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エントランスドアのキーレス化(k-1)
キーレス化 詳細


コルドバンクスは運転席と助手席はキーレスが標準装備だが、エントランスドアは手動となっており、ビルダーオプションも用意されていない。
先人のウェブ情報をマネしようとしたが、コルドはクルマによって錠前の仕組みが異なるためにお手本が見つからず、自分流の工夫となった。
キーレス化の完成で、クルマから離れる時や戻った時に、いちいちクルマの左側に回って、カギ束からカギを探してカギ穴に差し込まねばならない煩わしさから開放された。

配線取り出しについてはウェブ情報に助けられたので、同じタイプのコルドにお乗りの人のために、ボクの作業記録を掲載する。(参考にされる方は自己責任でお願いします)



コルドバンクスの快適化

これがネット通販で買った、1575円のガンモーター。
このガンモーターをエントランスドアにつけて、前席に連動させることにした。
ビニール袋には、サイコロ状のロッド繋ぎ金具とビスが入っている。
キーレス作業の中で、配線取り出しが一番の難関かもしれない。
助手席のモノ入れを取り外すと、写真の左側にある白いボックスがキーレスのコントローラーだ。
この奥から配線が出ていて、途中がコネクターでつながっている。配線が短くて苦労するが、このコネクターの爪を押し込んで外す。線を束ねているテープやパイプを切り取れば作業しやすくなる。多数の配線の中から、「黒地に茶・黒地に黄」の2本を見つけて、これを分岐する。コネクターを外したのは分岐作業をしやすくするためなので、分岐が終わったらはめ戻す。
分岐線にガンモーターをつないでみて動作確認をする。プラス・マイナスは気にしなくて構わない。OKなら配線を後部のドア脇まで伸ばす。ショートさせないように、いちいちテーピングするなど、十分に注意しよう。
これがコルドのエントランスドア。網戸が重なった写真。
赤いレバーが二つのカギだが、両方が同じボックスに収められている。

ボクより前に購入された人のコルドは二つのカギが別個についているから、多分現在はこんなふうに一体化されているのだろう。

赤いレバーを回すことで施錠開錠が出来る。左の赤レバーが上部ロックで、右が下部ロックだ。

ビスを抜いて黒カバーを外せば、ドアの表側からボックスを取り出すことが出来る。
これが取り出したボックス。
左下側面に四角いスライドピンが突き出ている。このスライドピンは、金色の金属板の右端に突き立っている軸を回すことで出入りするようになっている。
このスライドピンにガンモーターをつなぐことにした。
金属板の左上に突き立っている軸は、上部のカギのロックなので、これは温存する。
金属板が邪魔なので、ジスクグラインダーで左の斜線部分と、右端の斜線部分を切り取る。
マジックインキで書いた線はかなり大雑把。
切断したら、左下のカシメをドリルで掘って、切った金属板を取り外す。
右側からは、切った金属板と回転軸のユニットを抜き取る。
スライドピンにはまっていたロッド(針金)もはずす。

下にあるのが、はずしたロッドと回転軸ユニットだが、両方とも廃棄する。
手頃な太さの針金の先端を直角に曲げて新しいロッドを作り、セットする。ロッドは長いので右に突き出している。
(このロッドは後で、より長いものに取り替えた→後述)

外した金属板を元のように取り付ける。
壊したカシメ部分にドリル穴を開けて、タッピングビスでとめる。
こうすればロッドは上から押さえられるので、スライドピンから外れない。ロッドを動かして外れないことと、スライドピンの出入り動作を確認する。
これでボックスの改造はおしまい。
サイコロ状の金具は、針金で作ったロッドと、ガンモーターのロッドとを連結するためのものだが、このサイコロが左右に動くためのスペースとして、写真のように右下をカットして小部屋を作っておく。

その後で、ボックスは写真の向こう側からはめ込む。飛び出したロッドが邪魔になるので、いったん分解し、ボックスをドアに取り付けた後で、こちら側から組み立てなおせば良い。

