テント場情報

北海道

山中のテント場は基本的には避難小屋の近くに指定地が多い。が、小屋は夏でも管理人のいないところがほとんど。管理人はおろか、トイレや水場さえないところもある。

利尻北麓野営場(2009年利用)

よく整地されている。地面は草よりは苔の方が多い印象で、硬さもほどほどで寝心地も悪くない。石は少ないが、ブロックのくずがたくさんあって、綱張り・いす・テーブルなどに使えて重宝する。2回の利用で通算4泊した印象では、利用者の割合は登山者とバイクが半々といった感じだった。
眺めは、林の中のため、ゼロ。利尻山は車道をかなり下りないと見えない。
管理棟での受付は夕方17:50まで。ジュース・ビールも管理棟で売っている。
水は施設を利用するが、百名水の甘露泉までも徒歩10分くらい。甘露泉までは道も舗装されている。トイレは水洗でペーパーも揃い、よく管理されていてきれい。
利尻富士温泉まで歩いて下り30分・上り40分程度。温泉のすぐ隣にオートキャンプ場があり、そちらを利用する登山者もかなりいるようだ。ちなみに、利尻富士温泉の施設のロッカーは有料である(100円リターンじゃない)。

黒岳石室(2001年確認)

コマクサに囲まれたテント場。結構混む。

白雲岳避難小屋(2012年利用)

白雲岳のテント場
白雲岳のテント場
水は豊富。流水あり。鉄製のテーブル・ベンチが1組と、ベンチのようなものがひとつある。トムラウシが見え、ロケーションは最高。ナキウサギが鳴きまくっている。
整地はおおむね平らだが、よくよく見ると流水のあとがあったりする。周囲に石が転がっているが、ペグ代わりに使ってはいけないとの指示があった。もしペグを持っていない場合は貸してもらえる。
トイレは、菌を入れてあるというが、どう見てもただのボットンにしか見えない自称バイオトイレ。始末後の紙は便槽内に捨てずに持って帰る方式。
ケータイは、すぐ近くの小屋の前まで行けば通じる。

忠別岳避難小屋(2003年利用)

忠別岳のテント場
忠別岳のテント場
避難小屋のちょっと下で、設営スペースはかなり狭い。水は周辺の雪解けの流水を使う。

ヒサゴ沼(2011年利用)

ヒサゴ沼のテント場
ヒサゴ沼のテント場
ヒサゴ沼のテント場
ヒサゴ沼のテント場
水は周辺の雪解け水を使う。沼の水は普通は使わない。地面ぐっちょぐちょ。
トイレが少し荒廃してきているのが気になる。そしてハエが物凄い。明り取りの窓はハエがびっしり埋め尽くしていて、ミツバチの巣箱のようだ。これほどハエの多いトイレを自分は他に知らない。始末後の紙は持って帰る方式。
周辺は花がきれい。ニペソツがよく見える。沼のほとりで雰囲気は最高。ナキウサギが鳴き、エゾシカの群れが草を食む姿も見られる。
奥の方にすてきな個室あり。

上ホロ小屋(2005年確認)

まともに整地されているのは3張分くらいで、あとは凸凹がひどい。水は目の前の雪渓。目の前に上ホロカメットク山と花畑が広がり、眺めは素晴らしい。ナキウサギが鳴いている。

美瑛富士避難小屋(2005年利用)

美瑛富士避難小屋のテント場
美瑛富士避難小屋のテント場
15〜20張くらいは張れる。個室あり。水は涸沢林道側に下った雪渓尻で、往復30分。だが、8月には涸れるらしい。トイレがないためテント場周りがキジ場になっているので注意。ナキウサギが鳴いている。

知床・弥三吉水(2004年確認)

水場という点では知床最強。3張程度。トイレなし、付近に小屋なし。

知床・銀冷水(2004年確認)

水は目の前を流れるが、天候・風向きによっては、かなりのアンモニア臭がする。そのため使う人はほとんどいないようだ。トイレなし、付近に小屋なし。

知床・羅臼平(2004年利用)

水は南側の雪渓か、ちょろちょろの岩清水で。目の前が羅臼岳で眺めは最高。水はけ良好、石多数。広場なので比較的大きなテントも張れる。トイレなし、付近に小屋なし。

知床・三ツ峰(2004年確認)

三ツ峰のテント場
三ツ峰のテント場
水は雪解け水を使うが、比較的残雪が多いと言われた2004年の、7月19日の時点で水源はかなり小さかった。三ツ峰とサシルイ岳に囲まれ、周辺はチングルマの群落と、ロケーションは申し分ない。トイレなし、付近に小屋なし。10張も張れない感じ。

東北・尾瀬

八甲田・酸ヶ湯(2002年利用)

酸ヶ湯のテント場の給水施設
酸ヶ湯のテント場の給水施設
水は施設で。トイレは管理棟そば、水洗。酸ヶ湯温泉から歩いて数分。近くまで車で入れる。テントサイトからの眺めはないが、管理棟前からは八甲田大岳が正面。貸しテント・バンガローあり。

早池峰山・河原の坊(2009年利用)

