2022年新年のご挨拶


   2022(令和4)年がスタートしました。当会ホームページ、ブログをご覧の皆様には、希望に満ちた新年をお迎えのことと存じます。

 8年前に、ごく少数の地元民と、隣接する寺院、さらには市行政をも巻き込み、北鎌倉緑の洞門およびそれを覆う尾根を開削しようとする動きが出てきました。

 私たちはこの洞門・尾根が文化財としても、景観の上からも大事な存在であることを明らかにして、洞門の保護と安全性の両立に向けて積極的に取り組んできました。幸いこの活動は、地質学や歴史学等の専門家や、この景観をなじみに想う多くの地元住民の賛同・協力を得てきました。

 「北鎌倉は、鎌倉よりも鎌倉らしい」という言葉があります。この言葉は、私たちにとって、とても誇らしい言葉です。しかし、現在、洞門はその存在を市民の意識から消し去るかの様に、市によって白いシートで覆われてしまっています。

 現在、土、日、祝日の10時頃から11時頃まで洞門脇にて、駅利用者等にこの問題の正確な理解を頂くべく、洞門・尾根の価値や安全対策、現在の状況などについて、資料の配布を続けています。これまで、決して楽な活動ではなかったのですが、地元住民を含む皆様のご支持にずいぶんと励まされてきました。改めてお礼申し上げます。

 今現在も洞門は封鎖されたままで、歩行者は危険な鎌倉街道への迂回を余儀なくされています。一刻も早い保存・安全対策工事の開始と洞門通行再開を目指して活動していきたいと考えておりますので、皆様には、従前にも増しての暖かいご支援をお願い申し上げる次第であります。
 
2022(令和4)年正月 北鎌倉緑の洞門を守る会 
代 表 鈴木一道  副代表 関戸勇

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  お知らせ:長年会の代表を務めてきた出口茂が退任し、鈴木一道が代表、関戸勇が副代表に就任いたしました。今後ともよろしくお願い申し上げます。