1?3級ともに合格率は前回を上回り、合格者数は各級で過去最高を記録して計5119人となった。3級では京都検定初の「満点合格者」が出た。2、3級では、60歳以上の受験者の合格率が高く、高齢者の活躍も目立った。 京都検定は京都の歴史や文化、観光などの知識を問う京商主催の検定試験で、2004年度から始まった。第3回は1?3級に1万299人が受験した。前回合格率4・5%と最難関の1級には670人が挑戦し、前回より55人多い91人が合格した。合格率は13・6%。2級は受験者が4021人で合格者は2041人、3級は受験者が5608人で合格者は2987人となり、2、3級ともに合格率は50%を超えた。 3級では、大津市の男性(35)と熊本市の女性(58)の2人が100点満点で合格した。合格者を年代別でみると、2級の60、70代の合格率が6割を突破し、他の年代を上回った。3級の60、70代の合格率は7割を超え、80代では受験者11人全員が合格した。 京商は3級満点合格者の表彰を予定している。第1回からの合格者が延べ1万1000人を突破したため「合格者の会」(仮称)を立ち上げ、合格者へのサービスを充実させる方針。京商の福永晃三京都検定委員長は「受験者の熱心に学ぶ姿勢があったことと、3回目で再チャレンジ受験者が多かったことが合格率のアップにつながったのではないか」と分析している。
2007.02.06 京都新聞ニュースより
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申込者3年連続1万人突破
京都検定ほっこり定着 京都商工会議所は28日、12月10日に実施する第3回「京都・観光文化検定試験」の最終受験申込者数が1万1216人になった、と発表した。昨年を2647人下回ったが、3回連続で1万人を超えた。村田純一会頭は「3年目を迎え、京都検定の評価が定着してきた」としている。 前回に続いて47都道府県から申し込みがあった。地域別の申込者数は、最も多い京都府内が6002人で昨年と比べて2153人減った。府外からは大阪府が1272人、東京都が713人と続いたほか、今年初めて受験者向け講習会を開いた愛知県が358人で3割近く増えた。 申込者の63%が男性で、50代が最も多かったが、今年は高校、大学生の伸びが目立ったという。最高齢は91歳、最年少は10歳だった。 級別では、3級が6222人で全体の55%を占め、2級は4300人だった。今年2回目の実施となる1級試験は694人が志願。資格者である過去2回の2級合格者1686人のうち41%の申し込みにとどまった。 京都検定は、京都の観光や文化、歴史などの知識を問う内容で2004年に始まった。第3回の試験は京都市内の3会場で実施される。
2006.11.29 京都新聞ニュースより
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「京都通」に児童が挑戦
ジュニア検定に3500人受験 京都市教委などが進める「歴史都市・京都から学ぶジュニア日本文化検定」の第1回検定が20日から始まり、児童たちが「京都通」目指して検定問題に取り組んだ。 検定は、京都の伝統文化や歴史に興味を持つ子を育てるのが狙い。難度別に「基礎」「発展」「名人」の3コースがあり、初回は「基礎」のみを実施。京都市立小の5、6年生約2万人は11月末までに各校で受験し、25日には下京区の市総合教育センターで一般申込者約150人の検定が行われる。 初日は、32小学校で児童3500人が受験。下京区の洛央小では、5年生83人と6年生74人が歴史や産業など30問の四択問題と、「京都に関すること」についての体験作文の課題に取り組んだ。検定を終えた6年松久流星君(11)は「毎日勉強したけど仏像の名前などが難しかった」と話していた。 検定問題と正答は、12月上旬に市教委のホームページで公開され、来年1月上旬に受験者に結果が通知される。 同検定では、市民団体が「愛国心を強要する内容で憲法違反」などとして訴訟を起こしている。
2006.11.20 京都新聞ニュースより
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京都検定前にネットで診断
出版社などが有料で 出版社のPHP研究所(京都市南区)と京都能率協会(中京区)はこのほど、人気の「京都・観光文化検定試験(京都検定)」の実力診断がインターネットでできる有料サービス「京都検定対策ドリル」をスタートさせた。12月10日の第3回京都検定に向けて利用を呼び掛けている。 ドリルには、京都検定公式テキストに即した問題が▽歴史・史跡▽神社・寺院▽建築・庭園・美術▽芸術・文化▽生活・行事▽自然・観光?の6分野で計1000問登録されており、2、3級と同じ形式で出題される仕組みになっている。 実力診断モードで得意、不得意分野を分析し、不得意分野の問題だけに挑戦できるほか、過去に間違えた問題を優先的に出題する機能付きで、ゲーム感覚で楽しみながら効率的に京都検定対策を進められる。 利用料は月1050円。PHP研究所が運営しているポータルサイト「京都検定合格NET」から申し込める。
2006.11.18 京都新聞ニュースより
