2001.9.14 三郷市文化会館 18:05〜21:02

三郷は、3年ぶりのツアー初日。初日は、埼玉になることが多いみたいですね。三郷市文化会館は、駅から徒歩12,3分です。横浜からは、2時間かかります。
楽屋口まえに着くと、すでに5人待っていました。まだ1時半過ぎ。初日だから入りも早いだろうと・・・考えることは同じです(笑) 宅間さんと川瀬さんは、もう楽屋入りなさっていました。まさしさんが来られたのは、だいたいいつもの時間でした(^^) 真赤なポロシャツの襟をたて、グレーの色合いの大柄のチェックのスーツでした。初日の緊張のせいか、あるいは睡眠不足のせいか、少々お顔がこわばっていらっしゃるように見えました。私まで緊張してしまいました(A^^;)

オープニングは、ちょっとアダルト。(まさしさん曰く「アダルトリッチ」)意表を突かれて焦りました(A^^;)今までに経験したことのない「アダルトな生さだ」(笑) 谷村さんのコンサートは、こんな感じかしら? こういう、大人のまさしさんもいいなぁ(*^^*)
「初日はつらい」今日も胃が痛んでいらっしゃるのかな。コンサートは生ものだし、同じメニューでもその日その日で蓋を開けてみなければわからない。ましてや初日となれば、トークも楽曲もお客さんの顔を窺いながらという感じだけど、初日の緊張感とまさしさんのとっ散らかった様子がまた楽しいのよね(笑)
さすが初日だなぁと思ったのは、よくお見かけする熱心なファンの方々がたくさん来ていらしたということです。新しいツアーへの期待と、まさしさんにエールを送るために。「俺がこんなに必死なのに、みんな無責任に笑いに来てるのが悔しい」なんて言いながら、ほんとは嬉しいんでしょうね(^^)<まさしさん

「最近は、子育てが一段落してまたコンサートに行けるようになった「出戻り」ファンが多い」子育てが・・・という部分、「子作りが終わって」と言い間違えられたので会場は爆笑でした(笑) まさしさんも、自分で可笑しくて必死で笑いをこらえていらっしゃるようでしたよ(^^) 出戻りファン(特に女性)は多いでしょうね。私もそうです。またもう少しすると教育費にお金がかかるようになって、なかなかコンサートに行けないってこともあるでしょうね(A^^;) あるいは親の介護の問題とかね。そういうことを考えると、今こうしてコンサートを楽しめることは有り難いことです。
「オープニングも二通りある」と、今度はノリノリの2曲を歌われました。どちらも、おなじみの曲です(^^)どっちのオープニングにするか決めかねていたのかなぁ?とちょっと疑ってしまいました(A^^;) ずっと忙しかったから、じっくり構成を練り上げる時間もなかったんじゃないかなぁと心配だったので・・・。それとも、その日の最前列のお客さんを見て、どっちで始めるか決めるのかなぁ(笑)

「テレビのパワーはすごいね」イベントで、自分の小説が飛ぶように売れて行くのを見て恐ろしかったとまさしさん。みんな何が書いてあるのか知らずに買っていくから「詐欺を働いているようなそんな気分だった」と(A^^;)
「ほんパラ!」の演出(うそ)については「さだまさしが小説を書いた。たくさん売れた。それじゃ、面白くもなんともないからね。怒っている人もたくさんいるだろうけど、笑って許してください」って。うーん(A^^;) まさしさんは、あの状況(9/2新宿紀伊国屋)をよくご存知ないから、そう言われるんじゃないかなぁ。確かに、小説の売れ行きにテレビの影響は大きいと思うから、宣伝として仕方ないとは思うけど(A^^;)  (9月16日の「レイコランドカフェ」で玲子さんが「まさしさんも、(並んでくださった方が)可哀想だなぁと言ってましたよ」(ちょっと言いまわしは違うけど)と仰っていたのを聴いて、いつまでも不平不満を言っていてもしょうがないと思うようになりました。)
「テレビが宣伝してくれたおかげ。小説家を本業にしている人には申し訳ないけれども、これをチャンスにもっと売れてほしい」一所懸命書いたからこそ、言える言葉ですね。そりゃあ、小説家の文章には見劣りする部分はあるけれど、さすが!よくここまで書いたなぁと思います。コンサートツアーをこなしながら。「一所懸命書いたんだよ。命を削りながら。2キロも削った」(笑) 傍から見ていても、ほんとに大変でしたよねぇ。まさしさんの寿命が縮んじゃうよーと心配でした。
テレビがことの起こりではなく、昨年の秋に幻冬舎から「小説を書きませんか」というお話があったのだそうです。講談社からエッセイを出す予定があったのを先送りして、小説を書くことになったいきさつも面白おかしく話してくださいました。書き直しも相当なさったでしょう?と思っていましたら、やはり2倍の枚数を書き直されたそうです。
長崎をテーマにまた小説を書きたいと仰っていました。福田幾太郎さんのこともいつか小説に書かれるのかな。「小説が売れたから、もうコンサートをやめる、なんてことはないからね。自分の本籍は音楽だから」という言葉にほっとしました。

