6月24日 建設常任委員会 松中委員 (議会中継録音より、要旨)

■松中委員
私は、もう38年議員をやっているが、何か所も急傾斜地を頼まれて崖地対策に取り組んできた。明月院の所もそうだ。東慶寺の方からも言われて円覚寺の鐘突堂のところも何とかできないかと。何か所もやってきた。こんなトンネルのこんな程度ではない。この先の税務署の先のあの一帯も急傾斜だ。
要するに、今回ここが危ないか景観かというよりも、先ず安全かどうかというのを議論したら、これは危ない。では地元は危なくても良いかどうかといえば、その周辺だけで決めて構わないのだ。急傾斜地の崖地は皆そうだ。それを外部から景観上どうのこうのと言っても、そこの人たちの権利というのは20人位で急傾斜地の崖地(対策)ができるわけだ。
現実、そこ(北鎌倉トンネル)が通行止めになった事実というものがある。いったい検査、検査、検査と何時まで待たされるのか。(安全性の)検査でなくて今度は景観まで検査するような・・・。いったい誰がその主観的な考え方を言うのか。
しかし実際、今、八幡様の世界遺産にしようとしても今あの干物店の後ろが大きく伐採されている。それから、数年前この御成隧道、市役所の向こう側、もう本当に岩肌がばさっと出る位やはり危ないところまで撤去してネットを張っている。今後、鎌倉の緑に関しては、あのまま緑を放置していたら、必ず倒れる。寿福寺の落石も死亡二人、それから住友不動産これ浄妙寺、死亡二人、そういう何か所も私は見てきた。だからあそこを見た場合、目視的に判断しても危ない。しかしある程度の結果が出て危ないといって通行止めにしているなら、これは絶対安心安全というのを大前提で考えないとだめだ。どんなに景観がどうのと(言っても)。では、景観で(言えば)トンネル埋めるのが一番良い。そんな議論が成り立ってしまう、景観というだけなら。
私は、あそこは道路として使うという大前提があるなら、安心安全の道路を作るべきだ。つまり何を言いたいかと言うと、釈迦堂。釈迦堂は52年の時に落石して、危ないということで通行止めにしたが、数年前までは人が通れる状態だった。ところが案の定だんだん崩れてきて、もう40年近く通行止めということが前提(たてまえ)になっている(いた)所だ。しかし現在、はっきりあそこは通行止めだ。そして更にそれだけで済まない。6億で買収した史跡が上にある。あれが崩れたら史跡の対象の唐糸(からいと)やぐらなどが崩れていく。だから私はここは危ないという前提だ。釈迦堂の場合は少なくとも文化財、確実に史跡だという大前提がある。それならそちらの方を優先して考えてもらいたい。
部長どうか、あそこはもう危ないだろう。そういうふうに考えなければ。もっと大きい急傾斜地、私はいつも円覚寺の周り明月院の周り、随分やった、地元の人に頼まれて、はっきり言って。
あんなものは、危ないと言えば危ない。それをどうするかなどと言っていたら危ない。これもう何年掛かっているのか。釈迦堂も放置して何年掛かっているのか。私はよく坂ノ下のプールのことを言うが、あれも遠くから見ればどんどんバラバラ崩れている。それをなかなかやらない。
今回このトンネルの所、もう危ない。だから近隣の人で決めてもらうしかない。遠くの人と決めるどころか、危ない。
どうか、それは。

◆小磯部長
委員の発言の通りで、我々はこの北鎌倉トンネルが、我々の17年の調査、25年の調査から危険だということを前提にして安全対策を施そうと思っている。あとはそのやり方を今やっているので、安全対策を一日も早くやりたと考えている。

■松中委員
(「止めた方がいいよ」という委員長らしき声)
ひとつの決断は、もうしなくてはならない時だと私は思っている。以上です。