Flight No.0024トップページへ 愛車フェアレディZ33にサスケを乗せて…
…………………………………………………………………………………………………
Top > With SASUKE> 番外編No.03-b

□■ 写真はコチラから ■□
No.03-b
Trip to Siretoko

第1章「牛乳ゴクゴク♪」の巻き






贅沢な朝ごはん♪頂きます!
2011.9.9(fri)〜11(sun)
「知床ドライブ旅行」2日目(9/10)

朝起きると、晴れていた!昨夜は雨が降っていたらしいけど、すっかり青空。部屋のカーテンを開けると、そこには眩しいくらいにキラキラと光る川。森の緑もイキイキ!広くて贅沢な部屋の洗面スペースでゆったりと身支度をして、朝食へ♪
「だいいち」の朝ごはんは品数が半端なく豊富なバイキング!和洋中色々と揃っていて、どれもこれも手が込んでて美味しい。あまりにも品数が多いから、選ぶのに迷ってしまうのが唯一の難点かな。(笑)今回も「養老牛放牧牛乳」はしっかりGET。う〜ん♪やっぱり美味しいねぇ。昨日の朝、自宅で出発前に飲んだ「スーパーで購入した牛乳」とは違うのだ。私、牛乳をゴクッと飲んだ後の口の中に残るネチョっとした感じが嫌いなんだけど、「養老牛放牧牛乳」はサラッとしててその嫌な感じが全くしない。爽やかな後味。だからといって薄いわけじゃなくて、牛乳自体はトロ〜ンとしてコクがあり味わいも深い。さすが牛の街。
ご飯も白米だけじゃなくて雑穀米が選べたり(もちろんパンも)、その日の朝に玄関ロビーでついた、つきたてのお餅をお雑煮や黄粉餅として出してくれたり…と、嬉しいサービスもいっぱいだよ。
アレもコレもと盛り付けて、デザートまでしっかり頂き、食後には流れる川を見ながらコーヒー。欲張りな我々は朝からお腹パンパン。(笑)昨夜あんなにはち切れるほど食べたのに、今朝も朝からこんなに食べてイイのかしら?ムフ♪いいのだ、いいのだ!美味しいものをたくさん食べるのも、旅の目的の1つなのだ〜!
それにしても、本当に居心地が良くて時間を忘れてノンビリしたくなる宿「だいいち」さん。だけど今日は野付半島&知床へ行く予定。もたもたしていられない!9:30。つきたてのお餅で作った大福を手土産に頂いて、スタッフさん達に見送られ宿を出発!
はぁ〜、名残惜しいなぁ〜。私、(前編にも書いたけど)温泉にさほど興味無しだし、食事も魚介類が苦手な事もあってまず期待しない。だから、これまで旅行の楽しみとして、「宿そのもの」はいつも重要視してなかったんだよね。単に「寝るところ」って感じに思ってた。(苦笑)しかーし!2月にこの宿に泊まってその思いが覆されたんだよね。初めて「宿そのもの」を楽しめたというか。「お宿革命」を起こしてくれた宿だったのです〜。
趣向を凝らした部屋、美味しいお料理、素敵な露天風呂、自然に囲まれたロケーション、そしてスタッフの笑顔、細やかな気遣い、心温まるサービス!「また来たい」と思える宿。養老牛温泉、湯宿「だいいち」さん。本当にオススメですョ〜!

さて。車は中標津を抜けて根室海峡!海へ!知床の前に私が以前から気になっていた「トドワラ」を目指す。って、皆さん「トドワラ」って知ってる?(汗)北海道各地、数ある観光スポットの中でも、かなりマイナーな観光地と思われる「トドワラ」。ここは、野付半島にある立ち枯れたトドマツ林の跡地なのだ。
以前、偶然見つけた誰かのブログで「トドワラ」の写真が載っていて、その場所を知り、何とも言えない衝撃を受けた私。実際にこの目で見てみたい!と思うように…。簡単にひと言で言うと、「松の墓場」って感じなの。樹齢100年を超すような立派なトドマツの林が、海水の浸食により枯死し、残骸となって広大な湿地帯に立ち残っている風景。それが「トドワラ」。