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「京都検定」前年上回るペース
申し込み数は2750人 京都商工会議所は24日、12月に実施する第3回京都・観光文化検定(京都検定)の申し込み状況を発表した。10月20日現在の申し込み数は2750人と、前年同期を上回るペースで順調に伸びており、全国各地で「ご当地検定」が増える中、変わらない京都人気を見せている。 級別では基本知識を問う三級の申し込みが1206人、専門的な知識が必要な二級は1307人、二級合格が受験資格となる最難関の一級は237人。都道府県別では京都府在住者(41・6%)が最も多く、大阪(13・3%)が続いている。 今年は名古屋市で初めて受験者向けの講習会を開催したこともあり、愛知県や岐阜県の申し込みが大幅に増加。講習会の定員枠を増やした東京都はじめ関東地方も伸びているという。 地域の歴史や文化についての知識をテストする「ご当地検定」が全国に拡大しているが、村田純一会頭は「1年目、2年目は珍しさもあり人気を集めるが、3年目は本当の実力が示される。昨年度を少しでも上回れば」と期待している。 京都検定の申し込みは11月6日まで。試験は12月10日に京都市内で実施される。
2006.10.25 京都新聞ニュースより
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![]() 京都検定を“遊ぶ”本 淡交社出版 合格法やスポット紹介 京都検定一級合格者が執筆した「『京都検定』の楽しみ方」
京都検定1級は昨年、初めて試験が実施された。803人が受験したが、合格者は36人だけという難関だっだ。「『京都検定』の楽しみ方」では、合格者のうち六人がそれぞれの合格術を紹介しているほか、「おすすめ京都案内」と題して六人が選んだ観光コースも載せている。A5判、128ページ。1260円。 11月4日には、出版を記念する催しが京都市中京区の京都商工会議所で開かれ、京都検定1級合格者によるパネル討論や京都検定講習会講師のトークショー、上七軒の舞妓による舞の披露などがある。問い合わせは出版記念企画実行委員会TEL075(212)6441。
2006.10.19 京都新聞ニュースより
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大学教授や歌舞伎役者が講話
京都検定ブラッシュアップ研修開く 京都の歴史文化の知識を問う「京都・観光文化検定試験」(12月10日)を前に、合格者ブラッシュアップ研修が23日、京都市左京区の京都会館で開かれた。京都検定1?3級の市民ら約1000人が、京都ゆかりの大学教授や歌舞伎役者の講話などに聞き入った。 京都検定を実施する京都商工会議所が合格者のレベルアップのために企画した。公式テキストを監修する武庫川女子大教授の森谷剋久さんらが講師を務め、京都の祭礼の変遷を紹介。祇園祭が「鱧(はも)祭り」とも呼ばれる事例を挙げて、「京都は祭りと食が密接な関係にある。年中行事を女性が仕切ってきた経緯があるから」と説明した。 芸能関係者も登場し、京舞井上流五世家元の井上八千代さんらが祝舞を披露。歌舞伎役者の片岡仁左衛門さんは幼少期を東山区で過ごし、舞台で訪れた近くの南座の屋上を遊び場にしていた思い出などを語った。
2006.09.23 京都新聞ニュースより
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京都検定、特製うちわでPR
京都五山送り火に合わせ 16日の京都五山送り火に合わせ、全国から訪れる観光客らに京都・観光文化検定試験(京都検定)への受験をPRする特製うちわを検定主催者の京都商工会議所が製作した。 うちわには、京料理のお膳(ぜん)を模したシンボルマークと12月10日の第3回検定の日程を紹介。歴史、伝統文化、京言葉など出題範囲を記している。 もう片面には、昨年の三級検定で出された五山送り火に関する問題も掲載し、涼みながら楽しめる。計6000本製作し、16日午後3時から京都市内のJR京都駅前と京阪出町柳駅前で無料配布する。
2006.08.12 京都新聞ニュースより
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「尾形光琳」解説で講演会
京都検定出題資料も展示 京都・観光文化検定試験(京都検定)に出題されたテーマにまつわる資料を展示する「収蔵品展」が京都府立総合資料館(京都市左京区)で11日始まり、開催記念として講演会「尾形光琳と光琳模様」が京都府立大(同)でも開かれた。 同展は、古文書や行政文書など実際の資料を確認することで京都の知識を深めてもらうため、同資料館と京都商工会議所が初めて連携開催。京都検定で出題された琵琶湖疏水の工事中の写真や行政文書、西国三十三所観音霊場記図絵など約80点を展示している。 また講演では昨年の京都検定一級試験で出題された「琳派」について、赤井達郎奈良教育大名誉教授(日本美術史)が解説。光琳のデザインが蒔絵(まきえ)や扇子、着物などさまざまな工芸品に使用されていることを指摘、「生活に根ざした芸術で、19世紀末のヨーロッパの芸術様式アールヌーボーの原型ともなった」と話した。
