とんでもドールズ3 プロジェクトG 「序章」

「まわれ!なにやっている!」
少佐…あの
「聞こえないぞ!」
だからミサイルが
「あんだって!」
ちゅどぉぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜ん
「だから言ったのにねメラニー」
ゴト
「じゃ持って帰ろっか、メラニーは、足ね」
「こちら、モニカ、フェイエン隊長機大破の為、撤退しまーーす」
中でのびるフェイエンを載せたまま
引きずって二人は帰っていった

「うううぅぅぅ、マチルダ許してくれ」
ベッドのうえでうなされるフェイエン
「あっあ!!夢か!」

首に何か暖かいものがって!手?
「ホントに絞めていたな!!」
「あら、ほんと、でも無意識よ、む・い・し・き」
「無意識で殺されて、たまるか!」
窓際に立つマチルダ
「子供育てるって、お金要るのよね」
「だろうな」

「昇級のレベルポイントも貯まっているのに、誰かが上に居て上がらないから」
グサ!

「負けてばっかりでポイント貯めないから」
グサ!グサ!

「いっそ死んでくれれば」
グサ!グサ!グサ!

「だから絞めたのか!」
「いやねぇ、無意識よ、む・い・し・き、でもこの不況でお給料上がらないと」
「上がらないと?」
「親子心中」
「おい!私の性か?」
縦に首を振る
「だったらあの二人の面倒みろ!」
「いや」
「いやってな!」
「ま、あんまり怒らないで、血圧上がるわよじゃ」
バッタン、マチルダが出ていった
「暫く戦闘中は、あいつの側に居ない方が良いな」

しかし、何とかしなければ
そう、隊長以上に階級が上がらないのがネックなので有る。
殆どの者が、階級上がっていない、当然給料も上がってない
不満だらけなのだ
総て勝てないフェイエンのせい
いや、いつもアミダで人選、ろくな小隊をもてない
「みんなあいつらのせいだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

次の日
「ざあ!今日も張り切っていくぞ!」
「みなさん降下ポイントです降下して下さい!」
「ホリィ、行って来る!」
「GO!」
どんどん地表が近づいてくる
「何か違うぞ?」
周りは、敵!敵!敵!
「ホリィ!!!降下ポイント間違えたな!!」
敵の無線が入ってきた
「たいちょぉぉぉぉぉぉ!おんなですぅぅぅぅぅ」
「よし!捕まえた奴は、犯っていい」

「え!」

「まずいんじゃないんですか、殺るのは良いとしても犯るのは?」
「ファンや親衛隊のいない今がチャンスだ!!」
「それもそーですね!」

「えぇ〜〜〜〜!」
「モニカ!メラニー!撤収だ!」

「逃がすかーーー!!」

なんだ神田で3昼夜やっと逃げ延びた
帰ってくるなり、怒りまくるフェイエン
「ホォォォォリィィィィ!!」
「許して下さい、少佐ぁぁぁあぁ」
「もうちょっとで、犯られちゃうとこだったんだぞ!!」
「隊長顔恐いんだから、犯られちゃたほうが、良かったんじゃ」
「なに!!!ラモーナじゃあるまいし!」
「あら、私、犯るのはいいけど、犯られるのは・・」
ラモーナを無視してホリィに詰め寄る
「チョットまって、フェイエン、ホリィが慌て物だと知っていて、確認せず飛び出した
貴方にも責任が有るんじゃないの?」
「うっ」
「指揮官として、しかっりして頂戴」
小姑マチルダの前では形無しで有る

ばつが悪いのか
「風呂入って休むわ」
「じゃおやすみなさい」
食堂を出るフェイエン
其れを見ると、ホリィを数人が取り囲む
「おまえ!ちゃんと捨ててこいって言ったろ」
「失敗しちゃ駄目でしょ」
「今度こそちゃんと捨ててきますぅぅぅぅぅ」
「いいホリィ、みんなの生活が懸かってるんだからね」
「そうだ!この物価上昇について行けないんだからな」
「わかりましたぁぁぁぁぁぁ」
忘れ物を取に来たフェイエン、つい耳にしてしまった!
「あいつら!仲間は、モニカとメラニーだけかぁぁぁぁぁ」

その夜
「おばちゃん、5合くれ」
ひょうたんの酒入れを食堂のおばちゃんに渡す
「おまけしといたよ、フェイちゃん、負けずに頑張りなよ」
「うぅぅ、おばちゃんありがとう」
おばちゃん特製のアニー印の芋焼酎、密造だが軍事施設内で捕まらない
この御時世、酒はなかなか手に入らない!
アニーの家から送ってくる、じゃがいもとサツマイモが原料なのだ
しかし、なぜかソニアは、バーボンをきらしたことがない

「今日も愚痴聞いて下さい」
ぽり、おばちゃんのおまけしてくれた、沢庵を齧り、焼酎を飲む
場所は戦車のうえに腰掛けて
戦車と言ってもオブジェクト
このオブジェクト、女性が左肩でタックルをかまし、戦車前部を持ち上げている
下には、「ドールズ、最強の戦士ヤオフェイルンを記念して」と説明がしてあった
ドールズの旧メンバー全員が、オブジェクトに成っているので有る。
「フェイルン先輩!同じフェイでも大分違いますねぇ」
ゴク!ぽりぽり
「え!隊長はねぇぇぇ、大変なんですよぉぉぉわかってますぅぅぅぅ」
「あんた、隊長やってなかったでしょうぅぅぅっぅぅっぅヒックウィ〜」
ゴクゴク!ブハァァッァァ〜〜〜
「大体あいつらねぇぇろくでもないのばっか!」
「フェイ先輩ぃぃぃ貴方たつはぁ〜〜捨て鉢的存在だったらしいすがぁあ」
ヒック、ゴクゴク、ウィィィィィ、ブハァァァ
「わたちたちねぇぇぇ〜〜〜すてられちゃたんですよぉぉぉぉっぉぉおおおおお」
行きなり泣き出すフェイエン
「先輩!戦車持ち上げて、楽しそうな顔して!えぇええええ人が真剣に話してるのに!」
今度は八つ当たりで有る
「せんぱいのばか!!!!!!」
ボコ!!バキ!ゴロゴロ!!
「あ!とれたぁですぅぅ、せっかくですからわたしのへやでのみましょうぅぅぅぅぅ」
取れた頭部を持って自分の部屋へと帰っていった、沢庵を齧りながら

「秩○山大佐!ついにフェイエンが壊れ始めたみたいです!」
「仕方が無い、ケロ○ン少尉南極に行って、例のC559号機掘ってこい」
「うう、な、な、南極559号うう、い、い、いやらしい」
「さっさといかんか!」
「良いんですか、あれは対異星人用の」
「大丈夫だ!この不況のオムニに金借りに来る奴はいねぇ」

翌朝
「あぁぁ〜〜」
ふと、テーブルを見ると
「ああ!!フェイルン先輩!!」
夕べの出来事を思い出すが・・だめだ、しかし右手が腫れ上がっている。
間違えない!私が遣った!
慌てて時計を見る
「大丈夫!みんな起きてない!」
頭を抱え<自分のではない
コンビニへと走っていった
あろんあるふぁが、頼みの綱で有る
「あっあ〜〜〜〜〜」
『永らくのご愛顧ありがとうございました、この不況のおり閉店をせざるを・・』
暫し呆然となるフェイエン
「どうしよう・・」
お!そうだ、
「おばちゃん!」
「おはよう、フェイちゃん早いけどなんだね」
「おにぎり一つ下さい」
そういうと、カードを機械に入れた
引かれた金額を見て
「おばちゃん!!また値上げ!」
「フェイちゃんごめんよ、米が値上げされね」
ま、いいや
「はい、海苔とおかかおまけしといたよ」
「ありがとおばちゃん」
おばちゃんだけが私の味方だ
「さっそく首の付け根に米を付けてと」
あまった、おにぎりを頬張りながら
「ふぉれでひひな」
「フェイエン少佐どうしたんですか」
貧乏人は、朝が早い
「ふぁ!!ふがぐあ」
「どうしたんですか!!」
「ふぁふぁふぁんあ」
がっく!

「マチルダ大尉、フェイエン隊長が大変です!!」
「どうした、メイファ」
「突然、倒れたんです」
慌てて医務室へ飛び込む、マチルダ
「先生!遂にフェイエンいっちゃいましたか!!」
マチルダの後に音も無くフェイエンが現れた
「おにぎり詰らせただけだよ!」
「ちぃ」
「ちぃ、じゃない!!」
「元気そうね」
「元気じゃ悪いのか!」
憂いに満ちた顔をした、マチルダ
その日の出撃を、遂にフェイエンは拒否した
「死なばもろとも、マチルダぜぇったい一人じゃいかんぞぉぉぉ」

そのころ
「うううう、こ、ここ掘るの、な、南極559号、た、たのしみなの」

んでもドールズ3 プロジェクトG 2
「チェックメイト!」

「な、南極559号、うぅぅ、うっ!」
ガック!
「おい、埋めてけ」
「はい」
掘り出されたC559
「おおっ機体半分無い!!!」
埋めておいたC559半分無い!!氷河に流されたらしい
「まいいか、さてチェックするぞ、最初に触るな危険」
古代エジプトの棺のようなカプセルをチェックし出した
「有ります」
「壊れコンピューター」
「有ります」
「ど貧乏」
「有ります」
「迷彩少女」
「これっと」
「小学生」
「これだ」
「ややまとも」
「あった」
「邪神」
「ありません」
え!まずい封印が解けたら!ポリポリ
「まいいや、積み込め!」
「イエッサ!!」
計六体のカプセルとX4S6体を載せ、不明の一体とケ○タンを残しC-637は飛び立った

深夜
暗い部屋で何やら机に向かいブツクサいっている
「隊長の権限を最大に使ってやる、マチルダお前も道連れだ!!」
何やら白い紙に書き出す。
「これでよし」
画鋲を手に掲示板の前に立つと紙を張り出した
プチ、プチ、コトン
「おっと、落してしまった」
暗い廊下に落ちた画鋲が見つかる筈も無い
面倒なのでほっぽいておく事にした。
「よし!これ出来が済んだ」
フェイエンは、一歩下がり紙を見つめて満足そうに部屋に戻っていった

翌朝
「なんで!!降格なんだ!」
『マチルダ・メッテルニヒ大尉を中尉に降格する
理由、マチルダには中尉が良く似合う フェイエンノール』
周りから次々に声が掛けられた
「中尉、フェイエン隊長の為に死ななければなりませんね」
「姉さん、輸送機貸すから、フェイエン隊長機に突っ込んでくれ」
「そうですね、皆が幸せになります」
文句を言いにフェイエンの部屋に向け駆け出した、
「あぎゃ〜〜〜〜〜」
悲鳴を上げうずくまるマチルダ
皆が不思議そうにマチルダを取り囲む
「どうしたんですか?」
「足、何か刺さった」
足の裏を見ると、長めの画鋲が刺さっている
さっきの辞令を見ると同サイズの画鋲で止めてある
「フフフ、そうか、フェイエンそんなに死にたいのなら、私が地獄に送ってあげる」
この時、マチルダの顔を見た全員が後退りした!

