公開質問状 (テキスト版)


2015 3 10

 

鎌倉市都市整備部道路課 小磯一彦様

 

北鎌倉緑の洞門を守る会

(北鎌倉史跡研究会)

代表 出口茂

鎌倉市山ノ内904-201

 

北鎌倉「緑の洞門」の保存と安全対策についての公開質問状

及び

北鎌倉「緑の洞門」の保存と安全対策をもとめる要望書 への回答について

 

 

2015 1 19日に、北鎌倉「緑の洞門」の保存と安全対策を求める要望書を提出致しましたが、都市整備部から回答を得ておりません。また既に要望書で訴えた通り、市側のこれまでの説明には不備の点がありますので、再度具体的に公開質問状として提出します。

なお、当件一、につき事業遂行への現在の貴課の方針、二、につき詳細な説明を、 2015 3 24日までに当会代表あてに文章にてご回答くださるようお願いいたします。

正確かつ詳細なご回答、特に資料の引用は原文のままを提供されるようお願いいたします。

 

 

一、北鎌倉「緑の洞門」の保存と安全対策をもとめる要望書一通

(2015 1 19日提出済)

二、北鎌倉「緑の洞門」の保存と安全対策についての公開質問状一通
付)参考資料として回覧板文書、日本考古学協会からの要望書とその回答を添付します          

 

以上

 



 

 

北鎌倉「緑の洞門」の保存と安全対策についての公開質問状

 

はじめに)当「北鎌倉史跡研究会」は、現在緊急の問題となっている洞門保全を重視し、この間署名等で得た多くの住民・市民の支持を背景として「北鎌倉緑の洞門を守る会(北鎌倉史跡研究会)」という名称で新たに出発する事になりました。

これまで、都市整備部とは話し合いが(昨年 9 25日)ありましたが、その過程を文書に残しておりません。また1月 19日、別紙のとおり要望書を提出し、「工事着工を一方的に押し進める事なく、保存と安全対策を十分時間をかけて再検討しうる場を早急に設置されるよう」強く要望しましたが、回答は得ておりません。要望書の項目5)については特に貴課に回答の責務があると考えます。そこで、このたびは、当会からの質問を公開質問というかたちで詳細回答を求めます。特に資料の引用は原文のままを提供されるようお願いいたします。

 

A)昨年 10月に地元12町内会に回覧された、鎌倉市都市整備部を事務担当とする全 11ページの文書についておききします。(以下,「回覧板文書」とする)

 

     同文書の 1ページ目ににおいて、以下のように記載があります。

Q1;どのような崩落がどのような規模でおこったのか、記録や写真はありますか?

Q2;東日本大震災の時には、崩落はなかったのですか?

 

          同文書 2ページ目において、以下のように記載があります。

 

なお、参考としてあげられた推定破壊モードのトンネル断面図には、トンネルのどの部分にあたるかの記載がありません。

 

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 Q3;同文書において記載されていることを、根拠となる詳細資料を提示して論理的にご説明ください。ことに、二倍のフォントでゴシック太文字で描かれ下線を施した部分については、詳しくご説明ください。

 

Q4;推定破壊モードの図は、トンネルのどの位置における断面図ですか?平面図上の直線で示してください。その直線は、山側にも及んでいるはずですから、トンネルだけでなく、山の背後の墓地部分を含む横断線を示してください。

 

Q5;同図における赤文字による図の補足コメントについて、それぞれ詳しく根拠となる資料をあげて説明してください。「力が集中」については、他の断面や、トンネルの他の部分(山側や、天井部分など)とくらべどのように土圧作用が集中しているのか、数字とその算定過程をあげて説明してください。6枚の図のうち5枚に、土圧作用を示す赤い矢印と黄色の矢印がありますが、これらの根拠となる解析結果を生データを含め示してください。

 

 ③同文書に「北鎌倉駅裏トンネル対策協議会」(以下協議会とする)についての記載があります。

 

Q6;地元12町内会の選定は、駅・トンネルからの距離に鑑みて、台町内会を含んでもおかしくないと思われます。これら町内会の招集がどのように企画されたかの経緯を示してください。

 

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Q7:各町内会長、学校など、協議会構成員は、誰がどのように招聘したのか、具体的に教えてください。特に学校に対する招聘状にあたるものは、これを提示してください。

 

④協議会規約(鎌倉市ホームページより)に記載では単に「安全対策」としか記載されていないのに、同文書には「恒久的な」と踏み込んだ表現が追加されて記されています。


 

Q8:上記のような食い違いは何故生じているのか、「恒久的な安全対策」とは具体的に何をさすのか、また、鎌倉市道路管理者とは、誰のことを指すのか、またいつから管理責任が生じているのか、提示してください。

 

 ⑤同文書には通行止めについての記載が有ります。

 

Q9;『荒天時』『大きな揺れ』とは,具体的にどの程度をさすのか、規定を示してください。

それは市内の他の箇所との整合性がありますか?あるならその根拠を示してください。また、これまでにいつ,どのように何回の通行止めが行われたのか示してください。

 

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B)2月議会中の建設常任委員会 (2/25)において、参考資料として示された、日本考古学協会からの要望書に対する回答(鎌道路第 906)についておたずねします。



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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 なお、回答文書にはさまざまな疑問がありますが、回覧板文書と重複するところは省略しました。Q11については Q3の質問のなかにふくまれるところでもありますが、大事な点ですので、再度その部分のみたずねます。

 

Q10; 「トンネルの線路側の壁は、薄いところで 50センチ程度の厚みであり、その部分で崖上(山)の荷重を支えているものと推測されます。」と回答しています。具体的にどの箇所がそれにあたり、誰がどのように計測したのでしょうか?

 

Q11;「平成17年度に実施したトンネル点検調査の結果では、トンネルは「現状においてはかろうじてその安定性を保っているものと想定される」とありますが、どの調査のどの箇所をさしているのか、原資料を提示してください。

 

Q12; 「平成 25年度に再度実施した点検調査の結果では、「固結度の低い地山状態に加え、風化・浸食や樹根の侵入などの影響により、坑口やトンネルの天端における剥離・崩落の危険性が高まっている状態と判定される」との見解が示されています」とあります。原資料(平成25年度調査全体)を提示してください。

 

Q13:「樹根の侵入」については、樹木の手入れを定期的に行っていれば平成25年の調査で指摘されずに済んだと想定されます。市が今まで手入れをしてこなかった理由、または市の所有管理地以外の土地所有者に対して勧告をしなかった理由を提示してください。

 

Q14; 「線路側の壁が崩壊した場合は、トンネルの上部の崖が崩落し、隣接する JR横須賀線軌道敷(ホームや線路内)への影響や、線路近接家屋への二次災害も懸念されます。」とあります。どのような根拠・資料で、どのような崩壊が想定されているのでしょうか。

 

 

C)洞門の安全対策を共通理解で検討するためには、洞門全体の構造を理解し強度を補う個所を見極める必要があります。

 

 

Q15: 断面図だけでなく、洞門全体の構造を多角的に網羅した詳細な図面を提示いただくようお願い致します。

 

上記Q1Q15までの質問に対し 2015 3 24日までに回答をお願い致します。

以上

 

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