2006.08.12 京都新聞ニュースより
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![]() 叡電「京都検定号」が発車 電車に乗りながら京都の知識を学べる叡山電鉄「京都検定号」(京都新聞企画事業主催)の運行が1日から始まった。10月31日まで。 同電鉄の2両編成のギャラリートレイン「こもれび」車内の中づりに、沿線の修学院や貴船、鞍馬寺などにまつわる京都検定の過去問題約40問を掲示。車両前後には京都検定のロゴマークも掲げている。1日約10往復運行し、今後「京都検定号」に乗って沿線観光地を学ぶツアーなども計画する予定。 1日午前、京都市左京区の出町柳駅で発車式が行われ、乗り込んだ観光客や家族連れらは電車に揺られながら問題を解いていた。
2006.08.02 京都新聞ニュースより
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参観希望者、応募はがき 5万1297通 京都迎賓館
倍率13倍
内閣府の迎賓館京都事務所は19日、京都迎賓館(京都市上京区)の一般参観への応募結果を発表した。定員7500人に対し、参観希望者のはがきは5万1297通だった。1通で2人まで申し込めることを考慮した倍率は約13倍(前年度28・9倍)だった。 応募は6月16日から受け付け、7月15日に締め切った。最も多かった参観希望日は、府民が対象となる8月25日で約1万1000通。最少は最終日の9月3日で約2600通。 連絡先不明などの無効はがきは5通。性別など必要事項が一部記入していないはがきも抽選対象に加え、抽選結果は7月下旬に返信はがきで知らせる。 昨年の一般参観では定員5500人に対し、約8万3000通の応募があった。
2006.07.19 京都新聞ニュースより
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迎賓館参観応募昨年より少なめ
7月15日締め切り 内閣府は、8月下旬から行う京都迎賓館(京都市上京区)の一般参観申し込みを受け付けている。昨年は定員の28倍を超える申し込みがあったが、「これまでの応募状況は昨年より若干、少なめ」という。必要事項の記載漏れは無効となるため注意を呼び掛けている。 申し込み締め切りは7月15日。参観日は8月25、26日、27日?9月3日(定員は1日各750人)で前半2日間は京都府民だけ、後半は全国民が対象。16歳以上に限られる。 希望者は往復はがきで〒600?8691 京都中央郵便局留め 京都迎賓館参観希望係へ。往信の裏に参観希望日(午後1時前か、午後1時以降のいずれかも)、氏名(ふりがな)、生年月日、性別、郵便番号、住所、電話番号を記入。返信の表に郵便番号、住所、氏名(様書き)を書く。一通で2人まで申し込めるが、その場合は必要事項を2人分記入する。応募多数の場合は抽選、結果は7月下旬に返信はがきで通知される。 問い合わせは内閣府のホームページか京都迎賓館一般参観テレホンサービスTEL075(252)0321。
2006.07.07 京都新聞ニュースより
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「京都検定」1級合格者9人受け入れ 京産大、特別客員研究員に
京都産業大は4日、「京都・観光文化検定試験(京都検定)」の1級合格者を対象にした研究員の募集で、9人を日本文化研究所の特別客員研究員として受け入れると発表した。 研究員の受け入れは今回が初めてで、14人が応募した。「マグロと京料理」「京菓子の歴史」「京都観光の魅力ある資源としての電気自動車の活用」など9件の研究テーマを選んだ。年度内にリポートをまとめ、研究所紀要などで発表する。
2006.07.05 京都新聞ニュースより
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京都検定の実施要項など配布 商議所が封書作成
5月に発表したイメージデザインを前面にあしらい、前回より1万部多い5万部を製作した。実施要項には過去2回の合格率や問題などを掲載したほか、7月から始める事前講習会の案内なども同封した。 京都検定は京都の歴史や文化、観光などの知識を問う内容。昨年は京都ブームを追い風に全国から1万2600人が受験した。申し込みは10月6日―11月6日。
2006.06.21 京都新聞ニュースより
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京都検定講座 8月に開校
京都橘大など 「京都・観光文化検定試験(京都検定)」の受検者らを対象にした対策講座「京都観光文化講座」を、京都橘大などが八月から、京都市山科区のアスニー山科で始める。 京都検定公式テキスト執筆者の井口貢・橘大教授を案内役に、予備校講師や大学教員、編集者などが講師を務める。
開講日は八月二六日から十月七日までの毎週土曜午後一時〜四時十分で、六日間全十二回。 受講費は一回二千円(学生千八百円)。
2006.06.07 京都新聞ニュースより
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京都検定 イメージデザイン