アルバムの発売が先送りされたせいか、残念なことに新曲は1曲だけ(マキシシングルで発売された曲)でしたが、小説を読んだあとのほうが詩が心に沁みて涙があふれてしまいました。まさしさんが昔好きだった女性のことかしら?なんて最初は思っていたんですが、まるで心の中を覗かれたような・・・。誰にでも「忘れない命」がありますね。
長崎のイベント(8月26日)の翌日、NHK「世界わが旅」の取材ロケのためイギリスに行かれたお話がありました。前日までパスポートが見つからなくて大変だったとか。結局は無事に見つかったんですが(A^^;) イギリスに行ってからも、いろいろあったみたいです(笑) ある人のお墓のまえでバイオリンで弾いた曲(まるまなら誰でも知っている曲)を演奏してくださいました。放送をお楽しみに(^^)
11日の夜「ふたりのビッグショー」の収録(愛知県一宮市)をしたお話もありました。かなり楽しい収録だったようです。まさしさんが作詩、吉幾三さん作曲「ああ愛知て」(ああ、愛して?(A^^;))が聴けますので、これも放送(10月5日予定)をお楽しみに(^^)

「ふたりのビッグショー」があまりに面白すぎて、その同じ夜に「米国同時多発テロ」のニュースを見たとき、ふざけていた自分が惨めで落ち込まれたそうです。<まさしさん 僕はどちらかというと無宗教だからと前置きしながら「宗教は自分を支えるもの。目標だと思ってきた。人間はどこまでが本音で、どこまでが自分を騙すうそなのか。自爆テロは理解できない。15年、長崎でやってきたことは何だったんだろう。もっと大きな声があれば・・・自分に悔しい。もっと大きな声で歌っていきたい」そう仰って歌われた曲(初めて生で聴きました)は重かったです。たくさんの命が失われたことを悲しまれたからでしょう。トークは控えめでしたが、歌からまさしさんの心痛が伝わってくるようでした。
10月からセイヤング21が始まること(半年だけ)そして、来年3月にはコンサート3000回達成されるそうです。30周年記念とあいまって、大きなイベントを考えていると仰っていました。どんなことになるんでしょうか?楽しみですね。チケット取れるかな?という不安も大きいですが(A^^;)

ダブアンコールがあり、9時2分に終わりました。テロ事件直後だったせいか、アンコールの曲も重く感じられました(T_T) でも手拍子がピッタリの曲も数曲あったので、決して暗いコンサートではなかったです。アルバム延期が影響したのか、「日本妖精伝」というツアータイトルとは違った内容だった気がしますが、アルバムが発売されれば楽曲もトークの内容も変わって行くでしょう。これからどんどん化けて行くコンサートだと思い、期待しています(^^)
ステージは、2階席からのお楽しみがあるようです。今回、私は1階の真ん中付近の列だったので、ステージの趣向はよく見えませんでした。それから、衣装の早着替え。私は、最初の服が色が可愛くて好みでした(笑)

≪うちわ振りかざし隊報告≫
お見送りは、40人以上になりました。「つくだに」にするぐらい(笑) そういえば、去年もそうでした(初日ではなかったですが)三郷は、ファンが多いのかな。
警備のスタッフも慌てて、楽屋口の警戒を強めたようだったので、私達は自主的に駐車場出口付近で待つことにしました。まさしさんが出て来られた瞬間に、大きな拍手が起こりましたよ。駐車場出口は暗くて、お顔はよく見えませんでしたが、半分開いた窓から手を振ってくださいました(*^^*)<まさしさん。
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