3月11日鎌倉市民集会のご報告
2016年3月11日(金)午後6時~7時45分、NPOセンター鎌倉にて、「緑の洞門開削工事を止め、話し合いを求める鎌倉市民集会」を開催し、約50名の市民が参加し、とても充実した集会となりました。
冒頭の共同代表鈴木一道の挨拶を受け、前半として、北鎌倉緑の洞門を守る会からの報告「早まってはいけない、保存は十分可能です」に移りました。
会からの報告の最初に、共同代表の出口茂が、「鎌倉の愚挙を止め、保存・安全対策の英断を!」と題して話しました。ついで会の事務局より鎌倉市が説明してきた「結界をしめす地形が旧状をとどめない」という事が事実無根であるという新事実 をプロジェクターを駆使して懇切丁寧に説明しました。
次に、馬車道法律事務所の2人の弁護士から「住民監査請求と住民訴訟について」をお話いただきました。最初に、若手の石畑晶彦弁護士が、主として2月2日に提出した「住民監査請求」について分かりやすく解説してくださいました。これを受け、ベテランの佐伯剛弁護士が、住民訴訟に加えて開削工事の差し止めの仮処分について語っていだだきました。
後半は、フロアからのメッセージ・発言・質疑応答に時間をあてました。
冒頭に、赤松市議からのメッセージがあり、昨日までの市議会での数々の洞門保存の訴え、行政とのやりとりを熱く語っていただきました。
次に、保坂市議から、私どもの「第二提言」の中身が優れており、そのレベルの高さを強調しつつ、新たな土俵での話し合いを追求していく貴重な示唆をいただきました。
さらに、岡田市議から、市長に緑の洞門を壊せば汚点になると訴えていること、皆さんと共にがんばっていきたいとの連帯のメッセージがありました。
4番目に、3月6日の市民集会を主催し、先行して住民訴訟を起こしている岩田さんから、「北鎌倉洞門開削工事公金支出差し止め裁判」第1回口頭弁論(3月23日横浜地裁502号法廷)の説明がありました。
5番目に、鎌倉在住の編集者大野さんが「素堀のトンネル展」を紹介し、全国各地の素堀トンネルの魅力・価値を語ってくれました。
6番目に、緑の洞門を通っていた小学生たちのメッセージが、パネルをかざして紹介されました。そして、フロアの参加者の「この問題の敵は誰か?」との問いかけと「鎌倉の民主主義の脆弱」を訴える発言で最後となりました。
集会の最後に、鎌倉市長への「事実を協議する場を設け、保存・安全対策の再検討を求める要望書」(以下参照)を読み上げ、参加者一同の拍手で採決しました。
以下、当日のアンケートから抜粋します。
・たいへん充実した会で勉強になりました。保存運動を応援したいと思います。
・がんばっていただきたいと思います。貴重なトンネル、残していただきたいです。
・裁判の件、よく理解できました。
・今後の裁判の予定を、心強く聞きました。なごやかな中での力強い発言をいくつも聞くことができ、たいへん励まされました。
・洞門のところでお花見会がしたいです。
以上、私たちは、緑の洞門保存・安全対策を求め続け、けっしてあきらめません。
市長への要望書や、鎌倉市行政が喧伝してきた「大きく壊され・・・旧状をとどめていない」から保存の価値は無いとの虚構など、当日の「集会資料集」をご参照下いただき、広めてくだされば幸いです。
※当日の様子は「鎌倉おやじのブログ」でも紹介されています。
鎌倉おやじのブログ「緑の洞門開削工事を止め、話し合いを求める市民集会」