本日の作戦!
「行って戦って帰ってくるだけ」
「そ、其れだけですか!」
「そーだけど」
「フェイエン隊長、いつも作戦おかしいとおもいませんか?」
「いや」
負ける筈である。
噂によると、代々軍人一家だったから隊長になった!
100年立つとかなり士官学校の質が落ちているらしい。
「さて行くぞ!あ、これは良い、ミキオバチャン行ってくる!」
「あ、いっといで!勝ってくるんだよ!今日はスイトンだから冷める前に帰ってきなよ」
おい!食堂が作戦会議室か!
皆が出て行くと
「今日こそ大丈夫だろうね」
食堂のオバチャン、実に齢127歳!これは良いミキオバチャン 事、コウライミキオバチャンである。

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『無理な設定』
オムニの1年は地球の320日である!よってミキの年齢は地球年117歳だ!!
科学の発達も困った事を起す、オムニ平均寿命160歳!
年金支給が130歳からなのだ!ミキも後3年何とかしなければなら無い!
この設定ぐらいにしないと、オムニの人口100億人にならないのだ!
火星計画100億人ゼッタイ無理だ!なのにオムニは、では続きを
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「フェイエン隊長、今日マチルダ大尉は」
「中尉!!マチルダ中尉!、中尉は何か用が有って休むそうだ」
おい!簡単に休めちゃうのか!この部隊!

なんだ、かんだで、やっぱり負けた!
「撤収だ!!撤収!」
「また負けちゃいましたね」
「かまわん!私がポイント稼げたからな!」
自分だけかよ!

帰ってきたフェイエン達を迎えたのは、小さな子供
「なんだこの子」
「エリザベート、こっちいらしゃい」
「マチルダの娘か・」
「ママこのおばちゃんのせいで、私のおべんとうから卵焼きが無くなったの?」
ギック!
「だめよぉそんな事行っちゃ」
「だって、だって・・今日の授業参観・・お弁当の・・ヒックヒック」
泣く子供をあやしながらマチルダは技とらしく目覆おう
フェイエンが地団太を踏む
しまった!マチルダが最終兵器を出してきたか!
フェイエンの味方をしていた者までが
「可哀相に・・ママ、頑張ってるのにね」
「少佐、自分だけポイントあげても、勝たなければどうしようもないですよ」
「うう、うるさい!」
「マチルダさんを降格するなんて」
「人の命狙っている奴に!同情するな!!」

フェイエンがその場からドスドス足音を立てて去っていった。
「姉さん、これで皆賛成してくれますよ」
「では、決行ね、皆の為に」
「皆の為に!」
ロシア系の二人は革命が好きらしい。

その夜、フェイエンを除き、メールが皆の元へと回った
『みなさん食堂に集合して頂戴、大事なお話が有ります。マチルダ』
「何もマチルダさん姉妹が手を汚す事無いですよ」
ジェニファーが
「そうですよ、組織使って売っちゃいましょうか」
「あの顔じゃ売れないでしょう」
ラモーナも
「女王様向きだから、知り合いの男宛がって退職させる手もありますよぉ〜」
「いや時間のかかる作戦は駄目よ、メイファも私も貧乏が悪化してるもの」
一息おいて
「だからいい」
何やら話し出した
「わかりました!では明日決行ですね」
「良い皆、これはバグなの!バグよバグ」
「はい!」

そして再び、メールを今度は全員に出した。
そう、フェイエンにも
しかし、フェイエンは朝メールを見ないのだ、其れを知っていて出した。

さて、
「フェイ」
ギック!
「何だ、マチルダ」
「今日、メラニーとモニカ、私と組むようにしたから」
フェイエンの顔がぱっと明るくなった
「ほんとか!」
「ええ、その代わり」
「その代わり?」
「今日の作戦、私のやり方でやるから」
一旦考えるが
「いいぞ」
安易な奴!

こうして作戦が開始された。
作戦名「チェックメイト」副題として「キング2」
キング2、キングは司令官、2は隊長
正確には、「キング2チェックメイト」フェイエンを詰める作戦だ

「皆、準備は良いか!」
「はい!」
「では行くぞ」
ソニアがフェイエンのチームを載せて
「こちらバイパー作戦空域に到着!」
バイパー!これもフェイエンが「ソニアにはバイパーが良く似合う」の一言でついた
「これよりブツをおろす!」
後部ドアが開いた、フェイエンが
「おい!降下地点が違う!」
フェイエンを除く皆が機体にしがみ付く
次の瞬間!機体が急上昇!慌てて機体にしがみ付こうとするが
「なんだ!この機体は!」
誰のかわからない機体が圧し掛かってくる!
「フェイエン隊長今朝の作戦メール見てないんですか?」
「お、落ちる!何の話だ!」
「デコイを落すって!」
ポンと手をたたき
「おお!そうか!敵を集める為に!で何で私が一緒に落ちなきゃ行けないんだぁ〜〜!」
操縦桿を思わず話した為、哀れフェイエンは谷底に落ちていった

「こちらアニーよ!支援砲のみなさんいやちゃって下さい!」
「イー!!」
ショッカーじゃないて!!
「やめろ!私がいる!!」
むなしく響くフェイエンの声

そして、1時間後
「作戦成功!」
何と初勝利!!!
マチルダがこの作戦の勝利を全員に伝え出した
「フェイエン隊長の犠牲のうえにこの勝利が…」
何やら足元が五月蝿い
「きさま!!殺そうとしたろ!」
「チィ!まだ生きていたか」
命からがら機体を捨てて崖を這い上がってきたのだ
「フェイエン隊長!ご無事で!」
「何を言っても裁判に懸けてやる!」
「なにいってるの、メール読まなっかた、あなたが悪いのよ」
「今度と言う今度は、ごまかされんぞ!!」
第二の理由にマチルダは切り替えた
「私たちが悪いんじゃなくて、工○堂が悪いのよ」
「何で!」
「あなたの機体、バグでワープしちゃうでしょ」
ポンと手をたたき
「おお、これが原因だったのか」
「そうよ、そう」
フェイエンが納得した、なんて単純な奴であろう
人が良いのか、抜けているのか
『今度こそ!』マチルダは、再び燃え上がったのだった!

寮に帰ると、カレーの匂いが鼻を突く
「オバチャン、今日カレー!!」
「ああそうだよ、初勝利だって奮発したよ」
「シャワー浴びて直ぐ来る」
元気なのはフェイエンだけであった
作戦の失敗に皆が落ち込んでいた
「マチルダさん」
「皆、手を繋いで頑張って、生きましょう」
「みんな祈ると救世主が現れるって、信じるかい」
オバチャンが尋ねた
「祈ってみたいですよ」
「そうかい」
皆がカレーを黙々と食べるのに対し、フェイエンだけは元気であった
「あ〜あ、眠くなった」
「私も」
「今日は色々疲れたから」
「元気な姿見たら、尚更」
そして、皆が深い眠りえと付いた深夜、
「チェックメイト!チェックメイト!こちらミキでぇぇす」
127でちょっと気持ち悪い!
「作戦どおり、睡眠薬は投与したか」
「上手く行きました」
そうすると、寮に例カプセルの六体が搬入され始めたのだった。

迫り来る、フェイエンの危機!救世主登場か!
次回、さらにアンポンタンな展開に!!

とんでもドールズ3 プロジェクトG 3「おおお給料」

翌朝、エディタが早くから寮内を歩いていると誰もいない筈の部屋のドアが開いている。
「あら?」
開かずの間、と名づけられたオバチャンの管理の部屋である
隙間から興味深々覗くと誰かが寝ている
「新しい隊員ねそれにしても汚い部屋、ここは先輩としてバシッと言ってあげましょう」
エディタ、一言が恨みを買う女
「きったないわね!、ドールズに来たんだからしっかり部屋片づけなさい!!」
布団の中から手が伸び、ビデオをまわし出した。
「なにやってんの!女子でしょ!不精しない!」
ぐちぐち言うエディタに
「あとで聞くからほっとけ」
顔も出さず布団から声がした。
「先輩に対して!なんなのまったく!」
バッタン!大きな音を立てて部屋を出って行った。

朝の新聞を一番に見るのもエディタの日課(但し工業版)
新聞を取りに玄関に行くと
「あらら?」
エディタの目に女の子が目に入ってきた、小学生ぐらいだろうか
掲示板を見て頻りに首をかしげている
「お嬢ちゃんどっからはいいてきたの?」
「え?あの?」
「駄目ですよ、ここは軍の寮ですから」
女の子の背中を押しながら
「さあ、帰りましょうね。」
「え?え?えぇ〜〜〜〜〜」
ガチャン!!カッチャ!
「まったくどっから入ってきたんでしょう?」
ボーゼンと立ち尽くすリサ
「ええっと??セルマ酷い!」
ノブを回せど開かないドア、チョロチョロと寮の周りを歩き出した。

