 |
2002.07.19 |
最終章・燃えた! エアーズ・ロック |
アリス・スプリングスから赤茶けた大地の中を
バスで走ること6時間、遠くになんか見えてきた。
一見ナマコのような形をした赤茶色の山。
…
「あれがエアーズか…」
一人でつぶやいたりもする。
「エアーズ・ロック」
アボリジナル名「ウルル」とは、
地面の隆起でできたと言われる世界最大級の一枚砂岩で、
まさに地球のヘソと呼ばれるように
オーストラリア大陸のど真ん中に存在する。
とうとうやってきました!
ラウンドのフィナーレを飾る場所「エアーズ・ロック」に…。
この周辺には、エアーズ・ロックのほかにも
いくつか見所があって、
バスはまずその一つ「ザ・オルガズ」
アボリジナル名「カタジュタ」へと向かう。
エアーズ・ロックが一枚岩なのに対して、
こちらは逆に36個もの岩の集まりでできていて
見る方向によってはいろいろな形を見せる。
そしてここの最大の見所は、
かの有名な「風の谷」と呼ばれる岩と岩の間に
囲まれた風の通り道。
そしてとうとうバスは
エアーズ・ロック・サンセット・ビューイング・エリアへと向かう。
よく写真で見られるように、
エアーズ・ロックは日没の瞬間真っ赤に染まる。
この日の日没は、午後6時10分過ぎ。
刻々とその時間に近づいていく。
同時に岩肌も赤くなっていく。
そして日が地平線に沈む瞬間、
まさにエアーズ・ロックは真っ赤に燃えたのだっ!
そしてあっという間にその岩肌は色を失い、
エアーズ・ロックの一日は終わる。
次の日朝5時、バスは今度は、
サンライズ・ビューイング・エリアに向かう。
サンセットと同様、
サンライズのときもエアーズ・ロックは赤く燃えるけど、
とにかく寒い!−1℃?
しかし今日の目的はエアーズ・ロック登岩なのだ。
海抜867m、地上高348m、平均斜度45°
とにかく登岩道は急なのだ。
安全用のクサリまであるぞ。
風も強い!
自慢じゃないけど、絵に描いたような高所恐怖症のオレは、
周りには何もないその岩肌を登るのが恐かった。
体力的には老いても自信があったけど、
とにかくその登山道の高さに
何度も引き返そうかと思ったほどだ。
また、追い討ちをかけるように
途中からは頼りのクサリもなくなり、
滑り落ちていくのでは?という恐怖との戦い。
それでもこのラウンドフィナーレを飾らなければならないという
根拠のない信念だけで、
とうとう朝8時40分、エアーズ・ロック登頂に成功!!
とうとうオレは世界制覇を成し遂げたのだぁ!???
という気分に本当になります。
その後、2〜3日、両足の太股の筋肉痛に悩まされたのは
言うまでもありません。 |
posted on 2002.09.06 |
|
 |
|