6月24日 建設常任委員会 赤松委員 (議会中継録音より、要旨)

緊急車両について

■赤松委員
消防に、幾つか、トンネルの状況が生んでいる問題について尋ねたい。
「救急車や消防車の緊急車両が入れない状態で、過去に大船駅側で火災があり人が亡くなった」、「救急車がどこから入って良いのか分からず時間が経って住民が亡くなった」という発言がある。
トンネルが今(まで)のような状態(今は通行止め)であることが原因で人が亡くなったりというようなことがあったのか。

◆中島警防救急課長
過去に火災により一人死亡。平成20年5月17日、北鎌倉隧道の北西側JR横須賀線の大船に向かって右側の平屋建て一般住宅から出火し、一名が亡くなっている。
この時の消防の活動は、先着隊の消防ポンプ車は、大船寄りの通称権兵衛踏切から侵入し、八雲神社の防火水槽を使用し消火活動に入った。続いて2着隊は通称権兵衛踏切を渡ったところにある消火栓につきホースを延長して防御にあたっている。結果的には尊い市民の方が亡くなっているが、隣接する一般住宅の窓が少し焼損したが、概ね一棟の焼損で消火活動は終わっている。

■赤松委員
道路が狭隘あるいは階段という、鎌倉独特なところは市内に多くある。そういう状況の中で一刻も早く現場へ駆けつけ早く鎮火させるという努力を色々としていると思う。
この北鎌倉のトンネルは、軽自動車より少し大きい位の車が入れる程度しかなく、消防車救急車が通ることはできないが、それに見合った対策を講じていると思う。今も具体的にひとつ示してもらったが、今あの周辺の消防の緊急対策は、どんな体制で万全を期す努力をしているのか。

◆中島警防救急課長
消防としては北鎌倉隧道閉鎖に伴って、職員が現地確認を行い、付近の火災救急対策のため北鎌倉隧道を基点に大船方面と鎌倉方面とに分けて、火災防御計画を作成し、職員間で情報共有し図上訓練等を実施して万全を期しているところである。

■赤松委員
かなり重層的な態勢を作って取り組んでいる。
今現在トンネルの先、大船側へ実際に車が通れるのは、20メートルあるかないか。その先は狭い路になっている。救急車・消防車が入るようにトンネルを全部取ったとしても、僅か20メートルかそれ位の違いでしかないが、差があるのかも知れないが、その辺はどんな態勢を取っているのか。

◆中島警防救急課長
火災の対応としては、消防は基本的に消火栓のある場所まで進入し、という原則論がある。
今この通称権兵衛踏切から入って大船側の線路沿いには消火栓がない。従って、八雲神社側の消火栓もしくは防火水槽を取るというのが最先端の防御活動と認識している。
救急には、鎌倉市内は様々な道路狭隘等があり、色々なシステムを取っている。救急だけ3名だけでなく、更に消防隊を出動させ、より多くのマンパワーで傷病者の方をいち早く自宅から救急車そして病院へ搬送するという戦術を取っている。

■赤松委員
態勢を強化して、場所に合った対応をしているということ。
こういう狭隘な所は、ここだけでなくあちこちにあるので、全体として、引続き今の態勢を維持しつつ更に強化、見直し、補強して、万全な態勢を取っていただくようにお願いしたい。