「ミリー約束どおり買い物行くか」
「ええ、フェイス」
「そう言えばヤオ中佐達も買い物に行くとか行っていたよな」
「誘いましょうよ」
「そうだな、中佐もだんだん男らしくなってきたし」
「男装の麗人!セルマさんの為に」
ウットリとするミリー、ミリーのお楽しみは歌劇を見る事なのだ
「ね、フェイス」
「やだ!」
「なにが?」
「わかるから、やだ!」
「似合うのに」
そして、ロビーのキャッシュディスペンサーの前へ
「ええと、今月のお給料は・・え?」
打ち出された明細書そこには、ミリセント・エバンス少佐
「少佐!!!」
「なんだミリ-、照査って、給料貰うのに承認もいるようになったのか」
ぽんと手をたたき
「あ、違約金払ったから昇進もしたのね」
「少佐に昇進!ミリーが!わぁははははは」
大笑いをはじめたフェイス
「失礼ねフェイス!」
「ビンボーミリーが私の上官だぞ、おかしくて、いつ送ったんだよビンボー脱出作戦に」
「しょうがないでしょ上がっているんだもの」
「間違えだ!だって准尉から行き成り少佐に為るものか、マーガレットさんだって誤植
だったろ」
マーガレットが准将に為ったと大騒ぎ、後で間違えと分かって
別に悪いわけではないのにボコボコにされた
いいかげんに!マギー!しろ!事件である
「だって・・」
「じゃ一寸見せてみろよ」
「はい」
「あれ?」
フェイスの目が行った先は階級でなく、一緒に記載されている預金残高
「へ?一、十、百、千、万、億!!!!」
フェイスがへたり込んだ、珍しく女の子座りだ
「ミリ−!!!何処襲った!今なら間に合う謝りに行こう、私も一緒に行ってあげるから」
「何言っているの、何処も襲ってないわよ」
「だってこれ!」
「どれ?」
ミリーの頭は金に付いては、10万以上数えられない
「ええと、フェイスこれって」
「10万の1000倍のの金額だ!!」
「………・」
バッタン!!!
「ミリーッィィィィィィ」
給与明細を投げ捨て慌ててミリーの頭をひざの上に載せた
ピラピラ〜〜〜〜ぽと
「あらあら?」
エディタの足元にミリ−の給与明細が落ちた
「なに!この金額!・・」
エディタは「ハァ」と一息ため息をつくと
「ふん、新人でお金持ちだからって、最前線から逃げないでね!」
この言葉にフェイスが
「なに!セル・・」
ゴォツン!!!
「あ!ミリ−!!!」
思わず立ち上がったフェイス
ミリ−の頭を思いっきり廊下に打ち付けたのであった
「ごめんミリー!!」
再びフェイスはミリーの頭をひざの上に載せた
しばらくしてミリーは突然カット目を見開く
「どうした!!ミリー!」
(まさか別のところへ私を置いて行っちゃたんじゃないだろうな!)
ミリーの前に立ち尽くす長い髪の少女メイファである
二人は突如、人差し指を突き出した
二人の人差し指が触れるとまばゆい光り
メイファはぺこりとお辞儀をすると去って行った
「ミリーなんだったんだ?」
「私よりビンボーかも知れない」
二人は通じ合った
何が何だかわからないフェイスはハットして
「さっきのセルマさんの嫌味」
「聞いていたは、また中佐となんか在ったんじゃないの?」
「しかし、何となく嫌だ!一度文句言ってやる!」
「フェイス、中佐に殺されるかも」
ギック!そうセルマの守護神ダースフェイダ
「しかしだ!」
「フェイスがやりたいのなら止めないわよ」
フェイスなら負けないかもしれない
ミリーの守護神ダースモーレット
「その前に給料をっと!」
プリントアウトされてくる明細書をニコニコしながら待っている、
「中佐?スモーレット中佐!」
「注射って?風でも引いた?」
「預金残高 一、十、百、千、万、億!!!!」
フェイスが再び女の子座りをして、今度は白目を向いている
「フェイスぅぅぅぅぅぅ!!!!!」
「帰ってきてフェイスゥゥゥゥゥ」
そうこの時フェイスはミリーを置いて、お花畑の中にいた
「こんなときはリサさん」
ふとロビーのドアの向こうをチョロチョロと動き回る影
「あのサイズは!」
ミリーが慌ててドアのカギを開ける
「ミリーありがとう助かったわ」
「そんなことより、リサさんフェイスがどこかへ行っちゃった」
「へ?」
フェイスはそこに座っている。
「いるわよ?」
「違うんです、良く見てください〜〜〜」
白目をむいてあっちの世界に行っているフェイスに
リサは慌ててポシェットから小ビンを取り出し、匂いを嗅がせた
「くさ!!」
フェイスはリサの手を跳ね除けた
「良かったフェイス戻ってきたのね」
「リサさん、私」
「良かった、危なくあっちの世界の住人になるところだったのよ」
「そうだミリー?」
何か液体のかかったミリーがたたずんでいる
「あ!」
「くさ!くさ!!くさ!!!くさ!!!」
ミリーは慌てて自室へと飛んで行った。
ミリーの走った後にはアンモニア臭が立ち込める
「何ですか?」
「フェイスが私の手弾いて、アンモニア水がミリーにかかった」
たら〜〜〜〜と流れる汗
「ミリィィィィィィィィィィィィ」
ミリーの後を追いフェイスが走り出す
その跡をリサが追いかけた。

そのころ
「だれ!私の後ろを取る人間!」
マークが後ろを取られた!
振り向くマーク
其処には幽霊がたたずんでいる
「どわぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ」
マークが気を失った、どーもスペースチャイルドはオカルトに弱いらしい
「メラミーまった!」
「…・」
「誰この人?」
「…」
「わからないの?ま、いいや、このままにしておきましょう」
メラニーとモニカは消えていった
つづく

とんでもドールズ3 プロジェクトG 4「大魔人起きる」

ドッコ!!
へたり込み気絶しているマークの後頭部に衝撃が走った
バッコン!!グチャ!
「あらなんか踏んだかしら?」
エディタは当たりを見回すが
「何でも無いわね」
そう、気絶した瞬間マークの自己防衛本能が最大に働いた
即ち、隠蔽率100%
気絶から復帰したマークは、トコトコと去るエディタの後姿を見た
「セルマ!!上官に向かって蹴りをくれるとは!」
復活したマーク、ドタドタ後ろから足音が近づいてくる
「くさい!しみる!」
「ミリー!!!」
マークの前を通り過ぎた
「なに?」
チョロチョロ〜〜〜
「この音はリサさん」
ぴった!
マークの前でリサが止まった。
いきなり、ポシェットから冷却スプレーを出すとマークのおでこと後頭部にかける
そして、パテックスを貼るとまた走り出した。
「うう、リサさん見てくれてありがとう」
見えないマークは負傷しても誰も気づいてくれない
死にかけたことも在る
常に実験台を探しているリサの目以外に映ることは無い
マークもリサの後に続いた
当然無音走行である
ジャーーーーー
「ミリーごめん!」
バタン、髪を拭きながらミリーがシャワールームより出てきた
「いいの、大丈夫こんなの何でも無いわ」
ふと見るとミリーの貴重なお茶を入れてリサが飲んでいる。
「一仕事済んだお茶はおいしいわ」
普通ならウルウルするミリーだが
「金持ちになったんだからお茶ぐらい」
よく見るとリサの横で湯のみが独りでに浮いている。
パテックスがお茶を飲んでいるのかと一瞬ギックとしたが
「マーク少佐また怪我したんですか」
フェイスが尋ねると
「ええ、セルマに蹴りもらってでっかいタンコブできたの」
「しかし、速く直らないと大変ですね、みえないから」
そう、レインボーマンは、体力が無くなると石に成って身を守り
マークは、怪我をすると隠蔽率が上がり直るまで見えなくなる
「でもリサさんは見えるんですよね」
「ええ、患部だけだけど」
「で、みんなどうしたの」
やがて、皆がセルマについて話し出した。
「やっぱり、中佐となんか在ったんですよ」
「そうね」
「だからと言って八つ当たりされたらたまらないわ」
そこで答えは、皆で一言言いに行くことにした
そして、セルマの部屋の前で
「フェイス、中佐が出てきたら戦うのよ!」
「ま・ま・ま・ま・ま・ま・ま、まかせておけ」
「どもっている、不安?」
フェイスが
「ふつうダースフェイダーに勝てるか!」
トントントン、
「はーい、だれ?」
弾んだ声が聞こえてきた
「何か違うぞ?」
「でもセルマだっただろ」
がちゃ!
「皆そろってどうしたの?」
「セルマ!御用だ!!!」
思わずフェイスが叫んだが
皆が顔の前で手を振り一言
「違う」
セルマがプッと噴出すと
「面白いフェイス、皆入ってお茶入れるから」
何か違う?そう思いつつ部屋へ入る4人だった
お茶を入れながら
「で、何のようなの?」
フェイスが思い切って言うことにした
「さっきの件です!」
「フェイス怖い怒ったりして、私なんかした??」
「さっきのこと覚えてないんですか!」
セルマが首を振った
「私を締め出したことも!」
またしても首を振る
「私を蹴り倒したことも!」
またしても首を振る
マークが切れた
「セルマ大尉!!上官に蹴りくれて!ばっくれるのか!!!」
詰め寄るマーク!後ずさりするセルマ!!
「知りません、ほんとです〜〜〜うぅぅぅ、先輩!皆がいじめるぅぅぅぅぅぅ」
笛こそ吹かないが
「コーフォ〜〜〜」
テーマソングに乗ってヤオが姿を見せた
「さぁフェイス出番よ!」
ヤオの前に立つフェイス
「中佐!」
と叫ぶとヤオの顔を睨み付けた
「な・ん・だ・フェ・イ・ス・!」
ヤオの物凄い形相にフェイスはへたり込み
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいセルマさんにひどいことしました。(T−T)」
そう、ダースベイダーのように仮面の顔でなく、大魔人のような顔
フェイルン進む道敵無し!
フェイス、ミリー、リサは寄合い身を竦めた
マークは隠蔽率を120%まで高める
フェイルンはセルマの前で立つ
「次は振りかえってきっと私達を!!」
四人は身震いした。だが!
「セ!ル!マ!!!」
ゴツン!!!!!!
セルマの頭にフェイのコブシが落ちた!
「先輩なんでぇぇぇ」
「自分の胸に聞いてみろ!」
リサから聴診器を借り胸に当てるセルマ
皆は思った、お約束を果たす律儀な人と
「何も聞こえません!」
すかさずヤオが言った
「あたたたたたたたたた!!!ならばお前は既に死んでいる!」
4人は、ぽんと手を叩き心音が聞こえないから
流石ヤオ中佐切り返しに隙が無い!と皆が感心した
「ホントに何なんですかぁ先輩」
目に涙を為ながらセルマが聞いた
ヤオがビデオを出した
「此れを見てみろ!わたしの眠りを邪魔する奴は!」
セルマが
「判っています、お仕置きされても文句が言えない」
デッキにテープを入れると
「え!!私!」
左手を腰に右手でヤオを指差し、愚痴愚痴文句を言っているセルマの姿
「さっき自分で言ったなセルマ!お仕置きされても文句が言えない」
首を振るセルマ
「往生際が悪いぞ!」
「私じゃ在りません」
「ではビデオは誰だ」
4人が声を揃えて
「セルマさん」
キッと4人をセルマが睨む
ヤオがテレビを指差し
「では、セルマこの人物は誰だ?」
「私?」
思わず口を滑らした
「それ見ろ!」
「違います」
「今認めたろ!」
「うぅぅぅぅぅ」
泣くセルマを他所に
「で、フェイスお前達は何しているんだ?」
ふつうの顔に戻ったヤオが尋ねた
「いや、その…・」
4人がそれぞれ話し出した!
「お前達の言いたいことはよ〜〜〜く判った!」
「セルマ!私はお前をそんなこに育てた覚えは無い!!!」
「私も育てられたこと在りませ〜〜〜ん」
ムットして
「今日のお出かけ無し!!」
「え!楽しみにしていたんですよ」
「大体、私の部屋の掃除はお前の仕事だろ!」
皆が思った、『セルマさんにやらせてるのかよ、自分でやれよな』
「それを差し置いて、部屋が汚いだと!お前が気に入るまで私の部屋掃除していろ!」
とぼとぼとヤオの部屋へと向かうセルマであった
「ヤオ中佐、あんまり追い詰めない方が言いと思いますよ」
「なんで、あいつが悪いんだろ」
それは違うと思いつつ誰一人、い・え・な・い
「あんまりいじめると、二重人格に成っちゃうかもしれませんから」
「だからいじめてないって!いつもあいつ喜んでるぞ」
セルマゾ!ふと脳裏に浮かんだ幻影を消すかのように手を振る
ヤオは起きたばかりで何も食ってない
「取りあえず、めし」
とセルマの冷蔵庫をあさり出した

