山ノ内下町下町内会への工事説明会の様子


  4月4日山之内公会堂にて行われた、下町下町内会への工事説明会の模様を会員が傍聴しました。破壊した岩塊(推定600トン)の搬出経路となる、洞門の大船側にある権兵衛踏切がある町内会です。

 工事中には影響があるはずなのに、今まで説明会が実施されておらず、今回町内会から要求して初めて実施されたとのことです。

 冒頭に道路課から工事内容について報告がありましたが、最初に提示された工程表が簡略化されすぎていたこともあり、住民の知りたいことに答えていないことから、「いつからどのくらいダンプが通るのか」「工事中の往来の安全はどう確保するのか」とを口火に質問が相次ぎました。

 結局、説明と質疑応答は2時間に渡り、住民からの工事に対する不安や不信、そして今までのやり方に対する怒りの声がぶつけられました。市側が黙ってしまうこともありました。

 後日、説明会再開催のお知らせとともに、当日の模様を記した合計5ページの回覧が行われました。説明会の終了にあたっての、役員の方の発言を以下に抜粋いたします。(強調:当会)


 2時間近い説明と質疑応答を通しお分かりのように、行政は事の重大性を認識すべきである。住民の発言に有った、工事に伴って発生するであろう様々な影響に対する不安は無視できない。

 いわんや要求が無ければ説明会も開催せず、着工は実行する。住民無視も甚だしく、アリバイ作りと言われても致し方ない。

 鎌倉に生まれ育ったが、この70年間の歴史は 「利便性」「賑わい性」を優先することによる破壊の歴史であった。

 一度壊したものは戻す事は出来ない。 世界遺産など恥ずかしい限りである。それをまた繰り返そうとしているのがトンネルの開削である。これ以上の過ちを繰り返したくないと下町内会は考えている。


写真:工事に使用予定のヤード、ここをダンプが1日15往復する予定。

   小、中、高校生の通学路でもある。道幅はダンプギリギリ。
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 写真:権兵衛踏切より鎌倉方面を望む、写真右から侵入したダンプは右折し、
   写真奥のヤードへ向かう。普通車でも大変なところで、ダンプは2回切り
   返しが必要であるとのこと。
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