秋の史跡巡りツアーのご報告


 秋の史跡巡りツアーのご報告
 ~逗子市は立派に保存、鎌倉市はなぜ壊したがるの?~

 2015年11月28日(土)、当会企画の三回目の史跡巡りツアーである「暮秋の 名越切通、まんだら堂やぐら群、大切岸 を歩く」散策、に19名の方々が参加しました。

 午前10時すぎ、鎌倉生涯学習センター前を出発し、大巧寺、本覚寺、妙本寺、常栄寺(ぼたもち寺)、八雲神社、安養院、妙法寺(こけ寺)、安国論寺を通って路地を歩き、長勝寺で立派ないちょうの木を目にして休憩しました。ついで、名越坂踏切を渡って右手の急坂を登っていくと、富士山が寒波で雪をいただいており綺麗な姿を披露してくれました。

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 急坂を登り切って、名越第三切り通し、第二切り通し、第一切り通しの順に進むにつれ、いかに逗子市がこの切り通し保存のために尽力してきたかが一目瞭然でした。紅葉を楽しむ観光客の方々は、疑岩工事や補強工事を含む保存のための様々な努力を知らないまま通り過ぎていきます。が、それだけ景観に調和し、違和感のない保存が可能だという証左です。

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 ↑どこが擬岩かわかりますか?

まんだら堂の展望台で昼食・休憩をとり、まんだら堂のやぐら群や洞門、秋深しいちょうやもみじを堪能し、法性寺から大切岸、そして、亀が岡団地口から小坪へと向かいました。稲村ヶ崎、富士山、江ノ島、伊豆を望む小坪の海岸でささやかな交流の宴を催しました。

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 逗子市の名越の保存策を目の当たりにすれば、なぜ鎌倉市はずっと小規模な緑の洞門を執拗に破壊しようとするのか、誰しも小鳥が首をかしげるように疑問符だと思います。小さな緑の洞門を1億2千万以上の血税を無駄遣いして破壊する愚かさは、開発談合や利権ぬきには考えられないでしょう。逗子市のような保存策をとれば税金の浪費をなくせ、ずっと簡単に緑の洞門を後世に残せるはずです。

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 以下、参加者のアンケートから抜粋しておきます。

逗子の保存にたいする考え方が鎌倉に参考になればと思います」(会員からツアーを知った方)
名越切通など保存の状態が見れてよかったです。まんだら堂なども通常見れないところが見れてよかったです」(ホームページを見て参加された方)
大変よかった。工事・工法の参考になります」(ブログ、チラシを見て参加された方)
大変興味深く楽しませていただきました。もっといろいろ鎌倉を知りたい」(フェイスブックを見て参加された方)
健康的で、Very Good!! です。まんだら堂やぐら群は以前から興味がありました」(会員からツアーを知った方)
名越切通を見て、説明を聞き、緑の洞門が保存されることを更に深く思いました」(チラシを見て参加された方)