車は野付半島にさしかかり、その独特な地形に2人とも興奮気味。(笑)だってだってこんなだよ!?(カーナビ写真参照)両サイドが海で、陸地がこんなに細〜く続いているなんて!自然ってスゴイ。半島の先のほうに、トドワラはある。車で行けるところまで行って、そこからは散策路を30分程度歩いて、更に木道を突き進む。気温は24度程度だけど、セッセと歩くと暑い!日差しが暑い!だんだんと散策路のススキの背丈も大きくなり、軽く藪漕ぎ状態だよ。釣りの時を思い出すね。(笑)
ボーボーに生えた草の隙間をひたすら歩く。すれ違うのが厳しい幅なので、途中、戻ってくる人と道を譲りあいながら進む。私が「トドワラ行きたい!」と言ったことで1号を付き合わせてしまってるのかも、と思うと、過酷なこの状況が少々申し訳なく思えてきた頃…見えてきました!トドワラの風景。かき分けながら進んだススキ地帯を抜けると、一気に視界が開けた!
広〜い湿原地に白く、まるで白骨化したようなトドワラの残骸。何か動物の死骸のようにも見える。それもある意味、納得。長い年月、生きていた松だもんね。「命の果て」という意味では同じかも。スッキリと晴れ渡った青い空に、肌を撫でていく心地良い海風、そして、目の前に広がるトドマツの残骸。不思議な風景。他には何も無い。観光バスの人達は私達とすれ違う形で帰っていったので、人も殆どいない。静か。
本当にトドワラ以外何もないから、興味ない人にはつまらない場所だろうね。だけど、私達は夢中でシャッターを切ったよ。何枚も何枚も。やっぱり自然の持つ力は魅力的なのだ!広々と開放的で晴れやかな天気なのに、どこか寂しく&切なくなるこの気持ち…。これがトドワラの魅力だね。
この風景も近い将来見られなくなるという。年々腐朽したトドマツの枯れ木が風化、消滅しつつあるんだとか。15年前のトドワラの写真をネットで見つけたけど、確かに私達が見たトドマツの風景とはその数が大きく違っていた。野付半島自体も、砂の流出や地球温暖化などの影響により道路が海に沈み(切断され)、半島ではなく「島」となってしまう事が危惧されているョ。

一通りトドワラを満喫したあとはひたすら来た道を戻り、すっかり汗だく。ネイチャーセンターでジュースをグビ〜ッと飲んで、珍しくお買い物。お土産かって?違いますぅ〜。(笑)知床に向け、熊避け用として鈴を買いたかったのだ。小さなフクロウの鈴を買って、さぁ、知床に行くぞッ!

第2章「消えゆくトドワラ」の巻き



自然が作った不思議な造形!






美しくも切ないトドワラの風景


第3章「いよいよ知床」の巻き





ヒィーーーー!さ…寒いッ!





夢中で食べてます


夢中で撮影してます(笑)






湖面が美しい知床・一湖
チロチロ〜ン♪カバンに付けた小さい鈴がカーブを曲がるたびに車内に響く。良かった、可愛い小さな鈴にして。本物の「熊避け鈴」だったら、かなりうるさかったな、こりゃ。(笑)そんな事を思いつつ車はひたすら海沿いを走り、知床半島の羅臼に到着。道の駅「知床らうす」、ここでお昼休憩。
近くに美味しそうなパン屋さんの情報があったので行ってみる。…が、店が閉まっていた。(´д`lll)残念〜。ゆっくり食べている時間も勿体なかったから、道の駅でホッケバーガーを買って駐車場の車内で食べる。ふと目の前の山の斜面を見ると鹿さん発見!鹿を見ながらのバーガータイムとなりました。(笑)幸先良いスタート♪知床と言えば鹿だもんね。たくさん出会えそうな予感〜。

さぁ、ここから知床峠!知床横断道路を羅臼側からウトロ側へと走る。野付半島ではあんなに青い空だったのに、ここへきて微妙な天気。山の上は白っぽいけど、果たしてどうなの〜?と不安に思いながらクネクネと登っていく。四方八方緑に囲まれ、おぉ〜これが知床峠だね!と喜んだのも束の間、車は真っ白な世界へ突入!み、見えない。何も…見えないんですけど〜。(汗)真っ白な世界の中、峠の頂上である展望駐車場に到着。景色も何も…ってな状況だったけど、とりあえず車から降りてみる。
さっむーーーーーーーー!!!!!!寒ッ!寒い!寒すぎー!
Tシャツの上に2枚羽織っても凍える寒さ。何も見えないし、辛過ぎるので(涙)、峠の向こうウトロ方面へ向けて再び走り出す。スイスイと快適に峠を下ってくると霧もとれて視界が開けた。そして、鹿。こちらにも鹿。あそこにも鹿。さすが知床。一気にテンションあがりまくり。(笑)

