8月11日の岩の落下 市が「はく落」表記に改め


 当会発行の「緑の洞門ニュース12号」において、『洞門付近の岩の落下について 「崩落」ではなく「剥落」』と書いているように、当会では本年8月11日の緑の洞門坑口付近の岩の落下を「崩落(ほうらく)」ではなく、「剥落(はくらく)」としてきました。

 崩落は文字通り「崩れ落ちること」であり、洞門全体が崩れ落ちるような印象を与えます。一方、剥落は「剥がれ落ちること」であり、今回の岩の落下は洞門坑口付近の岩が層に沿って剥離し落下したもので、剥落が正しいと言えます。地質学の権威で前鎌倉市文化財専門委員会会長の松島義章先生も現地調査の結果、「剥落」であるとしています。

 岩の剥落以来、公式文書や議会などで「崩落」と言ってきた鎌倉市ですが、上記のように今回の岩の落下においては「崩落」という語は適当でないため、今後は「剥落」とすることを公式に表明しました。

 些細なことであるかもしれませんが、崩落という言葉が与えるイメージは強烈です。実際に「トンネル崩れてなくなっちゃったんだって?」と尋ねられたことが何回もあります。

 当会では「剥落」という言葉に改めるよう市に要望してきましたが、今回正しい言葉が使われるようになったことは歓迎すべきことだと考えます。