市議会にて円覚寺結界尾根に関する意見書、決議が採択される


  平成28年6月30日の市議会本会議にて、緑の洞門の掘られている尾根(円覚寺結界尾根)に関する意見書と決議がそれぞれ採択されました。

 従来、鎌倉市は緑の洞門が掘られている尾根は重要文化財『円覚寺境内絵図』に描かれているものであるが、明治期の横須賀線敷設などにより大部分が破壊され、歴史的価値は無いと答弁してきました。しかしながら、有識者による検証により尾根は横須賀線敷設時にもほとんど削られていないことが明らかになり、また文化庁からも「歴史的価値があるものなので、その価値について第三者委員会にて十分に検討するように」との指摘がされています。

 緑の洞門を含む尾根の開削は昨年の議会で承認されましたが、ここにきてその判断の根拠となった前提が崩れていることから今回の意見書、決議が市議会議員より提出されました。

 「文化庁を初めとする日本政府等に対して北鎌倉隧道が所在する尾根の文化財的価値の検証並びに安全対策に当たって適切な支援・助言・関与を求める意見書」は総員賛成、「北鎌倉隧道が所在する尾根の文化財的価値の公正な検証を求める決議」は賛成多数での採択です。

   ↓意見書
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  ↓決議
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この件については、以下のブログでも紹介されています。

北鎌倉湧水ネットワークのブログ
緑の洞門の文化財的価値検証で決議と意見書採択


鎌倉おやじのブログ
平成28年度6月議会最終日議決について