商議所が発表
2004年12月に始めた京都検定の認知度向上を目的に初めて作成した。京料理で使う赤い盆と赤いはし入れを組み合わせたシンプルなデザインで、ロゴマークは商標登録した。 ポスターでは、懐石料理の「お品書き」のように盆とはし入れの下に「歴史」や「伝統文化」、「自然」など京都検定で主に取り扱う18項目を並べて表記する。 本年度の第3回京都検定は12月10日に京都市内で行う。6月中旬に実施要項を発表。京商は今後PRを拡充し、昨年の受験者1万2600人を上回る参加を目指す。
2006.05.25 京都新聞ニュースより
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京都検定の受験・合格者向けサイト IT関連企業が10日開設
全国から挑戦者を集めている京都・観光文化検定試験(京都検定)の受験・合格者向けのインターネット情報サイトを、京都市内のIT関連企業が10日に開設する。受験体験や史跡巡りなどの情報交換を通じて京都ファンの輪を広げる。 情報サイト「京都流」で、ソフト制作などを手掛けるウエダ本社(京都市下京区)が独自に立ち上げる。サイトは訪問者が無料で開設できるブログ(日記風簡易ホームページ)が中心で、受験の準備や合格体験、京都の見どころなど自由に書き込み、情報交換できる。 毎月更新で、京都の各界人物のインタビューも掲載し、初回は岩上力・京都儀式作法研究会代表が京都検定の意義を語る。今後、京都の名所旧跡を巡ってのリポート、伝統工芸の記録映像を掲載するなど、より深い京都情報の発信も目指す。 将来的に、関心あるテーマごとに利用者のグループ化を見込んでおり、京都検定や今秋スタートするジュニア京都検定の講師や観光ガイドなどへ、合格者らの活躍の場づくりも目指す。 アドレスは、
2006.05.10 京都新聞ニュースより
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ジュニア京都検定興味誘う工夫 テキスト見て楽し
市11月実施写真や絵500枚 子どもたちにも地元の歴史や名所を知ってもらおうと、京都市が11月、小中学生を対象に実施する「ジュニア京都検定」の公式テキストが完成した。市立小学校の社会科教諭も執筆に協力。約500点の写真や絵を使い、大人用に比べて、内容が易しく、見ても楽しめる内容になっている。市立小4?6年約3万5000人には無料で配布されるほか、5月下旬から一般書店で1000円で販売する。 B5判、184ページ。日本の歴史そのものと言える京都の歴史をはじめ、伝統行事や街並み、暮らしと食など10章で構成。「東寺があるのに、西寺は?」「送り火のルーツは戦国時代?」など、興味を誘うこぼれ話のコラムを、4ページごとに掲載し、生徒の関心を引くよう工夫している。 清水寺の舞台から飛び降りられないように柵(さく)を設けた明治時代の貴重な写真や、京都の代表的な和菓子や京野菜、邦楽器の写真もあり、目で見て理解できるようにしている。 昨年6月から、京都市立小学校の社会科教諭ら約130人が取材し、執筆した。ジュニア京都検定推進プロジェクトの市田ひろみ委員長は「大人向けの京都本は書店にたくさん並ぶが、子ども向けはほとんどなかった。堅苦しくなく、京都を身近に感じられる」と話す。 市教委などでつくる事務局は「すべての漢字に読み仮名をつけた。大人がこっそり勉強してもためになる内容です」と話す。 ジュニア京都検定は11月下旬に基礎コースを実施。市立小の5、6年生は各校で無料受験できる。中高生や大人、修学旅行生も受験可能で、来年2月に実施する発展コースや、時期は未定の名人コースも予定されている。
2006.05.09 京都新聞ニュースより
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1級試験、合格率は4・5%
京都検定 803人中36人 京都商工会議所は3日、昨年12月に行った第2回京都・観光文化検定試験(京都検定)の結果を発表した。初めて実施した1級試験の合格者は、受験者803人中わずか36人で、合格率は4・5%の「狭き門」だった。 京都検定は、京都の観光や文化、歴史などの知識を問う内容で、2004年度に始まった。第2回試験は1〜3級に前年比3割増の1万2662人が受験し、計2804人が合格した。合格率は2級が12・0%、3級が31・0%だった。 1級試験は第1回の2級合格者の7割に上る803人が挑んだ。京都に関する高度で幅広い知識を試す内容で、社寺や史跡についての穴埋め問題のほか、世阿弥や平安神宮などをテーマにした小論文もあった。 150点満点のうち120点以上が合格で、最高点は142点だった。合格者は23〜70歳で、内訳は男性28人、女性8人、京都府内23人、府外は13人。 1級が超難関となったうえ、2、3級の合格率もそれぞれ前回比10ポイント以上も低下した。京商は、京都府外からの受験者が大幅に増加したことが主な理由と分析し、「1級は難し過ぎるという意見もあり、内容を検討したい」(会員サービス部)としている。
2006.02.03 京都新聞ニュースより
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