北鎌倉駅ホーム脇のトンネル(岩塊)
いつも何気なく通っている北鎌倉駅ホーム脇のトンネルですが、史跡としても価値の高いものだということがわかり、地元住民や観光客の皆さんに広く知っていただくため、案内板を設置しました。
『この岩塊は鎌倉の貴重な文化財です。
平安時代後期よりこのトンネルの有る岩塊は鎌倉の北の境界でした。もとは前面の鎌倉街道まで伸びていたもので、鎌倉時代中期には第三代執権についたばかりの北条泰時が、鎌倉を災いから守る四角四境祭をこの岩の外側でおこなっています。また鎌倉時代後期には円覚寺の西側境界ともなりました。
一遍上人が第八代執権北条時宗に出会う「一遍聖絵」の有名な巨袋坂の場面は、この岩塊の先端の路上です。
鎌倉時代の鎌倉を今にとどめる貴重な遺跡です。』
「一遍聖絵」巨袋坂