噂の東京マガジン3回目の放映


  5月6日(日)TBS「噂の東京マガジン」の「噂の現場」で、三たび緑の洞門が取り上げられました。多くの皆様より報道内容への様々な感想・ご意見が届いており、感謝いたします。

 番組前半は、一度目(2014年秋)、二度目(2016年春)の放映を振り返り経過をたどりつつ、緑の洞門問題についてはじめて知る人にも分かり易い内容でした。

 後半については、「市長の応対が良くない!」という落としどころで、円覚寺の塔頭である雲頂庵が「地権者」として隠蔽され、まるで迷惑を被っている被害者であるかのようにも取れる内容でした。また、松尾鎌倉市長が今年3月1日の「広報かまくら」に掲載した円覚寺と雲頂庵に対する謝罪文に関して、謝罪相手の部分だけ墨塗りにして紹介していました。すべての鎌倉市民に公にされた謝罪文の一部をあえて墨塗りにするという点には疑問を持ちます。

 そもそも墨塗り文書で想起されるのは、2010年から11年にかけて雲頂庵で開催された「開発談合」記録です。それは、たった3人の地元「有力者」と副市長以下の行政が、横須賀線の地下化・北鎌倉駅の東西をつなぐトンネルといった中・長期の開発計画を推し進めるため、その突破口としてまず緑の洞門の開削を実現するという打ち合わせでした。そのために、「安全」を建前として強調すれば、「9割の住民が反対しても押し通せる」といった住民を操作対象とする目論見でした。これが、一連の洞門問題の原点です。

 円覚寺と雲頂庵が、2016年7月の鎌倉市文化財専門委員会で「洞門を含む尾根筋は文化財的価値があり、国指定史跡への追加指定を図っていくべき」との総意に反対してきた事実は各種公文書等から明白です。松尾市長が2016年7月に「人や自転車が通れる仮設工事を早急に実施する」と公約したことに雲頂庵が反対し続けてきたことも明らかです。市長の公約がいつまでたっても実現できず、住民が危険にさらされ続けている、その根源はこの事実に他なりません。

 当会としては、あくまで仮設工事早期実施の市長公約の実現を求めていきたいと思います。

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 放映に関して、以下の北鎌倉湧水ネットワークのブログでも取り上げられています。

 TBS噂の現場、雲頂庵を黒塗りで放映:緑の洞門通行禁止