今回は「フレペの滝」に行ってみよう!と決めていた。ということで、ネイチャーセンターに車を停めて、滝までのコース(約20分)を歩く。遊歩道の入り口には滝までの地図と注意書き。なになに?ヒグマが頻繁に目撃されています、だと〜!?(驚)鈴もあるし大丈夫!…だよね?霧雨の降る中、薄暗い森の中へ入る私達。チロチロ〜ン♪と鳴らしながら歩く。ドキドキ…。
いざ森の中を歩いてみると、途中ひらけて見通しも良くなるし、人ともすれ違う。静かな森にチロチロ〜ン♪だけが響き、ちょっと鈴が恥ずかしくなる私達。(笑)そして滝付近まで到着すると、いたいた!鹿だよ!エゾ鹿があちこちに〜♪こうなると、もはや鈴の音色が邪魔!カバンのポケット部分に押し込んで消音する我々。(笑)で、鹿さんに近づく。うほほ〜!逃げない。近くで見放題。鹿さんと一緒に崖の上から海を見渡す。滝を見る。何て贅沢なことでしょう〜!ちなみに鹿は大抵数頭ずつ群れていて、今年生まれの小鹿を連れているファミリー(メスの群れ)も多かったョ。小鹿は本当に可愛いッ♪そして、草原をよ〜く見てみると、手足を折って伏せた状態で休んでる鹿もチラホラ。こんなリラックスしている姿なんて滅多に見られないよ!貴重だねぇ〜。
霧雨が降ったりして、私の髪はモッサモサ。前髪に至ってはクルックル状態。普段の私なら、ぶーたれまくりなトコロだけど(笑)、この時は、もうそんな事はちっとも気にならず。鹿との時間を満喫、写真撮りまくりな2号なのでありました。
結局、鈴の効果もあって(?)ヒグマとの遭遇することはなく、無事にネイチャーセンターへと戻った我々。「遠くからなら見てみたい」という気持ちはあったけど、そんな都合よくもいかないもの。ヒグマの活動期は5月頃〜7月いっぱいまで。時期によって遭遇率も変わるのだ。バッタリ出会ったりしたら一大事だからね。これで良かったョ。
ちなみに。同じ日、札幌の藻岩山では親子のヒグマが出没しニュースになっていた!藻岩山は去年、私が両親と登山した山だよ。しかもその登山ルート上で目撃されていた。ヒィ〜!(怖!)

フレペの滝を見学した1号と、滝付近の鹿を見物した2号(笑)、お次は知床五湖へ。時間的に厳しかったんだけど、ここまで来たからには、せめて一湖くらい見ておこうよ!という事で移動。こちらは滝と比べて観光客がいっぱい!個人的にちょっと冷める。(苦笑)一湖までの木道コースは、レクチャーを受けなくてもガイド無しでも、そのまま個人で勝手に行けるので、他の観光客と交じってゾロゾロと進む。木道コースの淵には電流が流れる線が張り巡らされていて、ヒグマ対策がしてあるよ。改めてヒグマとの共生を考えさせられるね。
雄大な景色を見ながら木道を歩き進むと、一湖が見えてきた。湖面に映り込んだ森の木々が美しい!木道コースからだと、ちょっと遠くてその点は残念だったけど、雄大な知床の景色を見ながら自然の偉大さを感じるには文句なし!
一湖も見学したことだし、もう宿に向けて戻らなくては!夕食に間に合わなくなるよ〜。(汗)っという状況の中、「携帯でも鹿が撮りたーい!」とワガママを言い出す私。心優しい1号が道路脇にいる鹿を見つけて停車してくれたので、1人で車から降りて鹿さんのもとへ。近づきながらカシャ!そして、もっと近づく、近づく。しっかし逃げないね〜。(笑)結局、手を伸ばせば触れるくらい近くで撮影させてくれた鹿さん。これで友達に写メが送れるよ♪撮影協力ありがとう〜。

再び知床峠。今度はウトロ側から羅臼方面へ。帰りはラッキーなことに霧が晴れて景色を堪能することができたよ!こうなると見通しも良いからドライブも楽しいね〜。先ほど真っ白で凍えた展望台。寒いことには変わりなかったけど(笑)、山々がちゃんと見えた!迫力の羅臼岳もドドーン!としっかり見ることができたよ。あと2か月もすれば知床横断道路は通行止めになり、5月までは雪で閉鎖だからね。貴重なドライブなのだ!

