「北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネルの保存について考える集い」のご案内


 北鎌倉駅添いの岩塊・トンネルが壊されようとしています。

 北鎌倉駅の下りホームの中程に小さなトンネルのある岩塊があります。(ここが史跡であると説明する私どもの会の看板もあります。)
 鎌倉市の都市整備部・道路課は、「開削工法」によって、ここをすべて破壊し、コンクリート法面(のりめん)にする計画で、周辺の景観が激変してしまう恐れがあります。また、トンネル部分は開削により4m幅になりますが、これは将来的にホーム沿いの道を車が往来できる4m道路にする前提条件であるといえます。
 市当局は、8月28日に開催された第5回「北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会」にこうした破壊計画を提出し、協議会は破壊承認の方向で決を取りました。ほとんどすべての地元住民に何も知らされないままに、大事なことが強引に進められています。
 岩塊・トンネルは、円覚寺の結界(重要な境界)にあたる貴重な史跡であり、北鎌倉駅を囲む大切な景観です。さらにトンネル内には地質学の専門家も指摘する大変珍しい地層もあります。
 私たちは、鎌倉市長への請願書を出して面会を求めたり、JR横浜支社への要望書、上記協議会に参加する12町内会・役員への要望書を出すなど、保存に向けて緊急の働きかけを始めました。今、多くの皆さまのこの問題への関心とご協力が必要です。
 地元住民一人一人が「破壊に賛成」か、「保存に賛成」か、その意思を表明でき、住民の意志が尊重されてこそ住民自治と言えるのではないでしょうか。一人でも多くの方々が、歴史的風致・史跡・景観の保存を願い、後世に禍根を残すことなきよう、声をあげてください。鎌倉市長宛に、保存の思いを伝えてくださるようお願い申し上げます。
 下記の集まり(途中参加も可)にぜひご参加下さい。

北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネルの保存について考える集い

日時:2014年10月20日(月) 午後5時半開場  6時開始
場所:山ノ内公会堂洋室 (北鎌倉駅から東慶寺方面に徒歩2分)
内容:経過・保存活動報告  講演「失われゆく心の風景-史跡」
講師:馬淵和雄 (日本考古学協会理事、同埋蔵文化財保護対策委員会事務局次長 他 ~鎌倉市内の遺跡を発掘拠点として、30年以上中世考古学の研究に従事)
資料代・参加費:500円
主催:北鎌倉史跡研究会

※以下は市が計画しているイメージ図です

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