荏柄天神社 1999.2.23

とてもいいお天気。去年は見頃を逃してしまったので、今年はなんとしても見たい私の好きな白梅、きれいに咲いているかなぁ。

鎌倉駅に着いたのは、お昼の12時半頃。今日はたくさん歩かなきゃいけないので、まずは腹ごしらえです(笑) 駅前の某バーガーチェーンで、チーズバーガーセット(チーズバーガー+ポテト+ドリンク)を食べました。ちなみにここは、私がバイトしているマ○クの系列店ではありません(笑)

小町通りを通るとあちこちのお店に寄り道したくなるから、脇目もふらず段葛へ。段葛の桜並木の桜も芽吹いていました。もうすぐ春ですね。去年のちょうど今頃は、霙まじりの雨で泣きたいくらいに寒かったけど、今日は温かな陽射し。桜の木の枝振りが、地面に網の目のような影を落としていました。

鶴岡八幡宮は、平日というのに賑わっていました。皆さん、小春日和に誘われて来たんでしょうね。八幡宮の境内を横切って向かう先は、荏柄(えがら)天神社。梅と言えばやはり天神様でしょう(笑)
バス通りから外れた小道を歩いていて、ふと見上げた空に鳶が3羽大きく弧を描いていました。喧騒の都会から少し離れただけなのに、静かな午後と古都の春の穏やかさ。なんだか心が潤ってくるような気がします。忙しいときほど、一見無駄に思えるこんな時間が大切なんですね。


荏柄天神までは、鎌倉駅から歩いて15分ほど。ここは学問の神様、いわずと知れた菅原道真公を祀っています。太宰府天満宮、京都の北野天満宮とならんで、日本三大神に数えられる名社です。(けれど、とても小さいお宮です)
社殿の右に紅梅、左に白梅を従えた様子は、天神様にふさわしい趣ですね。二礼二拍手一礼の正式なお参りをしました。受験生じゃないから、合格祈願はしなかったけど(笑)
ここにある道真公の像は、木造の立像ですが、その形相から秘仏と言われているようです。道真公が謀略によって都から太宰府に左遷された後、自らの無実を訴えるため七日間祈誓した折の怒りの顔が彫像されているそうです。(怒り天神と呼ばれています)
境内の奥まったところに、有名漫画家154人の河童の絵をレリーフにした河童筆塚(藤子不二雄さんなど)があります。15、6人くらいの中学生のグループが、筆塚のスケッチをしていました。そういえば、うちの娘も12月にあった校外学習は鎌倉だったっけ。

梅の写真を撮ったあと、来た道を八幡宮まで返します。八幡宮ではこの時期恒例の「ぼたん祭り」が開かれていましたが、今日はパスして(A^^;)北鎌倉まで徒歩で行くことにしました。雪の下から鎌倉街道へ出て巨福呂坂トンネルを抜け、道なりに北上します。北鎌倉まではゆっくり歩いて30分くらいかな。横須賀線の踏み切り手前で、右へ(30メートルほど線路と平行になっている道)。次の行く先は、明月院です。

以前、沙羅の花を見に来たときに、偶然クリスマスローズが咲く場所を見つけました。紫陽花が咲いていない明月院は、寂しいというよりサッパリとした感じです。こういう景色も好きだなぁ。少し靄がかった置霜の朝なんか、素敵だと想うわ。
開山堂の横に置かれたベンチは、お気に入りの場所のひとつです。シーズン・オフの明月院の静けさは格別。奥山の冷気や鳥のさえずり、リスが枝を飛び移っていく気配さえ手に取るように感じられるのです。この次ここに来るのは5月かな。朴の木の白い大きな花(マグノリアの花)を見たいなぁ。

明月院の帰りついでに、葉 祥明美術館でポストカードを購入。空が描かれているものばかり買ってしまいました(A^^;) すかさず絵本もチェック。ほしい本がいっぱいあって困っちゃう〜(^^;)アセアセ

線路沿いの道を、お馴染みの東慶寺へ。蝋梅は、哀れなくらいにすっかり枯れていたけれど、紅白の梅が盛りでとても綺麗でした。やっぱりここに来たからには、用堂尼さんにご挨拶に行かないと(^^)b そのあと、いつものように歌人・太田水穂さんのお墓に行って帰途につきました。

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