日が暮れる〜!夕食に遅れる〜!急げ〜!(笑)羅臼から弟子屈まで戻らなくちゃ!今夜の宿泊先は弟子屈にあるペンション「Birao」さん。ここは以前(去年7/2)、サスケを連れて道東旅行を楽しんだ時に利用させて貰った宿だよ。去年サスケと泊まった時は、ペンション横に建つコンドミニアムでの素泊まりプランだったから、夕食も朝食も付いてなかった。でもって、更にたまたま温泉も不具合いにより利用できず、本当に「泊まるだけ」だったのだ。(それでも充分満足だったけどね)だから今回は食事も温泉、どちらも期待!
だけどさ…。予約時に「17時頃到着予定」と言っておいたけど、どう考えてもコレ、辿り着けない…よね?(汗)時計を見ると、羅臼を出た時点で既に16時半過ぎ。カーナビで弟子屈までルートを引かすと…、ウッ!ウゲゲッ!!到着予想時間が20時になっている!これじゃ、夕食どころじゃないじゃ〜ん!ペンションの夕食と言えば、大抵の場合、宿泊客みんなで同じ時刻に用意されるモノだし…。焦リ始める私。でも運転している1号はさほど焦っている様子もない。まぁ、確かに、カーナビの予定時刻はあまり当てにならない。いつも大幅に早く到着するからね。
とはいえ、さすがに17時に到着はあり得ないので、「予定より遅れます〜」と電話。すると、「18時半の夕食までに到着できなさそうな場合にはまた連絡くださいね」とのこと。ホッ。少し気が楽になり、ひたすら走る。それにしても夕焼けが綺麗だ〜!雲がオレンジ色になったり、赤く染まったり、見事な夕焼け。しかも辺りは牧場しかなくてで広々した所だから、広範囲に渡って夕焼け空が見える。スゴイ!これは感動ものだよ〜!

18:20、ペンション到着〜。夕食前に滑り込みセーフ!(笑)チェックインして荷物置いて、一息ついたら「夕食ですョ〜」のお知らせ。わーいわーい。お腹が空いた〜。昨夜は「魚尽くし」だったけど、Biraoの夕食は「ステーキ」と下調べ済み。(笑)楽しみ、楽しみ。
食事は、コース料理だけど堅苦しくないスタイルで、どれもこれも美味でございました!メインのステーキは十勝牛。こんなに食べられるかな?と思いきや、お肉も柔らかく飽きのこない味付けで、何の問題も無くペロリ♪カボチャのスープもGOOD、グラタンも最高。ホイル焼きの魚料理の味付けはすご〜く美味しかった!
そして…。おぉ!こ、これはッ!北海道が誇る味覚、とうきびの「ピュアホワイト」じゃないですか!今回初めて食べた。皆さん、ご存知でしょうか?この「ピュアホワイト」という品種、その名の通り白いとうもろこし。そして何と!生でも食べられちゃうのです〜。で、生で頂きましたョ。ウホ♪甘くて美味しい!思いがけず食べることが出来てラッキー。(※豆知識!北海道では”とうもろこし”の事を”とうきび”と言うのである!)

夕食後はお風呂タイム。ここ弟子屈は温泉地。摩周温泉やら川湯温泉など、いいお湯がたくさん。ペンションのお風呂ももちろん温泉だよ。ザブ〜ンと入って旅の疲れを落とす。お風呂上りに冷たいジュースを買おうと思ったら自販機の釣り銭切れで購入できない、というアクシデントがあったものの、「部屋に持って行ってOK」という冷たい水が用意されていたので、なんとか脱水から免れた私。(笑)さぁ、今夜はもう寝ましょ。おやすみなさい〜☆

(深夜)
ガラガラ…!!ガララ!…。ジャーーーーーッ!!!
うわッ!Σ(||゚Д゚)何事!?と思ったら、隣の部屋のトイレの音。(苦笑)
私のベッドの真横が、壁を隔ててトイレだった。多分、私達の部屋のトイレも、あちらの部屋のベッドの真横に位置するんだろうね。って事で、つられて私もトイレへ。お返し。(笑)
そして、再び夢の国へ…。
こうして知床を満喫した2日目も、無事に終了したのでありました。

第4章「ステーキをペロリ♪」の巻き








雲が夕焼けに染まってる〜

※3日目はコチラから!
※写真はコチラから!