ドアの右の方(ヒンジ側)に穴を開けて、ガンモーターを埋め込む。
ドアの内部は発泡スチロールなので、針金を突き通して穴を開ければ、左右のロッドを連結することが出来る。
これが埋め込んだガンモーター。
ちょうどドアの厚みに収まる。
先端に付属のロッドをつけて、左方向へ突き通してある。

穴あき金属板やビスなど、写っているのは全部がガンモーターに付属してきたもの。
ガンモーターからのロッドと、左のロッドをサイコロで連結する。
サイコロのネジで連結寸法が微調節できる。

この状態でガンモーターに配線を仮接続して、リモコンで作動確認を行う。
ガシャッ、ガシャッと軽快にスライドピンが出入りする。うまく動いてくれてホッとした。

次の作業は、発注済のスライドドア用アタッチメント(ドアのヒンジ部で接点となる部品@1050円)の到着待ちである。
これが到着したアタッチメント。
左がドアに取り付ける部品で、四角い接点が2個飛び出している。右はドア外枠用。
もともとスライドドア用なので、左の部品は接点が飛び出しすぎていて、ドアを閉じる時に斜めに力がかかってしまう。そこで、接点を半分押し込んだ状態で、裏側に出てきた板金を矢印部分で曲げてやる。こうすれば板金が戻れなくなり、接点の出っ張りを低く出来る。写真は低くした状態のもの。
ドア枠には作業しやすいように大きめの穴を開けて取り付けた。
接点は開閉するたびに押されて動くので、ドア内部にスペースを設けて、接続コードに遊びを持たせる必要がある。

写真の赤いコードは、スチロールに穴を開けて、上のガンモータから引き出したもの。

右側の柱に、接点を取り付けるための位置決めシールが貼ってあるのが見える。
柱側にも接点を付けた。
ドアの隙間が狭いので、柱側の接点は付属のゴム座を取り外し、裏側の金属爪をトンカチで叩き潰して薄くしたら、ギリギリ収まってくれた。
柱の中は木材なので、室内側から穴あけして配線スペースを確保する。


写真左の、ドアの穴の中の端子は、ホームセンターで買った平型のコネクターでガンモーターと接続してある。
室内側からの写真。
中央の木ネジをはずせば、タテの金属モールが外れる。裏側にスキマがあるので、配線はこの中を通して下ろし、一番下から下駄箱(右)の中に入れてある。
配線の極性は繋いで動かしてみれば分る。繋ぎが逆なら開閉動作が逆になるだけだ。
これで機能的には完成 (^o^)v
と思ったのだが、少々難があった。

普通のキーレスは、リモコンで開錠して、そのままドアを開けないでいると、30秒ほど後に自動的に施錠される。しかし一度ドアを開ければ自動施錠は働かないようになっている。
ところがボクのキーレスは、エントランスドアを開けても、30秒後には自動施錠されてしまうのだ。エントランスドアの開閉信号が通じていないのだ。
こんな場合、室内から外に出るにはリモコンで開錠するか、運転席ドアに手を伸ばしてロックノブを引っ張って開錠しないと車外に出られないので、ちょっと不便である。
どうやら、スライドピンを手動でも操作できるようにしたほうが良さそうである。いったん手動で開ければ、もう自動施錠されることはない。
スライドピンを手で動かせるように、スライドピンに連結したロッドを、長いものに取り替えて、端っこをループ状に曲げて手動つまみとした。
これは簡単な作業。
キーボックスにフタをして出来上がり。
ロッドには錆びかけた古い針金を使ったので、白いビニールチューブを差し込んでごまかした。そのうち手頃な取っ手を見つけて、もっとカッコ良くしよう。
室内側から手動で開錠出来るようになったので、こんどこそ完璧。


ドアに開けた穴を、コンセントカバーで隠して完成。
下がコンセントと同大のカバーで、上が3連のカバー。









バゲッジドアの増設

荷物室の出し入れをラクにするために、バゲッジドアを自力で増設しました。
車体に穴を開けるのに少々の勇気が要りますが、実際は意外に簡単な作業です。
参考までに、取り付け作業のポイントを掲載します。