そのころセルマは
「先輩の部屋って汚いって言うより、乱雑なのよね」
割烹着を着、ほっかむりをして掃除機を掛けるセルマ
「此れが、先輩と二人だったら、裸でエ○○○、キャー!!」
やっぱり、CPUがかっとんだらしい
「先輩のパンツにシャツを洗濯と」
再びエディタがヤオの部屋の前を通り一寸のぞく
「言った甲斐があったわね」
満足したのか
『邪魔しちゃ悪いから』
立ち去るエディタ
ドアから異様な空気を感じセルマが顔を出した
チラッとエディタの姿が見えると
「私!!」
(― ―;;考えている
(― ―;;考えている
(T−T)怖い考えになったらしい
「せんぱいぃぃっぃぃぃぃぃ」
泣き崩れるセルマであった

そのころエディタは不幸のどん底へと向かっていた。
そう、あの5人の居るセルマの部屋へと近づいって行ったのである。

つづく
とんでもドールズ3 プロジェクトG 5 「セルマ?」

とことこ歩くエディタの目に開けっぴろげになっているドアが目に入ってきた
工業系のエディタにとって、機能的で整理された物以外は許せないのである
「掃除しているのかしら?」
掃除なら換気の為の開放は許せるが
中には、パジャマのままのヤオ、小さな女のこ、壁に貼られたパテックス
さっきの金持ち少女
机の上には食い散らかしたカス!
「なにキッタナイ!それでの女のこ!」
言った、言ってしまった、皆の顔が一斉にエディタに向く
「確かに自分の部屋を汚されて怒らない奴は居ないが」
「あなたね!このグループのリーダー的存在は!」
ヤオを指差し叫んだ
「まったく、休みだからと言ってパジャマのままなんて!」
リサが尋ねた
「ちょっとそんなこと言って良いんですか?」
「良いに決まってるでしょ、あなた達新人に対しての教育なんですから」
ヤオが立ちあがると、エディタのおでこに手をやる
「熱は無いようだ」
ミリーが口を滑らした
「ヤオ先輩の部屋には、何か変な物が浮遊していて吸い込んだとか」
思い当たる節が無い訳でもない
「きのう発酵していたな」
「パンツですか?」
ごちぃぃぃぃぃ!拳骨がミリーを直撃!
「フェイスゥゥゥ」
「ミリー今のはお前が悪い」
ヤオを一寸観て
「先輩は、頭は発酵していても、あそこは発酵させないのだ」
「頭もあそこも発酵せんわ!」
さて、どうした物か
いきなりヤオの手を弾くエディタ
「な、なに!」
「いつまで人のおでこ触っているの!」
変だ!いつもなら自分から手を取って当てるのに
「大体ね!」
愚痴愚痴言い出すエディタ
たまには一寸我慢しようとしたヤオたちだが
「こんな事じゃ結婚できないわよ!」
ブッチ!
「なんだって!」
5人がはもった、ドールズ達に触れては成らぬ結婚の二文字
「セ・ル・マ!!」
ヤオのこめかみにできた青筋が顔全体に広がるフェイルン大魔人化
真っ赤な顔になったフェイス黒筋が現れダースモーレット化
隠蔽率120%戦闘体制のプレデターマーク
注射器を構えセルマ検体を待つリサ
藁人形を作り出すミリー
「なんなんなのあなた達は・・」
にじり寄るヤオ達を振りきるかのように
エディタは、いきなり振りかえり逃げ出した
「マァァァァァク!!!」
ヤオの声にマークが反応した
ヒョォォォォォォォォォォォン
マークがエディタを捕らえた
転倒するエディタ
ドォォォォン!
「いや来ないで、化け物!!!」
「なにぃ!!!!」
マークのパンチが炸裂する
「こら!マーク、セルマに何てことするんだ!!」
捕まえろといったヤオが、いつのまにかセルマ防衛モードに成っている
「この!」
ヤオがマーク目掛けてパンチを繰り出した。
しかし、見えてないマークを捕らえられるわけも無く
エディタの後頭部を直撃!
「あ〜〜あ、セルマのしちゃった」
「お前がよけるからいけないんだ」
のびているエディタを見ながら
「どうします?」
「取りあえず・・どうしよう」
「中佐、袋持ってきました」
セルマのベッドの下に在った、フレデリカ専用と書かれた「かん袋」
フレデリカが猫化したときに使うのだが
「取りあえず詰めてしまえ!」
何故か似合う
「おかしい?」
「なにがですか?」
「こんなに似合うとは」
当たり前である。セルマの再来と言われたフレデリカ
エディタは、セルマの顔して中身はフレデリカと同じ猫族
「さて部屋に運ぶぞ」
「おもいな」
其れもそうである。寝た猫は重い!
さて、テーブルを囲んで5人がエディタを見ている
「中佐、セルマさんてこんなに、嫌な女だったんですか?」
「昔は、士官学校入ってきた当時は嫌な奴だった」
昔の回想をするヤオ
「美人と頭の良いことを鼻に掛け、先輩連を馬鹿にしていたぞ」
「信じられない」
「丸でフレデリカですね」
「だから、セルマの再来と言われてるんだろ」
ふ〜〜〜んと4人が納得する
「『ヤオ先輩とあって人間的に成長しました』って其の事だったんだ」
「殴って矯正したらしいですね」
「あら、私はベッドの上で矯正したって」
こぶしを握り締め
「殴っても、ベッドでもしてないわ!!」
「しかし、、元に戻ってしまうとは」
「うぅぅぅぅぅ」
「目覚ましたようですね」
「何なのよ!あなた達!こんなことして!良いと思っているの!」
袋に入って騒いでいる
「ではセルマ!2,3質問するぞ」
「セルマって誰!」
「お前に決まっているだろ!」
「私はエディタ・ヴェルネル」
皆が一斉に引いた
「だから言ったじゃないですか!2重人格になちゃうって!」
「誰かハンマーもってこい」
「ヤオ中佐!」
「私の責任だ私が直す!ハンマーもってこい!」
フェイスが木槌を取りに行った
「でもあれは記憶喪失用で、二重人格には」
「ものは試しだ」
ワクワクしながらリサが電気ショックの用意を仕出した
「リサさん其れって」
「心臓止まったときの為に用意だけよ」
昔から一度は使ってみたかったらしい
「こうやって胸に当てて」
冗談半分にミリーの胸に当てて見る。
「こういう時って大体私が感電するんですよね」
引きつった笑いをする二人
「中佐、ハンマー持ってきました」
ハンマーを持って駆け込んできたフェイス
「あ」
フェイスがコードに足を引っ掛けた
引っ張られるリサ、電極がフェイスに当たる
ミリーが慌ててリサを抱えようとしたとき、ひざがボタンに振れた
ぽちっとな
バチバチ!!
フェイスが声も無く倒れこむ
そう今日二度目のお花畑の中である。
但し今回はその先に川があり、向こう岸でタカスとハーディが手招きをしている。
「大変だ!止まっている!」
そそくさと部屋から出ようとするリサ
「リサ!逃げるんじゃない!!!!」
再び、チャージ電極を胸につけショックを与えると
「は・は・は・」
フェイスが飛び起き息を切らし復活。
生還したのである。
「いいわね、フェイスはお花畑見られて」
「なに言っているんだ!死んじゃうところだったぞ!」
袋からエディタがしらっとした顔をして
「あなた達、馬鹿ぁ〜〜」
「ばかでなにが悪い!憎らしいお前より馬鹿な私達の方が可愛いわい!」
馬鹿を認めてしまった。
「やっぱり馬鹿なのね。あなた達」
フェイルンが又青筋を立てる
「中佐ここは、穏やかに、フェイスと言う犠牲者も出たことですし」
リサが言うと、即座にフェイスが突っ込む
「お前が余計な物出すからだろ!」
ここで冷静なのはマークだけになっていた
「ではエディタ一寸質問するぞ」
「ふん!」
「何だその態度は!」
「やっぱりハンマーで」
「思い切って電気ショック」
流石にエディタも此れを聞いては、額に汗を流しながらニコニコして
「はい何でもお聞きください」
五人がはもった
「ヨシ!」
「では、まず氏名階級」
「エディタ・ヴェルネル、空軍中尉であります」
「やっぱり」
「なんだ?」
「中佐と離れたいらしいですね」
「なんで!」
「空と海ですもの」
『やっぱり私のせいかしら』
「で所属部隊は」
「ドールズです」
「趣味は?」
「機体整備と猫とじゃれる事です」
「メリサとフレデリカを足したようだな」
「渾名は?」
「コンピュータの様と言われた事が」
「銀髪のコンピューターじゃないのか?」
「銀髪のイヤミと言われたことなら」
五人は顔を付き合わせて
「さて困ったぞ」

セルマはと、いうと泣きながら
「うううぅぅ 先輩のパンツ・・」
臭いわけではない、洗濯物を畳んでしまうと
周りを見渡し
「うううぅぅぅ 綺麗・・」
自分の部屋へと駆け出した

「この際だ、このまま袋に詰めて治るまで私が面倒を診よう」
「流石、ヤオ中佐!」
「セルマの守護神」
「いやいや、セルマ」
エディタを見ながら
「セルマじゃないって言ってるでしょ!」
「良いんだエディタでも、全てわかっている」
ヤオは涙をため、エディタに迫ったが
バッタァァァァァァァン!!
いきなりドアが開き
「先輩!!!!」
「セル?????」
ヤオは立ちあがった
四人はセルマとエディタを交互に見出す
「え?え?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ?」
セルマがヤオの胸に顔を埋めると
「先輩!先輩!!」
「何だセル!」
「私と」
「私と?」
「私と結婚してください!!!!」
この瞬間5人はエディタの存在を忘れた。
ヤオは顔が真っ赤になり かなり慌てている
ほかの四人は目を輝かせ、成り行きをドキドキ見守った。
「いっいったい、どうしたって言うんだ」
「私、私きっと長くないんですぅぅぅ」
髪の毛を触りながら
「十分長いと思うが」
「違いますぅ命ですぅぅぅぅ」
「なんだって!」
ヤオが頭を抱えた
「どうしてだ!ハーディの素顔を見たのか!」
首を振る
「さては、ナミの部屋に入ってx線浴びたとか」
またしても首を振る
「判った!リサ!お前だな!」
「何ですか!中佐!」
「変な薬を間違って打ったろ!」
「私は、さっきからここに居たじゃないですか!」
ハッ!いたな
「じゃあなんだ、セル理由を言え」
「きっと次のせんとうで私しんじゃうんですぅ」
「なに!ハーディ!セルマをそんな危険な場所に配置したのか!」
セルマの頭をなでながら
「ハーディに言ってミチコと配置換えしてもらおう」
「ちがいますぅ」
「たいちょは、何にも言ってないですぅ」
「じゃなんで?」
「私、ドッペルゲンガーを見ちゃったんです」
5人は一斉にエディタの存在を思い出した。
『そうか、こいつはセルマのドッペルゲンガーだったのか』
「センパイィィ」
セルマの肩をつかむと
「まず座れセルマ」
ちょこんと座ったセルマ
ヤオはセルマを抱えあげるとエディタの前へ運ぶ
「ん〜〜」
ニコ、ベェーー、プンプン
「新しい鏡ですぅぅ」
ボコ!ボコ!
ヤオは二人の頭を殴った!
「鏡じゃない!お前のドッペルゲンガーだ!!」
「え!私の!」
「そうだ、皆で捕まえたんだ!さぁ!元に戻れ!」
そう言うと、セルマ、エディタの頭を持って押し付け出した。
「それ元に戻れ」
グリグリグリ
「痛い痛い!」
「痛いですぅ」
「あんた根っからの馬鹿ね」
「なに!馬鹿って言う奴が馬鹿なんだぞ!」
「だから私はエディタだって言っているでしょ!」
「なに言っている!ドールズにエディタなんて奴はいない!」
一寸考えて、ヤオがひらめいた
「そうか判ったぞ」

