6月1日(日)
今日は一日、現地ツアーの「ロワール地方の城めぐり」に参加です。昨日までと違ってとりあえずは緊張感なしにのんびり観光できます。
6時50分ホテル出発で地下鉄で2駅移動して集合場所に行きます。慣れた?地下鉄移動ですので、写真を取る余裕も少しあり。
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地下鉄14号線・最新の路線でワンマン運転でした |
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日曜早朝のオペラ通り・人がほとんどいませんね。突き当たりに小さく見えるのがオペラ座です |
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オペラ通りの建物・市内はみなこんな感じで、それぞれ店舗が入っています。 パリ市内では一戸建てなどは無く、大富豪もアパート住まいです。もちろん広さや内装などは比べられませんが。 |
ロワール地方
7時半パリ出発で、約2時間半かかってロワールに到着です。
ここロワールは温暖な気候と花々の咲き乱れるのどかな風景で、まさに「フランスの庭」と呼ばれています。
この地方には中世からルネッサンス期にかけて建てられた古城の数々があります。これらの城は、貴族たちが自然を満喫したり、狩りを楽しむために建てられたもので、とくにルネッサンス期に建てられたシャンボール城などの優雅なたたずまいは貴族の生活を彷彿とさせてくれました。
またワインの里としても有名です。2000年フランスのメーヌ、シュリー・シュール・ロワール間のロワール渓谷が新たに世界文化遺産のリストに加えられました。すでに1981年に文化遺産としてロワール渓谷でもっとも大きな城館、シャンボール城が指定されておりましたが、それが今回の委員会によりロワール渓谷全体の指定に拡大されたことになりました。
ル・クロ・リュセ(アンボワーズ)
ダ・ヴィンチが死ぬまでの晩年の 3 年間を過ごした城として有名です。
フランソワ1世に招聘されたダ・ヴィンチは、『モナリザ』、『聖アンナ』、『洗礼者聖ヨハネ』の3点の傑作を抱えて、終の住みかとなるアンボワーズまでアルプス越えをしてきたと言われます。
完全主義のダ・ヴィンチが最後まで手元に置いた作品は死後そのままフランソワ1世の所有物となり、後にルーブル美術館入りすることになるわけです。
これがなければモナリザは今どこにあったのでしょうか。現在この城はダヴィンチのテーマパークになっており、絵画や素描、また彼が考案した装置の模型等が展示してありました。
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クロ・リュセ城の外観 |
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中庭・遠くにあるのはダ・ヴィンチの考案したヘリコプターの模型 |
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おそらくこの城の宣伝だと思います。フランス語が読めません |
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このあたりの城を建設する際に石を切り出しますが、その切り出した後の穴を活用して住居になっています。暑くも寒くもなく快適だそうですが、風通し悪そう |
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アンボワーズの街中・裏通り |
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このようにカフェでゆっくりとお茶をしています |
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アンボワーズのメインストレート |
昼食
今日の昼食はツアーの中に組み込まれておりアンボワーズの街中で食事です。町の小さなホテル兼レストランで家庭的な雰囲気でした。
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食事したホテル兼レストラン・というよりペンションみたいでしたね |
シュノンソー城
ロワール川の支流、シェール川をまたぐように建っているこの城は水に浮かぶ船のようなロマンティックな美しいお城です。
16世紀の創建以来代々の城主が女性であったことから「6人の女の城」とも呼ばれているそうです。
その中でもアンリ2世の時代、王は城を愛妾のディアーヌ・ド・ポワチエに贈りました。彼女は城と川沿いの眺めを非常に愛し、アーチ型の橋を建設し、城を向こう岸と結んだそうです。それから庭園に花や野菜、果樹を植え、4つの三角形が配置された洗練された庭が作られました。
しかしアンリ2世が1559年に死ぬと、彼の気の強い妻で摂政のカトリーヌ・ド・メディシスはディアーヌを城から追い出し、カトリーヌ王妃はシュノンソー城に自分の庭を付け加え、お気に入りの滞在場所としたそうです。
現在でも城の前に、この二人の女性の作ったフランス式庭園が並んで美しく整備されています。またこのお城の敷地には現在ワイン工場があり、ワインを製造しています。
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このころのお城は狩場を持っており、お城まで続く緑道が気持ちいいですよ | 白亜のお城の外観 |
城の中の礼拝堂のステンドグラス |
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シェール川の橋の上に作られたギャラリー。 長さ60m、幅6m、採光窓18、床にはスレートと石灰岩タイルが張られ、天井は横梁が剥き出しになっている。 ギャラリーはすばらしいボールルーム(ダンス・ホール)になったそうです |
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当時のベッドの様子 | 庭越しのお城 | ワイン工場にある石つくりの家 |
シャンボール城
城めぐり最後はシャンボール城です。
16世紀初頭に建てられたこの城の特徴は広い敷地と、独特の外観です。
なんとパリ市と同じ広さを持つソローニュの森がこのお城の狩場として所有されています。またお城の周囲を取り巻く壁の長さが32km、部屋数が440でこれはロワール地方最大の規模だそうです。
また城の特徴は、空に向かって延びる365本の尖塔でしょう。これらはすべて煙突ですが、365個の暖炉をもってしても大きすぎて城全体を暖めることはできなかったそうです。
この城は元はフランソワ1世の狩猟小屋を始まりとした城であり、彼の主な居城はブロワ城とアンボワーズ城だったそうです。狩りのためだけの屋敷がこんな壮大なものだということは当時の王様の権力が想像できますね。
この城は現在、「フランスの庭」と呼ばれるほどロワール渓谷でも特に有名な城として屈指の観光地となっているそうです。
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城の外観 |
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このお城の見所の一つの二重らせん階段。 二つの階段を使えば、相手に出会うことなく3階まで昇り降りができます。 階段を設計したのはレオナルド・ダ・ヴィンチだという説もあり、ガイドさんもダヴィンチ設計だといってました。 |
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城の正面に広がる芝生の庭?広場?・われわれが着いたときには馬の調教が行われていました。 |
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このアングルだとお城の奇妙な外観がよくわかりますね。この城は敵からの防御を意図した構造は一切ありません。狩りのためだけの宿泊所だったからでしょうね |
夕食
19時半にパリに帰ってきました。今日の夕食は事前に調べてあったレストランの一つ、「レオン・ド・ブリュッセル」。
ベルギーに本店のあるムール貝専門店で、パリ市内にも何軒かあります。
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今日の夕食はムール貝のワイン蒸しです。最初はクリーム味で2つ目はカレー味でした |
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お店の様子・道路に面したところでいただきました |