緑の洞門開削・破壊採択に抗議し、保存を実現する市民宣言


緑の洞門開削・破壊採択に抗議し、保存を実現する市民宣言

 2015年10月30日、鎌倉市議会は緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の開削・破壊を含む補正予算案を採択しました。
【賛成】河村、池田、大石、岡田、渡辺隆、永田、日向、山田、中村、久坂、高橋、小野田、西岡、納所
【反対】三宅、赤松、中澤、上畠、松中、保坂、吉岡、長嶋、渡邊昌一郎、竹田
【退席】千

 緑の洞門保存のために、一年余にわたり出来る限りのてだてを尽くしてきた私どもにとって、これは痛恨の極みです。自らの非力を省みるとともに、緑の洞門保存と安全対策実現のために引き続き力の限り努力しつづける所存です。

 ワクチン接種、白紙請求書問題で44日間も空転してきた9月議会。再開後も、「避難行動要支援者意向確認回答書」をめぐる大量の誤りが明らかになるなど、鎌倉市行政の問題のある体質が次々に明るみに出て、抜本的改革が問われています。
 緑の洞門をめぐっても、調査される側が調査する側の第三者機関に深く入り込むという、あってはならない事実が市民にも市長にも隠されていました。そもそも開削・破壊の根拠とされ、住民も信じ込まされた極端な危険性の断定も、事実上でっち上げられたものでした。
にもかかわらず、市長の決裁や行政の不手際や不誠実さを糾すべき市議会もその役割、責任を十分に果たしきれていない状況です。
洞門に隣接する地権者の意向をないがしろにして事を進めることはできません。議会答弁で都市整備部道路課は、地権者の許可は不要という乱暴な見解を示しました。しかし私たちは、数多くの地元住民・鎌倉市民の保存の願いを代表し、可能なかぎりの手段で、緑の洞門保存と安全対策への転換を、あくまで求め続けます。

平成22、23年に行われた開発談合は、緑の洞門を突破口にして北鎌倉駅周辺を大規模開発する企みです。将来にわたる、鎌倉市、鎌倉市民全体の本当の利益につながるでしょうか。
 鎌倉市政を本来の姿に、抜本的に変えるのは、今の私達の責務です。

 「わたくしたちは、鎌倉の歴史的遺産と自然及び生活環境を破壊から守り、責任をもってこれを後世に伝えます。」(鎌倉市民憲章)

2015年11月3日

北鎌倉緑の洞門を守る会(北鎌倉史跡研究会)
共同代表 鈴木一道 出口茂

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