何が判ったのかわからないが次回へ続く

とんでもドールズ3 プロジェクトG 6「やっぱり」

「ふふふふ」
不敵な笑いを発しヤオがたたずむ
「センパイ!何がわかったんですか」
「こいつは」
「こいつは?」
「ナミの作ったロボットだ!!」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜」
皆が驚く
「流石、ナミだ!精巧に作ってあるな」
エディタの頬をつねり
「最新型の人工皮膚か、戦傷者には在りがたい」
「痛いわね!なにするのよこの馬鹿!」
ボッコンン!
「見事にプログラムされた、このイヤミ、普通私が中佐と知っていればこんな喋りはしない」
うんうん
「中佐のこと知っていれば、絶対逆らいませんよ」
「あぶないもんな」
「そうだ」
思わず、うなずいたヤオ
「あなたホントに天然ね」
ゲシ!!蹴りをくれる
「其れとさっき運んだときの重いこと!、セルの3倍はあるぞ」
「そうですね、此れで人間だったら、相当うんち溜め込んでますよ」
そう、フェイエンの作戦の為に便秘気味の隊員が多かった
「しかし、又なんでこのような物を?」
「きっとファンが発案でナミが製作だな」
ヤオの推理に耳を傾ける5人
「恋路粉砕委員会!会長ファンカンメイ、会員タカスナミの二人だ」
皆が首をひねる
「何ですか其れ?」
「名前の通り、恋路を粉砕する、被害者1号はハーディニューランド」
「なんでそんな事するんですか?」
「ファンが自分より先にハーディが婚約したことを逆恨みしてぶっ潰した。」
おおぉぉ!!
「それが面白かったらしい」
ふんふん
「次のターゲットはマリーの筈だったが」
えぇぇぇ〜〜!
「だが一人だった為失敗、生涯マシンが旦那のナミを誘い込んだらしい」
ほぉ〜〜
「まさか、ターゲットが私達に来るとは」
「せんぱい、どうします?」
「このまま、頬って置くとフェイスとミリーその他がターゲットになるな」
「えぇ〜〜私達もですか?」
「別れさすのが趣味だからな」
ヤオは顎に手をやると
「ミリセントエバンス准尉!」
「ハ!」
「君の器用貧乏な能力が発揮されるところだ」
『器用貧乏まさに』
フェイスが余計なことを言った
「中佐今の言葉の撤回を!」
「いや、すまんでは、君の貧乏のもとである器用な能力を」
更に悪化
「もういいです」(T−T)
「で、なにを」
「こいつに爆弾を仕込んでナミに返す」
「おお!!」
「ちっとは懲りるだろう」
「判りました工具箱を取ってきます!」
爆弾を扱えないエンジニア対、爆薬を扱える器用貧乏の技術争いである
「さて、ミリーが取りに行っている間にバラすか」
袋から引きずり出し押さえつける
「なにすんのよ!」
「よし、脱がしてしまえ」
「判りました!」
「や、やめなさい!」
ぽいぽい
「せんぱい、こいつ生意気にひもパンツ履いています」
「其れだけは許して」
「取ってしまえ」
「はい」
「いや〜〜」
すっぽんぽんになったエディタ
ヤオが体を触り出した
むに、もみもみ、
「やめてぇ〜〜」
ニタァ〜、『こいつロボットの癖に色ぽっい声出しやがる』
「センパイ、何やっているんですか!おやぢ、みたいな顔して!」
「わ、わたしが変な事していると思っているのか!」
こく、こく、頷く4人
「違う、ねじを探しているんだぞ」
「私は人間です」
「そうだとも、ロボットは皆そう言うんだ」
『はて?ヤオ中佐の周りってロボット多いのかしら』
「裏返せ」
背中をさすり出す
「無いな?」
「もう一回表」
ゴロン
「中佐、私が今度探します」
フェイスが探し出した。
むに、もみもみ、ムニュムニュ
「やめてぇ〜〜ぇ」
ウヒョ、『こいつロボットの癖に色ぽっい声出しやがる』
「フェイス!!」
「ミリー!!」
「何やっているの!おやじ、みたいな顔して!まったく」
「違う、ねじを探しているんだぞ」
セルマが口を滑らした
「男二人で好き勝手やって」
ボッコ!
「男なの!もうお嫁に行けない!」
フェイスが突っ込む
「ロボットが嫁に行くか!」
「ドールズが嫁に行けるか!」
「セルマ!私達は女だ!」
「よし、ねじも見つからないし、NTで空けるか」
「わかりました」
ごろ、エディタ再びひっくり返す
「くされOSで空く分けないでしょ!ロボットじゃないんだから!」
ガチャガチャガチャ
「何の音?」
エディタが振り返った瞬間、一気に青ざめた
エディタはオルファしか使ったことが無かった
持っている物を見るとそうNTカッター
ヤオは切るつもりだ
「ところでセンパイ、爆薬は?」
「爆薬か、誰か倉庫からかっぱらって・・」
「私持っています」
「え!」
ミリーの発言に一同ビックリ
『ミリーのお楽しみ箱』と書かれたボックスの蓋にびっしりつけられた粘土の塊
「どうしたんだこれ!」
「爆薬仕掛けるたび、記念に少しづつ採っておいたんです」
侮れないミリー恐るべし
「此れだけプラスチィック爆薬が在ればかなり破壊できるな」
「はい!」
いそいそと仕掛けを作るミリー
「ところで切った後は」
リサが既に縫合の準備
「練習したいようだ」
そう、航空部隊のリサには衛生兵と言う能力があっても役に立たない
いや、練習台がいない、機会を狙ってはやりたがるのである。
「さて、開くか」
じたばたするエディタ
「やめて、私人間です」
「そう思い込んでいるだけだ」
セルマが兵士年鑑を持ってきた
ヤオが調べ出した
「エディタ・ヴェ・・痛い!」
舌をかんだらしい
「エディタ・ヴェう!」
セルマも噛んだ
「こんな舌をかむような名前の兵士は乗っていません」
「ほら見ろ、軍も認めていない兵士だぞ」
其れもそうである100年前の兵士年鑑に乗っているわけが無い
「其れでは」
「いやーーーーーーーー!!!!」
丁度、前を通りかかったフェイエン
「何だ?」
中を覗くと
「お?」
ごしごし、目をこすった
「エディタが二人?」
一人は、今まさに刺されんとしている。
「隊長―――!!」
エディタの叫び声にフェイエンが反応した
グサ!
フェイエン回転レシーブ
「お!」
「あ!」
フェイとフェイ顔を見合わせる
エディタに流れる血
「いきなり手を出しちゃだめじゃないか!」
ヤオが怒鳴った
「貴様こそ私の部下に何をする!」
フェイルンがカッターを抜くと
ピューーーーウーー
「ひぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜〜」
フェイエンの手から血が噴出した
リサの顔がパッと明るくなった
『ラッキー本物の人間!縫合練習開始!』
「さ、手出して」
縫っている、塗っている、巻いている
「明日もちゃんと消毒に来てください」
すでに看護婦さんモードのリサ
「ハイありがとうございました」
「お大事に」
ぺこぺこお辞儀をしながら、部屋を出て行くフェイエン
「さて、邪魔が入ったが再開するぞ」
「なかなか美味い巻き方だな」
鼻歌交じりに廊下を歩くフェイエン、何で怪我したのか思い出した
ハッ!エディタが危なかったんだ!
どたどたどた!バタン!
全員注目!
「おい!!!私の部下をどうしようって言うんだ!!」
「こいつは人間か?」
「決まっているだろう!」
「本当に本当か?」
「本当だ!」
5人がひそひそ話し出した
「おかしいと思ったんだ」
「中佐の話は半分ね」
「もう一寸で殺しちゃうところだったんだ」
「あ〜〜あ!悪かったわね!」
「決まってるでしょ!ちゃんと誤りなさいよ!」
ヤオが開き直った
「大体、ドールズの隊員なんて嘘を言うのがいけないんだ!」
「ホントにドールズです!ね、隊長」
「隊長?たいちょではなく?」
胸を張ってフェイエンが言う
「そうだ!私がドールズ隊長のフェイエン少佐だ」
「ふん、そんな奴は知らんわ!」
セルマがヤオの言葉を引き継ぐ
「控えなさい!この御方こそドールズ実戦隊長ヤオ中佐なるぞ」
「え!」
「一同頭が高い!・・」
ボッコ!!
「セルマいつまでやっているんだ!」
フェイエンが腕を組んで考え出した
『ヤオ?セルマ?どっかで聞いたことの在る名前だな』
其れもそうである首を折ったのと、縋り付いては泣いた銅像の二人
フェイエンはヤオの顎をつかむと品定めをするかのごとく見出した
「何なんだ!おまえ!」
『ここは開かずの間だったよな!』
手をいきなり離しヤオを指差し走り出した
行き先は一つおばちゃんのところなのだ
「お!お!おばちゃん!!!」
「どうしたね?」
「で・で・出た」
「芋ばっかりだったからね出たろ」
「ち・ち・違う」
「旧ドールズの幽霊!!!」
「あ・・」
『昨日、ついていたんだっけ』
年の性で最近忘れっぽくなっているミキ
旧ドールズ全員に説明する役目を負っていたのだが
「しょうがないね」
「お、お、オバチャン一人じゃ危ないって」
「大丈夫だよ、あたしゃドールズだからね」
「はぁ?」
とことこ腰を曲げ歩いて行くミキ
エディタがぶつくさ文句を言っているが相手にしない一同
そこへミキの登場である
「中佐お久しぶりですね。」
「はぁ?おばあちゃん誰?」
「コウライミキですよ」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
一同が固まった!ヤオが叫ぶ
「うそを言うな!」
「ほんとですよ」
何か証拠はあるのか
「中佐の秘密」
「え、突然何を」
ヤオの横にもんぺ姿のミキばあちゃんがちょこんと座る
耳打ちするように話す、ヤオが驚いた
「何で知っている!」
「だからミキですよ」
そう良く見ると、面影は在る
「わかったぞ」
5人に嫌な予感が走った(作者にも嫌な予感が走っている)
「そうか、やっぱりそうなんだ」
ヤオが勝ち誇ったように喋り出す
セルマが皆に合図を送る(頼むセルマ!作者も祈る)
フェイスがセンパイ専用と書かれた、拘束ようセルマ手編みの頭他袋を構える
残り3人は金属バット
セルマはハンマー
「ふふふふふ、セルマ!ミリー!此れでわかったろ!」
一同が息を飲む
「ミキ此れで懲りたろう」
ヤオが胸を張って言ってのけた
「やっぱり、亀はわるいや・・」
刹那セルマが叫ぶ
「フェイス!」
フェイスが頭他袋を被せた
「センパイ他所のネタつかちゃだめです」
セルマがハンマーを振り下ろした
其れに全員が続く
皆、なれていないのか目をつぶて殴りかかった
そう、ヤオを袋叩きにするなんて普通出来ないのだ
ボッコ!バッキ!ドスン!
「そろそろ大丈夫かしら」
そっと目を空けると
袋から出た足がピクピク動いている
その横でフェイスもピクピク動いている
「フェイス!!」
一発目セルの放ったハンマーがヤオを直撃した後フェイスまで巻き込んだ
その後、皆で殴ったのだ
「取りあえずフェイスをベッドに」
ヤオを縛ろうと縄を探すが縄が無い
「オバチャン大丈夫?」
フェイエンが覗いた
「大丈夫だよ」
その横でエディタが白目をむいている
そう、スプラッタ過ぎたのだ
エディタを横目で見たがほぽっておく事にした
「だいしょうぶ、皆生きているから」
「幽霊じゃないの?」
「ああ」
「あの〜縛りたいんですが、ロープ在ります?」
「あ、一寸待ってください」
電話をかける
「ラモーナ、ロープもってこい」
ドタドタ走ってラモーナが来た
「縛って欲しいそうだ」
ヤオを指して言った
「任せておいて、プロよ」
セルマ達の後ろで縛り出した、フェイエンも手伝って
その間ミキに話を聞く
「100年も!」
「エエそうですよ、南極の下で」
ミリーとフェイス(蘇ったらしい)が給料明細の年を見た
「ゲ!」
「出なんでいまさら」
「勝てないのです、現ドールズが」
「で・・」
「出来ましたよ!」
フェイエンが声をかけた
其れを見た一同が唖然
吊るされたフェイルン
「亀だけに」
「亀甲縛り・・」
セルマに青筋が出来た
「馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」

