緑の洞門の岩塊について歴史的見地からシンポジウムが開かれます


 「北鎌倉・円覚寺の谷戸景観の保存を求める有志の会」様から2月13日(土)のシンポジウムについてご案内がありましたので、以下にご紹介します。大変興味深いテーマですので、皆様奮ってご参加ください。

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2月13日(土)<鎌倉・研究ライヴ!円覚寺の奇跡> 

680年前の絵図と一致する谷戸景観の価値を検証します

日時:2月13日(土)午後2時~4時半(開場午後1時30分)
場所:きらら鎌倉ホール(鎌倉駅東口・信号前)
参加費:1000円(18歳以下は無料)

鎌倉研究第一人者3名が、開削の危機に瀕した円覚寺境内境界の尾根(洞門トンネルのある岩塊)の価値を検証するため、鎌倉に集結。白熱論議にご期待ください!

第1部 「680年前に描かれた『円覚寺境内絵図』の谷戸景観が、現代によみがえる!」
講師:伊藤正義さん(鶴見大学文化財学科教授) 
 14世紀初めに描かれた「円覚寺境内絵図」(国重要文化財)と一致する、円覚寺境内境界谷戸の奇跡・遺されていた景観(北鎌倉駅洞門のある山一帯)について語ります。


第2部 「中世の古都・鎌倉、結界を探る」鎌倉研究第一人者が研究発表! 
 高橋慎一朗さん(東京大学史料編纂所教授)
 VS 馬淵和雄さん(日本考古学協会会員)
 鎌倉研究第一人者が「鎌倉中の結界」について、お互いの研究成果を解説します。

第3部 円卓会議(白熱論議)「円覚寺の奇跡、山之内(北鎌倉)の奇跡」
  伊藤正義さん、高橋慎一朗さん、馬淵和雄さん、ほか予定
 鎌倉研究を進めるために「各自の研究成果を円卓会議で白熱論議する」という目的で、鎌倉研究第一人者が一堂に会して議論を展開します。第1部の円覚寺境内境界と尾根裾の価値を検証、さらに第2部の鎌倉中の結界の所在について論議を重ねます。
 ※ 今回開削対象になっている洞門トンネルのある岩塊は円覚寺境内の境界尾根に当たるため、この保存価値について議論を展開します。さらに、「結界とは?」「円覚寺境界と鎌倉中の結界の違い」に見られる論点の違いなども浮き彫りにしていきます。ぜひお誘いあわせの上ご参加ください!

第3部冒頭には、鎌倉を拠点に活躍する人気ミュージシャン
citta 秋元勇気さんが参加!古都鎌倉のテーマソング『永遠の風』他の弾き語りライヴで応援してくれます。

主催:北鎌倉・円覚寺の谷戸景観の保存を求める有志の会
共催:いざかまくらトラスト
協賛:「残したい北鎌倉の景観」展実行委員会
ウェブサイト  https://www.facebook.com/events/205688359782983/


お申し込み・お問い合わせは下記へ(260名・先着順)
メール erisa_jom@yahoo.co.jp
お電話090-5811-7646   fax.0467-25-3443

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※ちなみにパネリストの高橋慎一朗先生は、緑の洞門の掘られている岩塊の歴史的価値がないことを鎌倉市が説明する際によく出てくる名前で「(岩塊は)死守するほどのものではない」と発言されたそうですが、実際には「できれば残してほしいが安全上やむを得ないのであれば死守するほどではない」旨の発言だったことがわかっています。発言を都合の良いところだけ切り出して全体の文意を曲げるやり方は、鎌倉市がよくやることです。従来から守る立場を明確にされてきた馬淵和雄先生が高橋先生とどのような話を展開されるか興味深いところです。

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