日本景観学会・2015年度春季大会で発表


 2015年5月30日(土)午前9時から、東京都府中市の東京農工大学農学部2号館視聴覚教室にて、日本景観学会・2015 年度春季大会が開催され、会員3名が参加しました。武蔵野の緑あふれるキャンパスは、昔ながらの大学といった情感・風情を残し、大変落ち着きます。
 午前9時からの一般研究発表の部門で、3番目の演者として渡辺光子さんが「鎌倉風致保存会における現代総有の実践」と題した発表をおこない、続いて当会の会員が「鎌倉市『緑の洞門』の保全を求める市民運動の経緯と今後の課題」を映像資料を駆使してプレゼンし、質疑応答を行いました。今回の発表は学会誌にも掲載され、ユーチューブで全世界に発信されます。

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  その後、「辺野古と景観」の発表があり、さらに研究テーマ「サンゴ礁景観」があり、緑の洞門と通底する問題を感じ、たいへん勉強になりました。参加者は30名余名でしたが、みな関心の高い方々で、当会の署名集めにも快く応じ、いろいろ話しかけられ、交流できとてもよかったです。
午後に行われたシンポジウム「景観の哲学」では、人々の意識が美しい景観を創り上げていくことが示唆され、地域のつながりの大切さに関して感慨深いものがありました。また高野山の街全体の美に対する取り組みが紹介され、同じように寺院が多くある北鎌倉でも参考にしてほしいと思いました。