お後がよろしいようで

鈴木幸次先生ごめんなさい!ヤオが暴走しました。

とんでもドールズ3 プロジェクトG 「それぞれの夜」

ぶらん、ぶらん、くるくるくる
亀甲縛りのまま吊るされたヤオ
「うっとおしい!センパイ言いたい事があるなら言ってください」
口に貼られているガムテープを剥がす
「だから亀に乗って竜宮城」
バッコ!
「痛い!」
「センパイ、もうその話は」
「うぅ」
「どうしたんですか!センパイ」
「く、くいこむぅぅぅ」
フェイスが思った
『中佐、思っていたより色っぽい』ドキドキ
「フェイス!」
「何だよミリー」
「変なこと考えたわね」
おやぢ顔のフェイスであった
「センパイもういいませんか、言わないのなら降ろします。」
「言わないから、おろしてぇ〜」
『せんぱい、思っていたより色っぽい』ドキドキ、うふ
「セルマ、今なんか考えたろ」
「そんなこと在りませんよぉ」
「いんや、ジュリアを目指すような顔だったぞ」
ギック!
「でミキ、ハッキリ聞こう!なんで私達が選ばれたか!」
ヤオは期待した『優秀だから』の一言
「居なくなっても言い訳が立つのと、判らないのが選ばれたんよ」
ガック!
「居なくなって良い奴じゃないのが救いだが」
「あんや、居なくなって良いのはホントに居なくなったよ」
5人が一斉に名を呼びそうになった
「ミチ!」
「ストップ!」
「どうしたんですかセンパイ?」
「良く考えろ、この作者ドクター秩父山が好きだろ」
「ええ」
「おえ〜と叫ぶと秩父山じゃあ、おえ〜鳥が飛んでくる」
「当然、ミ!!と叫ぶと」
「中佐、今回の推理はきっと当たってます!」
「流石は、センパイ!」
「ふふふふ、私の推理に間違いは無い!」
『それはハズレだ!』と突っ込みたいがたいが突っ込めない旧ドールズ
フェイエンが
「ミってミチコさんですか?」
6人がハットした
「緊急事態!全ての寮の入り口を閉めろ」
「センパイ」
「貴様!なんて言うことを言うんだ!」
パニックインドールズである
「お仲間でしょ?」
「あれと一緒にするんじゃない」
「センパイそろそろ出てきても良いんじゃないんですか?」
「おっかしいな?」
ヤオドールズの行動に手持ちぶたさのフェイエン
「あ、電気ショックの機械ですか」
電極を持出した、パンパン
キョロキョロ
『ミリーのお楽しみ箱』
蓋の上に電極を置く
「こうして使うのでしったっけ?」
リサが装置の表示を見る
スイッチを切っていない!
チャージランプが付いている
リサが叫んだ!
「総員退避!」
訳がわからないがミチコ現るか?
ベッドを立てマーク、リサ、ミキ、ミリーが隠れる
窓の外にフェイルン、セルマ
ドアよりエディタが飛び出した
次ぎの瞬間
通電音そして、爆発!
一瞬にしてセルマの部屋が粉々になった!
「わたしの部屋が!!!!」

慌ててエディタが走り出した
「マチルダ中尉!」
「どうしたエディタ」
「ついに隊長が逝ってしまいました!」
「でかした!エディタ!お前なら必ずとどめを刺せると思っていたんだ」
「違います!自爆です」
何だかわからないが取りあえず行って見る
「さっきの爆発音か?」
「はい」
「ついに天罰が下ったか」
タンカで運び出される人物
「これか!」
縋り付く見たことの無い女のこ
「フェイスゥゥゥ、しっかりして」
ベッドが半分吹き飛ばされたのだ
「ふぁんでひりーじゃふぁいんだ」
なぜか不幸続きのフェイスであった
「しょうがないですね!また怪我して!」
リサが包帯を巻いてる
「勝手に人の物を触るから!」
「すみません」
ぱっこんんんんん
「生きているじゃないか!」
「おっかしいですね、爆心地だったのに?」
「きさま何てことするんだ!」
「あんれ、これじゃ片付けたいへんだね」
「私の部屋が・・」
「いやぁ、何時ものことなんで」
飽きれてものの言えないフェイルン
「たいへん!先輩があきれている!」
飽きれられるフェイルンが飽きれるほどフェイエンは・・
「取りあえず、ここは危険かもしれないから私の部屋に行こう」
ぞろぞろとフェイルンの部屋へと向かう
「エディタ、奴らは何者なんだ?」
「中尉どうも、初代ドールズらしいのですが」
「初代って、ずいぶん若いじゃないか!」
「冷凍保存らしくって」
「保存状態は良くなさそうだな」
「シッ!危ない連中です気を付けた方が良いですよ」

「さて、コーヒーでも入れるか」
「私も手伝います」
「でも腐っていませんか?」
「食い物関係は、ちゃんと入れ替えたから安心だよ」
カップを用意し出す
「お湯沸かします」
「ああ」
此れでヤオがショートカットなら後ろからは夫婦!
「挨拶がまだだったな」
「私はヤオフェイルン、こっちはセルマシェーレ、リサキムにマークピアスン」
「ハッ!私はフェイエンノール、こっちが」
「ノール・・」
ヤオが雑巾を絞りコップへ入れようとするが、セルマが一旦止める
「フェイエンさん、あなたのご両親は何しているの?」
「軍人で在りますが?」
「士官学校の学長なんて事は無いわよね?」
「おじい様が士官学校の学長でありました」
ぐぃぃぃぃぃぃ、ぽたぽたぽた…
「そう」
既にヤオが雑巾を絞った後だった、セルマが更に絞る
ぽたぽた
温めのお湯を入れる、カップの中では
『おやびんのしゅつげきめいれいだ』
『やっちまうぞ』
とかヤオ虫が言ったとか言わないとか
さて、テーブルの上に9つカップが並べられる
「さあ、どうぞ」
これは強力である
「頂きます」
皆が手を掛けた
『積年の恨み孫にはらさしてもらうぞ!ハハハハハハハハハ!』
「さあさあ、どうぞ」
「大丈夫、フェイス」
「ああ、もう大丈夫だ」
流石、リターニングフェイス!
「中佐ただいま戻りました」
「おう!」
「コーヒー入っているわよ」
「ありがとうございます」
しかし、一つ足りない
「私のをどうぞ」
『え』
フェイエンが差し出した
「フェイス先輩でしたら一考にかまいません」
「わるいな」
と言いつつフェイエンをみると
「エディタよこせ!」
エディタからカップを奪っている
「うまい!」
「そ、そうかフェイス」
フェイルンとセルマが小声で話し出す
「大丈夫ですかねフェイス」
「ま、リターニングだから」
「でミキ詳しく、あれ?ミキは」
「昼ご飯の用意に行きましたけど」
「今の本職ね」
フェイルンが
「で、勝てないんだって」
「は、其れがまったっく」
「どんな作戦か言ってみな」
きっぱっり言ってのけるフェイエン
「行って戦って帰ってくるで在ります!」
ヤオが
「わははははははははははは!」
大笑いする流石、新タイチョであるが
「其れじゃ作戦にならんだろう、大事な事が抜けている!」
「なんでありますか!」
セルマは思った『先輩がまともなことを言っている』と
しかし!
「行って戦って勝って帰ってくる、勝ってこなけりゃ意味が無いだろ!」
皆がこけている中で
「確かに!感動いたしました!ヤオ中佐殿!」
「そうだろう、そうだろう」
天然二人組みが誕生した!

そして、その夜

マチルダは新たな目標を
「元ドールズも天然だ、フェイエンと一緒に葬ってやる!」

ミリーとフェイスは
「フェイス〜〜〜〜〜〜」
トイレのドアに呼びかける
「ミリ〜〜〜頼む向こうへ行っていてくれ」
○▼■×〜〜〜〜〜〜(T−T)

セルマとフェイルン
「復讐だ!ノール家に!」
「先輩!私大佐になりました!、先輩は少将です」
給料明細を観ながら
「あの借金も無くなっています」
「よ〜〜し」

それぞれの思いをもって夜は深けて行く

とんでもドールズ3 プロジェクトG 「不幸は突然やってくる」

朝もハヨから風呂を沸かすミキの姿があった
曲がった腰を叩くと
「此れで良いがね、中佐たちに入ってもらうがね」
花歌交じりに、サンディがやってきた
「お!今日は朝風呂には入れるのか」
バッと迷彩トレーナーを脱ぐと風呂に飛び込む
「う〜〜〜良い湯だ!!」

「少将、少将!」
「セルマ!少将が来たのか!」
「何言っているんですか!先輩が少将になったんじゃないですか!」
ちょっとかんがえて
「借金も返したし、セルマとも離れられるんじゃないか!」
「そこは忘れてください!」
「やだ!私は男に活きるんだ!」
ぽっ
「セルマなに、赤くなっているんだ?」
「だって先輩、男になってくれるんでしょ?私の為に」
「だぁぁ〜男が良いの!」
「今まで生活見てきたじゃないですか」
「お前のせいだろ!あの借金!」
「ぐす」
リサたちが顔を出す
「ほら、朝から夫婦喧嘩している」
「仲が良いほどけんかするって言うだろ」
「みんな、先輩が私を捨てるって言うの!!!」
冷たい目がヤオを貫く!
「中佐は、遊ぶだけ遊んだら捨てるんですか」
「違う断じて違う!」
「だって」
そこへミキが現れた
「風呂沸いたがね、入ると良いがね」
『何処の訛りだろう』
ヤオはチャンスとばかりに
「良し風呂行くぞ」
「あ、まってください!!」
ドタドタドタ
「風呂は変わっていないな」
「100年たっても大丈夫が売りでしたね、あの会社」

