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おもしろ野鳥写真その13
出来は悪くても面白ければ・・・




おもしろ観察記
 托卵の攻防
090621 

北海道の原生花園で、カッコウとノビタキのバトルに遭遇し、観察・撮影することが出来た

最初、カッコウは遠くにとまり、ノビタキの動きをうかがっていた
巣の在りかを探っていたようだ
やがてカッコウは花園の上を低く飛んで、草むらに侵入

テリトリーを侵されたノビタキはスクランブル発進し、上空から攻撃を仕掛けた




巣探しを中断し、ノビタキを威嚇するカッコウ




繰り返し襲いかかるノビタキ




カッコウはひとまず退散




退散途中に、うかつに木道に下りたカッコウを、ノビタキが急降下攻撃
カッコウは首を回して応戦し、かろうじてしのいだ




にらみ合い




草むらに入り込んでは追い出される、という攻防が何度も繰り返された





カッコウはノビタキのテリトリーの外縁付近まで退いて、一休み
ノビタキのメスが、上から監視している
産気づいてからの産院探しみたいなものだから、カッコウのママも大変だ





尾羽を高く上げるのは、「まだまだがんばる!」という意気軒昂なポーズなのだろう




何度か見られた空中バトル
連写1




連写2




連写3




連写4
にらみあい、威嚇しあいながら、高く高く舞い上がっていく




連写5




連写6
この6枚連写は、ほんの一瞬の出来事だった




逃げ出すカッコウ


空中バトルの結末は、必ずこうなる



尾羽に取り付いているかのように見える写真




追撃


夢中で連写しているので、撮った覚えなどない
再生してみての発見ばかり
見えていなかった面白い場面がいくつも撮れていた




とまったカッコウを攻撃
連写1




連写2




連写3




イテー!




ノビタキの攻撃に容赦はないが、カッコウの反撃は威嚇だけ
大切な子供を預けるのだから、ケガさせるわけにはいかないのだろう





オス2羽に追われている
カッコウが巣探しをしている範囲には、2つがいのノビタキが居たようだ




ノビタキが、カッコウのノドもとに、食らいついた瞬間



遠くの林から、朗らかなカッコウのさえずりが聞こえていた。
気楽なパパが、「おーい、早く産んでこいよ〜♪」と呼びかけていたのかもしれない

延々2時間以上のバトルだった
日没で撮影をやめたので、この攻防の結末はわからない

ノビタキには迷惑な托卵だが、カッコウの必死さがヒシヒシと伝わってくる観察だった





追記:その24日後・・・
090714


バトルのあった原生花園前を通りかかった
一面に咲いていたエゾカンゾウの花は消え、今はただの原野

あのカッコウは托卵に成功したのだろうか・・・
それが気になって、ノビタキの巣を覗いてみた


巣立ち間近な、ノビタキのヒナが5〜6羽
ほかの巣はわからないが、この巣には托卵されていない


なんとなく平和な気分になって、原生花園を後にした




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