松尾市長が尾根の出来る限りの保全を表明!


  2016年7月25日、鎌倉市役所にて市議会全員協議会が開かれ、松尾市長より緑の洞門を含む尾根筋について、「現在の(開削)工法を見直し、できる限り尾根を残す形での安全対策工事について検討する」との発言がありました。
 その後、文化財保護を担当する文化財部長と開削工事を進めている都市整備部長より説明があり、概ね以下の内容が提示されました。

①緑の洞門を含む尾根筋の現在の「開削工事」は(とりあえず)中止する。
②尾根(岩塊)、洞門の現状を「極力」保存する方向で工法を見直す。
③当面の安全対策、通行確保として仮設工事を早急に行う。
④当該尾根の史跡円覚寺への追加指定に関しては調査、検討していく。
⑤上記②③④に関して、引続き文化庁の助言を仰ぐ。鎌倉市独自の決定のみでは進めない。

 ②と③については当会で以前から主張してきた内容ですので、一歩前進と言ったところですが、以前のトンネル技術協会の保存案のように保存できてもコンクリートで塗り固めては意味がありません。景観に配慮し、極力今の洞門の外観を保ちつつ補強する方法があることは多くの専門家が指摘していることですので、市は文化庁とも連携し、前向きに検討して頂きたいと考えます。
 また、③については来年の1月までには工事を完了させるとのことですが、児童・生徒を含む歩行者が危険な県道を歩くことへのストレスは大変なものです。一刻も早く仮設工事を実現して頂きたいと考えます。 

 ↓全員協議会で配布された資料

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全員協議会の様子については各方面で紹介されています。

長嶋たつひろ議員Facebook
◆北鎌倉隧道の開削工事は見直しへ!
本日7月25日(月)に開催された議会全員協議会で方針発表。北鎌倉隧道の開削工事は、現在の工法を見直し、できるかぎり尾根を残す形ででの安全対策工事についての検討をするとの事です。

保坂れい子議員ブログ
北鎌倉隧道 ~ 現在の工法(=隧道開削)を見直し、尾根を残す形での安全対策工事へ転換

鎌倉の世界遺産登録を考えるブログ
≪史跡を歩く7≫尾根を残す形での鎌倉市の新たな対応(円覚寺の結界とまちづくり4)

北鎌倉湧水ネットワークのブログ
速報!松尾鎌倉市長が緑の洞門の開削見直し、保全表明7・25

 ↓読売新聞2016-7-26
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