「一番!!」
リサは小さい分ボタンその他が外しやすく、脱ぐのが早い
ガラ
「あ」
サンデイが立ちあがって振り向いた
腰から下は浴槽の中、上半身は筋肉質
「きゃ〜〜〜〜あーーーーーーオトコ!!!」
「先輩はここにいるし?」
「ばか!ちかんだ!!」
サンディ目掛けて桶が飛ぶ
「ち・ちが・・ああ!!止めろ!」
ヤオが体重計を投げつけ様としている
其れも銭湯にあるようなデカイ奴である
付け加えるなら、皆の前で体重を暴露するような行為はしない為使われたことが無い
いや、ミリーとメイファだけはよく使う、食うもの食ってないし
「おりゃぁぁぁぁぁぁ」
ボコン!
.。o○ブク!
「やったか、さて」
「なにをするんですか?」
ヤオが徐に浴槽に入る
「拝ましてもらうんだ」
「ええ〜〜」
「リサ見られたんだ、見せてもらうのが筋だろ」
ドキドキ、6人は一点に注目する
「引き上げるぞ」
ザバァァァァァ〜〜〜
「あれ?」
ない!と言うことは
「りぃぃぃぃさぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜」
「すみませ〜〜〜〜〜〜ん!!!」
「こんな状況をあのニセルマに見られたら何を言われるか判らんぞ」
こまった
「ニセルマって誰ですか?」
「エディタヴぇ〜痛い!舌噛んだろ!」
「呼びにくいんで、偽セルマ略して、ニセルマだ!決して2セルマじゃないぞ」
「誰か廊下を見ていろ、誰か来たら教えるんだ」
フェイスが裸のままドアにへばりついた
「何か無いか?」
脱衣箱の上に置かれた箱に目がとまる
「オバチャンの点検用具」
箱を明けるとマジックがあった
「一度やってみたかったんだ、エイミーのように」
きゅきゅ〜〜〜〜〜うきゅきゅ
ヤオがサンディの股間に一物を書きこんだ
「此れでどう見てもオトコだ!」
あんぐりする4人
「馬鹿言ってないでなんとかしましょう先輩」
マークにマジックを手渡した
いや、たまたま出したらマークが居ただけ
お風呂用の文字に引かれてマークが説明書きを読み出した
『お風呂用ね、書いたもの6ヶ月保証へぇ〜、え!』
赤字で大きく書かれた文字
『絶対に人体に使用しないでください!毛穴に入ると3ヶ月消えません』
マジックをミリーに渡すとマークはプレデターモードで、その場から逃げだした。
当然、ミリーも読む、リサに渡し逃げる
リサも読む、セルマに渡し逃げる
セルマも読む、
「先輩大変です!!」
「どうした」
「此れ」
「あ!」
この瞬間やる事が決まった
まじっくをよ〜〜〜く拭く
「フェイス!」
「なんでしょう中佐」
「此れをもって見張っていろ、作戦を練ってくる」
「判りました」
さっさとその場から消えた
「うぅ〜〜〜ぅ」
やっとサンディは気が付いたが、自分の股間を見て
「なんだ此れは!!」
サンディの声で慌てて覗くフェイス
サンディの目にマジックを持つフェイス入ったとたん
「貴様か!!!!!」
突然起きあがりフェイス目掛けて走り出す
「ウォリャ〜〜〜〜!!!!」
アックスボンバー!!!
フェイスを直撃!一発で伸びた
「同じにしてやる!」
マジックを手に取りフェイスに圧し掛かる
どいた時には
フェイスの股間にでっかい一物が、其れも黒塗り
「ふん!」
サンディは意気揚揚と引き上げた

「セル、一寸様子見て来い」
「いやですよ、フェイスはきっとボコボコですよ」
「そうだミリーに見行かせよう」
「ミリー、アイスキャンディやるから一寸見て来い」
「え!アイスキャンディですか!」
冷凍庫を明けると試験管を出す、真中から割り箸が出ている
金の無いヤオは、コーヒーを凍らせているのだ
試験管の廻りを水で溶かすと引き抜き
「ほら」
「うるるるるるるるる、行って来ます」
「先輩良いんですか?キャンディじゃないでしょ」
「私が、キャンディと言えばキャンディなのだ!」
がら、
「ヘイフ、ほう、はへ?」(フェイスどうあれ?)
アイスキャンディもどきを咥え、フェイスを探す
ごし、ごし、ごし
「ほうしたの」(どうしたの)
「落ちない!」
ぽと、
「ああああ!アイスキャンディが!」
泣き泣き落ちたアイスキャンディに別れを告げながら
「フェイス!!あははははははははっは!!!」
「わらうな!」
股間を指差して
「でも三ヶ月落ちないって書いてあったわよ」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇっぇえ!!!」
「そうだ良い考えがある」
「ミリー本当だろうな?」
マジックをもって
「塗ってしまえば良いのよ」
「はぁ?」
「どうせパイロットスーツは黒のボディスーツなんだし」
「風呂はどうするんだ!見っとも無いじゃないか」
「大丈夫よ!最後に入れば良いじゃない」
「そうだな!よし!」
「じゃ塗るわね」
キュキュキュ〜〜〜〜〜〜ウ
「ミリーそこはだめ」
「フェイス我慢して」
キュキュキュ〜〜〜〜〜〜ウキュキュキュ〜〜〜〜〜〜ウ
「だからだめだってぇ〜〜」
『そんなにふとももって感じるのかしら?其れも外側なのに』
キュキュキュ・キュ!
「あれ?無くなちゃった?」
「どうするんだ!こんな中途半端で!」
猿のように尻だけが塗り残したのだ
「ミキさんにもらってくるわ」
「早く帰ってくるんだぞ」
「判ったわ」
ぺたぺたぺた・・
『はぁ〜〜〜なんでだ、こんなについて無いなんて』
『中佐のせい、大体この役はミリーだろ』

「ミキさぁ〜〜ん」
「ミリーなんだがね」
「オバチャンありがとね」
丁度、サンディが出てきた
「もう悪戯したらだめだがね」
「私じゃない!!」
「もう、洗浄剤無いから気をつけるがね」
「判ったよ!」
手をピラピラさせながらサンディが消えて行く
「でミリーなんだがね」
「このマジックの洗浄剤って有るの!!」
マジックをミキに見せる
「有ったがね」
「頂戴」
「此れしかないがね」
ビンのそこにチョコット残った洗浄剤
「此れしかないの?」
「此れしかないがね」
「どれくらい消せるの?」
「30cm角ぐらいだがね」
「もうないの?」
「製造中止だがね」
ミリーの頭の中で計算が始まる
『さっきのままなら30cm角今ぬちゃったから・・マズイ!』
「ミキさんこのマジックは有る」
「危険なんで生産中止だがね」
『更にマズイ!!こうなったら塗ってないのは後ろだけだし良し!』
「マジック有る?」
「有るがね、ただ」
「ただ?」
「よく消えるだがね」
「其れで良いわ」
「何するがね?」
「一寸」
『今しのげれば』
受け取るとダッシュして風呂場へと向かった
「御湯の中にも・・花がさく・・♪」
フェイスは暖まっていた
「フェイス!貰ってきたわ!」
「待ちかねたぞ!!」
「じゃ寝て」
「おお!!!」
キュキュキュ〜〜〜〜〜〜ウキュキュキュ〜〜〜〜〜〜ウ
キュキュキュ〜〜〜〜〜〜ウ
「此れで良いわ!」
「さて、体を洗って出るか」
「へ!」
「どうしたミリー」
『マズイマズイわ!消えたらすべてばれる』
心の中でぽんと手を打つと
「そうそう、フェイス!皆が朝ご飯待ってるって!」
「それは大変じゃないか!中佐におあずけさせていると後が怖い」
「そうね!」
あわてて風呂をでた二人は食堂へと向かう
何故か籠の中にはスポーツタイプのパンツが残されていた
『でも居るわけ無いしどうしよう』
「フェイス、ミリー遅いぞ!!」
「へ?」
中佐が居るって?
「すみません一寸在ったもので」
「まあ良い」
ヤオに小声でセルマが話しかけた
「先輩のせいでしょ」
「意外とフェイスは抜けているから言わなければ判らない」
「誤魔化すんですか」
「決まってるだろ」
「しかしフェイスはなんで大丈夫だったんだろ?」
「ボコボコだと思いましたけど」

「ところで中佐」
「え!なんだ?」
「何やっているんですか?」
「占ってもらっているんだ」
一寸ビックリしたが
『やっぱり中佐も女の子か、占好きとは』
「そうだ、私も占ってくれ」
「いいですよ」
当たりもしないモニカの占である
「フェイス先に占ってもらえ」
「良いんですか?」
「飯が先だ」
ヤオはカウンターへ飯を取りに行った
「フェイススモーレットさんと生年月日で星回りと」
「でなんでタロットカードでそんな物が居るんだ?」
「色々と」
「で、どうなんだ」
「最高な運気」
「ホントか!!」
『何でついてないんだ?』
「は、60年前に終わってますね」
「終わってるって!」
「反動で最低な運気」
「なに!!」
テーブルを叩いて突然立ちあがったフェイス
「危ない!!」
ヤオが後ろまで来ていたのだトレーをもって
当然ぶつかったショックでフェイスはすっころんだ
「あ!」
珍しくスカートを履いていたのが災い
めくりあがったスカート、黒塗りのお尻に水がかかった
「フェイス!わはははははははははははははぁぁぁぁぁぁ」
「なんです中佐」
「その尻、ははぁぁぁぁぁぁ」
「え?」
尻にかかった味噌汁で綺麗さっぱり洗い流されたマジック
黒塗りの中に猿の尻のような火傷で赤くなった部分が目立つ
「フェイス!わはははははははははははははぁぁぁぁぁぁ」
この笑い声で皆が見出した
皆の笑い声のなか
「中佐の馬鹿ぁぁぁぁぁぁ」
フェイスは泣きながら部屋へ戻って行った
残されたミリーは
『なんであんなに消えるんだろう?』
ふと、注意書きを読み出すと
『良く消えるよ!どんな落書きも大丈夫!エイミー印の落書きペン』
がっぴ〜〜〜〜ん
真っ白になったミリー
この二人何年たってもエイミーには勝てないらしい

続く予定?