コルドバンクスの大荷物室の扉は、左側と後ろにあるが、右側にはない。
大きな荷物室は奥の小物が取り出しにくいので、ドアが多いと使い勝手が良くなる。

ボクの場合、自転車を乗せると後部ドアが開けられなくなるという事情もあって、右側にドアを増設した。


バンテックから購入したドア。
写真上が表側で、外径は530×430。
下が裏側で、車体の穴あけサイズは490×390になる。

付属品はネジ穴を隠すゴム板と、キーが2本。
この別売りのドアのキーは、クルマの荷物室キーと共通ではないため、クルマの給油扉についている3つの錠前の1個を取り外して、この扉に取り付けて、共通キーとした。
まず厚紙で、車体にあける穴(490×390)の型紙を作る。
これをクルマの外側や内側に当ててみて、慎重に穴あけ位置を決める。

室内側と外側の位置関係は分かりにくいので、最後には壁に探り穴を貫通させて位置を確かめる。
探り穴で壁の厚みも分かる。

位置が定まったら、鉛筆で厚紙をなぞって、切り抜き線を描く。
周りを粘着力の弱いテープで保護してから、ジグソウで切り抜く。
作業前には、壁裏に配線類が無いことを、ビルダーに問い合わせておこう。

壁の構造は外側から、6ミリ厚のFRP、空間、中空のフラッシュ壁、となっている。
全部を合計した厚さは49ミリなので、ジグソウの刃の長さが足りるか確認しておく。

下の写真の天井部分はベッドの床板。壁の横桟はベッドの床板の支えで、これはフラッシュ壁の芯材にネジ留めされている。
壁をくり抜くときは、この芯材を切断しないように配慮し、室内側からドリルでフラッシュ壁に探り穴をいくつも開けて、下地状況を調べた。

この位置に取り付けるドアとしては、ご覧の通り、ギリギリの最大サイズだった。




あとの作業は簡単。
外からドアをはめ込んで、下穴を開けてからタッピングビス18本でFRPに締結する。
ドア周りは養生テープを貼って丁寧にコーキングする。念のためネジ頭にもコーキング。
付属の、ネジ頭を隠すゴム板をはめ込めば、外側は完成。

次に室内側をコーキング。
壁の厚みは49ミリだが、ドアの沈み込み部分は40ミリなので、裏側には9ミリもの段差が生じるので、先に防水性のスキマテープを押し込んでから、その上をコーキングすれば良い。









無駄空間に引き出し

コルドバンクスバンクの90リットル電気冷蔵庫の上には無駄空間があります。
ここに箸やスプーンなどを入れる引き出しを作りました。

調理台の下に冷蔵庫をはめ込んであるがが、冷蔵庫と調理台の間には、5センチ近い無駄な空間が隠れている。
写真の矢印部分がそれで、化粧板をはずせば見える。
この空間に引き出しを作ることにした。

このスキマの奥の裏側には冷蔵庫の放熱板があり、外気が自由に出入りしているので、ホコリの入る空間だ。
おまけにボクの場合、ソーラー式の放熱補助ファンを付けているので、明るい日中は常時ファンが回り続けていて、余計にホコリが舞っている。
引き出しに入れたいのは箸やスプーンなどの食器なので、防塵を考慮して写真のような引き出しユニットをこしらえた。
密閉構造の箱に、引き出しが出入りするようにした。

この箱を冷蔵庫の上にはめ込んで、引き出しの前面に化粧板をつければ、出来上がり。
捨てないクセのお陰で全部が廃材利用。費用ゼロ。
冷蔵庫上のスキマに、引き出しユニットをはめこむ。
引き出しの前板は、もともと冷蔵庫上についていた化粧板。
取っ手はもちろん廃物利用。

内寸は260×370×45、予想よりも大容量になった。
引き出しの抜け止め策に、130円のストッパー金具をつけた。

バネで金属ボールが出入りするメカニズム。
これなら頻繁に抜き差ししても耐えられそう。

完成した引き出しを片手にぶら下げて100ショップに出かけ、店内でいろんなプラスチックトレーを入れて試しながら、良さそうなのを二つ選んできた。

さらにトレー周囲の無駄部分を切り落として、引き出しの端から端までを使えるようにした。

入れる物のサイズ考慮しながら作ったので、ピッタンコ♪

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