スリランカ料理『トモカ』のレシピー     かしゃぐら通信
コス・ウェンジャナ
コスkos ●どんな料理? 
 コスはシンハラ語で、英名はジャックフルーツ。熱帯の木の実なのに日本での名前もあって”ぱらみつ”と言います。「パーラーミッタ経」という仏教の経典がありますが、それとは関係がなさそう。
 とにかく大きな実です。10キログラムを越えるものがある。そして、この実を結ぶコスの木はスリランカの国の至る所に勝手に生えている。
料理に使うのは若いコスの実。熟せば種が美味い。栗のような、香りのいいイモのような。日本でもジャックフルーツの缶詰が出回っているけど、やはり缶詰は缶詰。あの香りも旨味も消えてしまっています。
スパイスを隠し味のようにして効かせたコスの煮物は、身体にやさしいって感じ。

材料
コス(ジャック・フルーツ。若い実なら実の部分を使って、大きなものなら種を使ってもいい) 青唐辛子、ポルキリ、たまねぎ、にんにく
スパイス(クミン・フェネグリーク・ターメリック、各少量)
カラピンチャ、塩、  
*フェネグリークを効かせると日本のカレー味になってしまいます。
作り方
@シンハラ料理の基本を踏まえればこの料理はすぐに出来ます。
 まず、主材料のコスを食べやすい大きさに切ります。たまねぎは微塵に切っておきます。にんにくも小口切りにしておきます。すべてを切り分けたら、土鍋に入れ、これにポルキリ、スパイス、カラピンチャ、塩を加えて、やさしい火で煮ていきます。火が通れば出来あがり。
Aこれが基本の調理法です。隠し味にウバラカダを入れる人もいます。コツは、ポルキリの甘い香りを逃さないこと。火が通って煮えてくると土鍋から甘い、こおばしい香りがたってきます。この香りを生かせばスリランカ料理の真髄は手にしたも同然。そこはかとない甘い香りがスリランカ料理の命なのです。

食べ方
 ご飯に掛けて、合わせて食べます。でも、料理はご飯の真上に載せないように。皿の回り、皿の淵の上のほうにそっと置いてください。 コスの種はワラカと呼ばれて、甘い水菓子になります。種のまわりの包の部分を食べます。(ワラカ:右の写真→)