とんでもドールズ3 プロジェクトG「マグロが来た日」

ね、フェイス皆出撃するから見に来いって」
布団を頭からかぶって出てこない
「やだ!!あんな恥ずかしい目にあって行けるか」
「いいじゃない別に」
「あんな目に会って人として生きて行けると思うか」
「だって」
「あんな目にあって生きていける奴は人間じゃない」
「そお!そう言う目で私を見ていたんだ」
考えて見ればミリーの方が酷い目にあっている
「いや、そんなつもりは・・」
「フェイスの馬鹿〜〜〜」
バッタン!!
「ミ・ミリー!」

慌てて布団から出ると戦闘服に着替えて司令室へと駈けだす

「ミリー、フェイスは?」
「きっと今来ますよ」
ニコニコしながら答える
「??来るんだったら良いが」

ドタドタドタドタ!!!!バッタン!!
フェイスが慌てて司令室に飛び込んできた
「ミリー!!愛している捨てないでくれ!!!」
「ひぇ〜〜〜〜〜」
ミリーのフェイス引っ張り出し作戦は図に当たったが
思わぬ反応
一斉にオペレーターの手が止まる
旧ドールズの面々は何時ものことと放っておくが

『痴話喧嘩!ドキドキ』
『男子の隊ではあっちの人の事、時々聞くけど』
『この隊で聞けるとは思わなかった』
既にオペレーターはただの話題好きの娘と化していた

「行け!!進め!!勝つまで引くな!!」
「マチルダ中尉、少佐あんな事言ってますけど」
「ほっとけ、いや埋めてしまえ」
「ところでオペレーターはなんにも言ってきませんけど?」
「どうした!!オペ!おい!!」

「だからフェイス」
「うううミリー、お前に見捨てられたら・・」
「だから・・」

「おわ!!」
チユド〜〜〜〜〜〜ン!
「進め!!勝つ・・」
チユド〜〜〜〜〜〜ン!
無理な作戦無き作戦が祟って会えなく玉砕

「あ・あいつらなんなんだ・・」
「だから先輩が・・」
「いや!私の性ではない!馬鹿校長の孫が悪いんだ!」
ホントに勝つまで引かない作戦だった

「くそ!勝てなかったじゃないか!」
悔しがるフェイエン
「あんな作戦で勝てるわけ無いじゃない!」
マチルダが突っ込む
「違う!勝てるんだきっと!ヤオ少将が言っていたじゃないか!」
ドールズの最強戦士ヤオフェイルン伝説は、受け継がれた物の
それはセルマによって支えられていたことを誰も知らない

そして、その夜
「少将、申し訳ありません」
「いや・・私が詳しく話さなかったのが原因だ」
セルマが取りあえず、こう言っておきなさいとヤオに耳打ちしたのだ
「明日は私達とお前の部下で出撃する、ニセルマとお前は見学!」
「御近くで見たいのですが?」
「オペレーションルームも立ち入り禁止!」
「え!えぇぇぇぇぇ〜〜〜」

『あの校長の孫だ、何されるかわかったもんじゃない』
あの校長は・・いや辞めておこう・・

「しかし!」
「だめ!寮のテレビで見ていろ!」
「うぅ・・解りました・・」
時々振り返りながら、うなだれて見せるフェイエン
冷たくあしらうフェイルン

「これで邪魔者は消えたし寝る」
「えっぇぇぇぇぇぇぇぇ〜〜〜〜」
当然の事ながら驚く新ドールズ
手をピラピラさせながらフェイルン達は消えって行った
「マチルダさんやっぱり・・」
「行って戦って勝って来る作戦・・」
「あいつらも同じだ!!!始末してやる!!!!!」

高いびきのヤオ、そっと開くドア、こっそり入ってくるセルマ
ヤオのPCを立ち上げる、暗証番号は変わっていない、セルマの誕生日
当然、セルマのPCはヤオの誕生日である
「さてと・・」
スマートメディアを挿し込むと新ドールズへ作戦指示書を送る
当然、ヤオの名前で・・
ヤオ曰く『わたしは寝ているうちに作戦を立てる』だと
まるでコ○ンの探偵のように・・

次ぎの日
「まままま、まちるださ〜〜〜ん」
「なんだ騒いで?」
「まともです!!」
「何を言っている!フェイエンと違って私はまともだ!!」
「違います!!作戦です!!」
「おおこれは!!」
などと会話が起きたことは言うまでも無い

さて皆が出撃すると
「やってらんね〜〜ぜ」
ブシュ〜〜グビグビ
「プッハァァァァァァ〜〜」
「良いんですかビールのみながらって」
「かまうっこったね〜〜」
「司令室じゃねえし」
だだっ広い食堂に14インチのテレビ・・
「なんでこんなので見なきゃ行けないんだ!!」
「何かしたんじゃないんですか?」
「何かしたのはお前じゃないのか?」
「されそうになったのは私です!!!」
「そっか」
そんな中、着々と作戦は進んで行く
だがそんなのはこの話の中では必要が無いのでカット!

ピンポ〜〜〜ン
パリッポリッ
「あ〜誰か来たなぁ」
あ〜〜あ・・でっかいあくびをすると
「ニセルマ見て来い」
「セルマじゃ在りませんよ!」
うざったいそぶりをして
「いいからよ見て来い!」
「わかりましたよ!もう!」
ぱたぱたぱた
「は〜〜いなんでしょう?」
「コウライさんに御届け物です」
見るとでっかい冷凍装置つき梱包
「なにかしら?」
「ここにサインください」
箱を見ながらサインをする
「フェイエン隊長!」
「なんだ今良いところなんだ」
「運ぶの手伝ってください」
「そんなにでかいのか?」
「はい」
台車をもって二人は荷物の前に立った
「おお!これは!」
「なんですか?」
「マグロだ!!!!」
「ええ!!あのマグロですか!!」
「そうだ、見ろこの箱書きを!!」
霜が付いていて良く読めないが
「がぶりえるの・・水産?」
「そうだあの辺はマグロ漁で栄えてるんだからな!!」
「マグロなんて、ここに来て食べた事無いのに・・」
「ミキおばちゃん、旧ドールズが来てから変わったのかな?」
「昔の仲間だし・・」
「ま いいや、さて解凍!」
ごろごろと台車を押しながら、話す二人であった
「さて、コードを挿し込んで、半解凍」
「フェイエン隊長なんで半解凍なんですか?」
「食いきれないだろ、半分食って半分残す」
半解凍の意味を間違えて解釈したフェイエンであった
半解凍・・ミディアムである
「みんなで食べれば足りないくらいですよ」
「二人で半分!」
「え!皆の分は?」
「いない奴が悪い!」
テレビを見ると・・まだ戦闘中・・
『こんなんだから・・みんなついてこないのよ』
箱の解凍装置がカウントダウンを開始・・3時間後に解凍完了予定
「うをををををを!!皆が帰ってきてしまうじゃないか!!」
「悪い事出来ませんね」
「何とかしなければ!!」
フェイエンはポンと手を叩くと厨房のなかで何やらやっている
「おい!ニセルマ!」
「エディタです!」
「どっちでも良いや、蓋明けろ」
「な!こ焦げちゃいますよ!」
ガスバーナーを構えるフェイエン
仕方なくそっと蓋を開けようとボタンを押す
バタァァァァァン!!!行き成りまた閉めた
「フェイエン少佐〜〜〜!」
「なんだ?」
「にらみましたぁ〜〜」
「魚ってのは、睨むもんだ!」
フェイエンが自分で開けようと蓋を持ち上げた
「をぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!睨んだ!!!」
ドタドタドタ・・
「どうするんですかぁ」
「寝る!!」
「えっ!皆まだ戦っているんですよ」
「知った事ねぇ」
そっと蓋を閉めるとニセルマも自室へと戻っていた

そして、ドタドタドタ・・
「いやぁ疲れたな」
「ホントですね」
「お前達良くやった!」
ふと目をやると・・巨大なクーラーボックス
「マチルダさん!あれ」
「おお!マグロか!!」
「先輩マグロですって」
「マグロなんて始めてだ、何時もミキが・・」
ハッ!
そう、海洋生物保護主義のミキはマグロ漁に猛反対!
寮でマグロを出すに出せず食った事が無い!
「なんで?」
「なんででしょう」
クーラーボックスの霜も落ち始めている
「やっぱガブリエルシティのマグロだよな」
「ガブリエルシティ?」
「先輩方は知らないかも知れませんね、エンジェル海に面した港町」
「近年マグロで栄えだしたんですよ、昔はビンボーくさい町だったんですが」
「エンジェル海!」
旧ドールズがハモッた。
霜の落ちたクーラーボックスから出た文字にたじろぐ・・
「ガブリエルシティ、ネイデル水産・・」
機械音が響く「解凍完了まであと1分です」
リサが送り状を見た
「ミチオ ネイデル・・なまものなのでお早めに解凍してくださいですって・・」
「いきものじゃないのか?」
「ヤバイ!!」
ハッ!!ヤオが飛び乗った!
「セル!!くぎとげんのう!」
「はい!」
慌てて取りに行く
「やっぱ木の杭が要りますか?」
「りさ!良いとこに気がついた!」
「取って来ます。」
「ミリー押さえようか」
「うん」
時既に遅し最終警告が出た
『解凍が完了しました、蓋を開放します。』
「ぬおおおおおおぉぉぉぉぉっぉ」
ヤオの毛が逆立つ
油圧式の自動ふた流石のヤオも押さえつけられない!
バッタァァァァァァン!!!
跳ね飛ばされて座りこむヤオ
「わっ!!!」
中から当然ミチコ!!!が飛び出さない
「あれ?おかしいな?」
なかを覗くと釈を持たされツタンカーメンのようなミチコ
ギッロ!目が合う・・
「をおおおお!!!」
「はああああああ〜〜〜〜あ、良く寝た」
棺のようなクーラーボックスからミチコが起きあがった
キョロキョロ
廻りを見廻すと知らない顔が多いがそのなかに座りこんだヤオを見付け
「は!ヤオ少佐!おはようございます!」
「おぉぉぉをおををををはよう」
「先輩!げんのう持ってきました」
「セルマ少尉おはようございます!」
今の一言で高く翳して来たげんのうを振り下ろしてしまった
ゴチ!!!ヤオを直撃
「をををををを…セルマ!!!」
ビンタをくれようと立ちあがったヤオだが
変わりにセルマは既に座りこんで
胸で十字を切り、ロザリオをミチコにかざしている
「聖霊と父と子の・・」
その後ろで怯える、ミリー&フェイス
「木の杭持ってきました!!!」
ヤバ!
「キム少尉おはようございます!」
ぽと・・
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜」
見事に足の上に杭を落とした…
其れも小指これは痛い!
「少将!これはどうしたんですか!」
「まさか!これがホントのロボット!」
「いや違う、ミチコの顔つきと言い、喋り方と言い、昔のミチコ!」
フェイス達が寄ってくる
「昔のミチコさんて?」
「ミチコが可笑しくなったのは、マフィルと潜入工作行ってからだったよな」
何があったんだ!!みんなが思うが・・行き付く所は
「また、マフィルがなにかしたんだろう・・」
頷く4人・・
「ネイデル軍曹!」
「なんで在りますか?少佐!」
「中佐だ!!現在は少将!」
「??少佐??でしょ??セルマ少尉変な物食べたんですか」
「まず!記憶が無い!!」

さて・・役者は揃った!

次回に続く・・
次回は何時になるやら・・