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犯人に告ぐ |
雫井脩介 |
「犯人よ、今夜は震えて眠れ」
連続児童殺人事件 --
姿見えぬ犯人に、警察はテレビ局と手を組んだ。
史上初の劇場型捜査が始まる!
(帯より抜粋) |
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ひさびさに長編サスペンス小説を読んでみました。 出張の際の移動時間をつぶすのにちょうどいいかと思って。
結論: ブラボー!! あまりにのめり込みすぎて、 ラスト近くになると心臓がドキドキしてきて、 疲れてたのに目が冴えちゃって眠れなくなってしまった…。
オレが好きなジャンルというと、恋愛小説や ほのぼのとしたものや、いわゆる児童文学にあたるものも 含むことができます。そういう種類の物語には 「先が見えないイライラする」とか 「ムカつくヤツがいてすごくイライラする」ということが あまりないような気がします。 イライラすることはあっても、それが後々にまでは 尾を引かないんじゃないかなぁと思うんです。
でも、良質のサスペンスは違うね! さすがだね。
読みながら、徹底的にイライラさせられました。 そして、そのイライラが積もりに積もった分を 終盤で一気にドカンと晴らしてくれる! そんな展開がサスペンスの理想形なのかもしれません。
『犯人に告ぐ』は まさにその理想形をモノにしていましたねぇ!
主人公である巻島捜査官をはじめとした 登場人物ひとりひとりの顔が目に浮かぶほど キチンキチンと描写されていたと思うし、 事件が起き、捜査が動くときの臨場感がすごかった!
ほんと、イライラしましたね。 ほんと、ハラハラしましたね。 ほんと、ドキドキしましたね。
さて、どーでしょう? サスペンス好きの、目の肥えた方には この作品、どう読まれるんでしょ? かなりイケてると思うんだよなぁ! |
posted on 2004.10.12 |
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