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自作サイクルキャリア(k-5)

コルドバンクスは後ろにバゲッジドアがあるので、市販のサイクルキャリアは、バゲッジドアの上部の、外開き窓を覆う高い位置につけることになる。自転車を高く持ち上げるのは力が要るし、それに外開き窓が全開出来なくなる。

そこで写真のようなキャリアを自作してみた。
ご覧の通り低い位置に載せるので、前輪を載せてから後輪を載せられ、力が要らない。
現物合わせで作ったから、積載時のサイズには無駄が無くコンパクトに出来た。


詳細

見れば分かるシンプル構造。
井桁形状のキャリアは、足場パイプにアルミのL字チャンネル4本を取り付けたもの。

L字チャンネルは足場パイプにタッピングビスでとめた。
L字チャンネルの両端は、短く切ったL字チャンネルを使って、リベットで連結してある。ヤワなチャンネルだが、2本を端っこで連結することにより剛性が高くなる。

バリバリテープはタイヤに巻きつけて使えば走行中に剥がれることはなく、保持力は十分。
自転車を載せた状態。
アングルを使って車体下に足場パイプを吊り下げ、パイプ先端にジョイントパイプを取り付けてある。

ジョイントパイプ(ネジ3本つきの部分)はスーパービバホームの足場材売り場で見つけたもの。
鋳物製できれいにメッキしてあり、差し込んだパイプを外側からネジで押さえる方式だが、安全のために中に差し込むパイプに穴あけして、蝶ネジが突き通るようにした。

これに井桁形状のキャリアを差し込んで、蝶ネジを締めこめばセット完了。



車体下の吊り下げ画像。

上2枚の写真は右側パイプの吊り下げ状態で、下2枚が左側の状態である。
いずれも左側の写真がクルマの前方部分で、右が後方部分になる。
長穴のあるアングルを縦にぶら下げて、それに足場パイプをU字金具で繋いである。


左上の写真:上は鉄骨にタッピング留め、下は手ごろな穴があったのでボルトナットで留めた。

左下の写真:ここも上がタッピングで、下はボルトナット留め。

右上の写真:ここはタッピングだけで2ヶ所を留めたので、タッピングビスの破断を心配した部分であるが、問題なく2万キロ走行をクリアした。

右下の写真:ここは鉄骨と天井の間にスキマがあったので、アングル上端にL字金具を繋ぎ、スキマに引っ掛けてある。そのうえで、アングルをタッピングで留めてある。
16インチ車を載せて、クルマの横から撮った画像。
クズカゴと比べれば、コンパクトに収まっているのが分かる。

足場パイプは大人が2〜3人乗っても大丈夫そうだ。

バゲッジドアにステンレスの丸棒を取り付け、それにイレクターパイプを繋ぎ、イレクターパイプと自転車を着脱できるようにした。
イレクターパイプは自由に棚が作れるシステムとして、ホームセンターで売っている。
システムには多種類の部材があるので、店頭で現物を見ながら考えたら、写真のようなものになった。

湾曲した二つの腕で、自転車を抱き込むようにしてある。
上の腕は、自転車がクルマ側に倒れこまないようにする役目。
下の腕は、二台目の自転車を載せてバンド止めするまでの間、自転車が後方に倒れないように支える役目。この腕は、自転車を内側に抱き込めるようにするため、多少スライドするようにしてある。
バゲッジドアのステンレス丸棒を挟む金具部分。
イレクターパイプの標準部品として売られていた。


自転車とパイプを縛っているバンドは、100円ショップで買った犬の首輪。
走行中はクルマの上下動につれてアルミレールが多少たわむが、変形することは無い。

キャリアと、パイプのエンドキャップに黄色の反射シートを貼った。
自転車は少し左位置にしてあるから、ナンバープレートがちゃんと見える。

自転車を積んで2万キロ以上を走行したが、問題は無かった。
イレクターパイプで固定し、さらに盗難防止のためにワイヤー錠でステンレスパイプにつないであるから、自転車が落ちることはない。

車体下に足場パイプを吊り下げる作業が少々厄介なだけで、あとの作業は簡単だった。
作業手順
@まず車体下に足場パイプを吊り下げる。パイプはスペアタイヤにぶつからない程度の長さにする。アングルは吊り下げやすい場所を適当に選ぶ。ジョイントパイプは車体から少し出るぐらいの位置にする。
Aキャリアを載せるための足場パイプ2本を、ジョイントパイプに差し込んで、ネジで仮止めする。とりあえずは長めにしておく。
Bその上に合板を載せ、自転車を積んでみて、バゲッジドアにつけるステンレスパイプの位置決めをする。
Cステンレスパイプを取り付けたら、再び自転車を載せて、現物あわせでタイヤの位置決めをし、足場パイプやL字アングルの長さ、取り付け位置などを決める。取り付けの図面は合板に直接描けば簡単だ。
D足場パイプをジョイントパイプに接続したまま、アルミのL字アングルを取り付けて、井桁状のキャリアを完成させる。
Eジョイントパイプは、差し込んだパイプをネジで押さえつけるだけの仕組みなので、走行中の振動でネジが緩み、パイプが抜ける可能性が大きい。安全のために、内側パイプに大きめの穴をあけ、長いネジで突き通す仕組みに変更する。
F最期に自転車を載せてみて、イレクターパイプ製の留め具を作る。

