12月16日建設常任委員会 陳情の採決は・・・


  昨日、16日(火)に鎌倉市議会の建設常任委員会が開催され、10月16日に北鎌倉駅裏トンネルの安全対策協議会会長辻政治他4名から提出された「北鎌倉駅裏トンネル安全対策の早期実現を求める陳情」(以下、30号陳情と略)と、12月2日に出口茂(北鎌倉史跡研究会)他3372名で提出した「緑の洞門(北鎌倉駅沿いの岩塊・トンネル)の保存を求める陳情」(以下、50号陳情と略)の審議が約2時間にわたって行われました。
 まず、結論から申しますと、緑の洞門の破壊を求める30号陳情は7名の議員中賛成3,反対1で可決されました。拘束力はないとはいえ残念な結果です。これに対し、緑の洞門の保存を求める50号陳情は、「継続」扱いとなりました。非常に矛盾した判断です。が、陳情が「継続」となった今、署名運動を今まで以上にさらに広範に継続していかなくてはなりません。

 

 建設常任委員会は、委員長:池田実(鎌倉みらい)、副委員長:小野田康成(鎌倉夢プロジェクト)、河村琢磨(みんなの鎌倉)、大石和久(公明党)、長嶋竜弘(自由民主至誠倶楽部)、赤松正博(共産党)、上畠寛弘(自由民主至誠倶楽部)の7市議で構成されています。
 30号陳情は、長嶋、上畠、赤松議員が「継続」、河村、大石、小野田議員が「結論を出すべき」との意見で3対3の同数になり、委員長裁決で「結論を出す」ことになり、長嶋、上畠議員が退席したのち、河村、大石、小野田議員の賛成、赤松議員の反対で採択されました。なお、30号陳情については、上畠議員から、都市整備部も参加している協議会の会長というお立場での陳情の仕方自体が「ニュートラルではない」との疑義が出されました。
 50号陳情は、長嶋、河村、上畠、赤松、小野田議員が「継続」、大石議員が「結論を出すべき」となった結果、「継続」となりました。
 また、審議の中で、長嶋議員は、都市整備部の説明ではわからないことが多く、判断できないことを何度も問いかけました。赤松議員は、鎌倉の街の特色を大事にすること、史跡に指定されているかどうかではなく歴史的遺産を大事にし、原風景を後世に伝える大切さを強調しました。

 

 なお、最初に30号陳情、50号陳情の順で陳述をしました。30号陳情の陳述では「トンネルはもう崩れているのが現況」と強調され、保存を求める人は「通行止めと主張」しているとか、「安全対策に反対している」と語られましたが、通行者の便宜を阻害するような主張は、私たちは致しておりません。思い込みによる誹謗中傷は止めていただきたいと願っています。
 私どもの50号陳情の陳述では、これまで土木や建築関係、学者など様々な専門家に相談し、証言を得、緑の洞門を保存しつつどのような安全対策を図れるのか、三次元の模型からはじめて、対案を準備していく旨を強調いたしました。

以下、建設常任委員会の様子(動画)