※当記事を参考に自作される場合は、自己責任でお願いします。












着脱式のヒサシ

跳ね上げ式の窓と比べ、引き違い式の窓は走行中に開けられるのが便利だが、
キャンプ中に雨が降ると開けられないのが欠点だ。
そこで、雨が降っていても窓が開けられるように着脱式のヒサシを考案してみた。
これで「引き違い窓にして良かった」と思えるようになった。
プラダン(プラスチックのダンボール板)で作った、着脱式のヒサシ。
窓を開けてプラダンの上端を上部に挟み込み、左右の支え板をクリップでとめるだけ。
この写真を撮った時は強風だったが、びくともしなかった。
色は白の方が似合ったかもしれない。
室内からの写真。
右の支え板はクリップで窓ガラスにとめ、左は窓枠のゴムパッキンにとめてある。
取り付け時間は車内から、ほんの十数秒。
クリップは何でも構わないが、これは紙挟み。

ヒサシをつけていても、網戸や遮光スクリーンが支障なく引き出せる。
これで、雨の夜でも網戸で寝られるだろう。
作り方は簡単。
ホームセンターで90センチ角のプラダン(プラスチック製のダンボール板)1枚を310円で買ってきた。
上端は窓に差し込む部分を1センチだけ出して、凸型にしてある。全体の横幅は開口部の幅よりも左右8センチづつ広くしたので、側面から雨が入りにくい。
プラダンは窓に差し込むのにちょうど良い厚みである。

支え板は曲げたい部分に曲げグセをつけておき、両面テープで貼った。ダンボールは曲がりやすさがタテヨコで違うので、それをうまく活用するのがポイント。
セカンドシートの後に挟んで収納。
必要なときにすぐ取り出せる場所だし、収納スペースは事実上ゼロ。










ソーラーの取り付け

コルドバンクスへのソーラーの取り付け方紹介
バンテックさんに教えてもらいながら自分で取り付けた


(写真はソーラーパネルの角度を可変にしているが、ここでは水平に取り付ける場合の説明をする)

ソーラーパネルに、赤矢印のアルミL字アングルをボルトで取り付ける。このアングルの長さはパネル幅と同じにした。
このアングルに、同型のL字アングル(青矢印)をボルトで留めれば、L字とL字が合わさるので、断面はコの字型になる。(写真は、開閉式にする関係でアングルどうしは片側のみで留めてある。また水平に付ける場合は、2本のL字アングル以外の部材は一切不要)
青矢印のアングルは、両端を屋根に留める必要があるので、パネルよりも少し長めにしておく。
青矢印のアングルの両端を、屋根に留めれば取り付け完了。

屋根への固定はタッピングビスかピールタイプのリベットを使う。留め付け部分はアングル下面とネジ上面を確実にコーキングする。サビを防ぐためにボルトはステンレス。

コードは換気扇の後部付近に穴を開けて室内に通すので長いままにしておく。ショート防止のため、コード先端をテープ等を巻いて絶縁しながら作業する。
上の写真
換気扇の後にある化粧板のネジ3本を抜いて板を外す。布をめくると、屋根裏で遊んでいる配線が出てくる。
蛇腹のチューブに入っている赤黒のコードがソーラー用で、これはバッテリー室の壁際につながっている。



下の写真
布をめくると屋根のFRPが見えるので、この位置に屋根の上から穴あけをして2本のブッシュ(灰色の筒)を通す。ブッシュはホームセンターで買った配線用の、内径9ミリのもの。ブッシュを通してソーラーのコードを室内に引き込む。
コードを通し、コードを動かないようにしてから、屋根上のブッシュまわりとブッシュの穴をコーキングする。
赤矢印が未来舎のコントローラー(PV−1212D1)。
配線は単純で、(ソーラー)→(コントローラー)→(サブバッテリー)である。

まずコントローラーとサブバッテリーを接続する。
コントローラー下部の、接続端子の表示に従って、バッテリーに接続する。コードはエアコンの吹き出し口を外して、そこから壁裏にコードを入れてシート下に下ろした。黒線をバッテリーマイナス端子につないでから、赤線をプラス端子につないだ。

次はソーラーとコントローラーの接続。
コントローラーのソーラー用接続端子に2本のコードを接続して、前述と同様にエアコン吹き出し口から下ろす。(写真はコード取り付け前のもの)
青矢印に屋根裏の配線が来ていて、蛇腹の黒チューブに入った赤黒配線が壁側に固定されている。念のため屋根裏との繋がりをテスター等で確認する。この配線とコントローラーからのコードを接続する。

最後に、屋根裏のコードを接続すれば完了。蛇腹チューブのコードと、ソーラーからのコードを接続する。
コントローラーの初期設定は充電電圧14.4Vになっているので、バッテリーの特性に合わせて、15.5Vに設定を変更した。15.5Vはディープサイクルバッテリーの推奨電圧となっている。

作業はショート事故を起こさないように、ビニールテープなどで絶縁しながら進めてください。


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