早池峰山河原の坊のテント場
早池峰山河原の坊のテント場
駐車場すぐ隣の林の中。整地がよいところは非常に限られている。平地も少なく、大テントには向かないだろう。数もそんなに多くは張れない感じで、10張いけるかどうか。石はほとんどない。地面は草地で、ペグ打ちは容易だ。
テント場からは眺めはないが、車道に出れば早池峰山の山頂が望める。
トイレは駐車場のものを使う。簡易水洗で、よく手入れされている。炊事場があるが水は沢水を引水しているようで、『水は「一応」煮沸して使用すること』と注意書きがある。飲用の水道も車道をはさんで反対側のビジターセンターの壁面にある。
河原の坊には自販機も公衆電話もない。ビジターセンターも夜には閉まってしまう。ビジターセンター玄関の前に100円リターン方式のコインロッカーがある。ロッカーは大きめで、60Lザックは入った。携帯でしゃべっている人を目撃したので、どうやら通話は可能の模様。

栗駒・須川温泉(2000年利用)

バス停の裏の山にある。個室あり。簀あり。石テーブル、イスも豊富。貸しテントあり。
バス停の目の前に須川温泉ホテルがあり、売店があるので買いものも可能。屋外に自販機がある(しかも下界と同じ値段!)のが嬉しい。

焼石岳・銀明水(2001年確認)

水は豊富。3張も張れないのでは。登山道に張る感じなので、うるさいかも。ベンチあり。

朝日連峰(2005年確認)

近年、大鳥小屋の指定地以外の幕営は厳禁になった。大朝日小屋だけはあまりの混雑のために張らせてもらえるが、それでも小屋の周囲に限る。少し前のガイドブックなどは金玉水の近くにテントが張ってある写真が載っていたりするが、その一帯もロープで囲まれ立入禁止となっていた。

飯豊連峰

2007年現在、御沢キャンプ場以外は原則幕営禁止だが山小屋周辺に限ってやむをえず認めている、というスタンス。

飯豊・切合小屋(2007年利用)

テント場は小屋の裏。整地はあまりよくない。スペースは20張ほどで、飯豊の稜線では広い方。手ごろな石が結構ある。
テント場の奥に水場の標識があるが、状況は確認できなかった。管理人が入っているときは小屋前に引水してある。トイレは簡易水洗でまだ新しくてきれい。
大日岳と飯豊本山が見えて展望は最高。

飯豊・本山小屋(2007年確認)

強風地帯。石積みがあることはあるが、それはつまり、石積みが必要なくらい風が強いということだ。水場は近いようだが未確認。

飯豊・御西小屋(2007年確認)

強風地帯。凸凹が凄いし、どこも斜めっぽい。10張くらいならなんとか張れそう。取り壊された旧小屋のコンクリ土台が上手い具合に残っているので、その中に張れば最高の風よけにはなるだろう。だが、雨が降ったらイチコロだ。
水場は5分ほど下に行ったところの湧き水。トイレは外のものを使う。
展望はすばらしい。大日岳が目の前でいい形。磐梯山や日本海も見える。

飯豊・梅花皮小屋(2007年確認)

強風地帯で、スペースも狭い。小屋の近くは5張程度だろうか。石転び沢方面に下ったところにも張れるという話をきいたが未確認。
水場は小屋から2分ほどの湧き水(70m先、と看板にあった)でとても豊富。トイレは小屋の中で、水洗できれい。

飯豊・門内小屋(2007年確認)

飯豊の稜線では唯一の窪地のテント場で、風の影響は少なそうだ。トイレはオガクズバイオトイレ。水場は未確認。

飯豊・頼母木小屋(2007年確認)

小屋前の小さな広場にテントを張れる。広さは5張前後か。小屋のかげを使えば少しは風を防げる。整地はよくない。というより、あまりテントを張ったあとがない感じ。
トイレはオガクズバイオトイレで、清潔。水は、管理人が入っている間は小屋まで引水してあるのでとても便利。
展望もよい。地神山が大きく、杁差岳も姿がいい。新発田や新潟の街並み、日本海も見える。

尾瀬沼(2010年利用)

尾瀬沼のテント場
尾瀬沼のテント場
完全限定28張り。要予約(空きがあれば予約なしでもO.K.らしい)。
サイトはなんとすべてウッドデッキ。平らだし、整地の必要もないし、ものを置いても汚れないしと超快適。個々のスペースも適度に区切られており、プライバシー面も良好。小屋の喧騒からも隔絶されていて、実によい雰囲気。惜しむらくは、森の中で眺めがない点。
トイレ・水はビジターセンター裏の施設。新しくてきれい。
なにしろ、あまりに快適すぎて気味が悪いくらい。われわれ山キャンパーからすればリゾートホテルのようだ。こうなればあとは、風呂もあれば完璧だったのに。

尾瀬・見晴(2010年確認)

水豊富。トイレはきれいだったが、2010年に故障して簡易トイレになってしまった(修理には2年くらいかかるらしい)。テント場自体は小屋の裏で、眺めはない。

尾瀬・山ノ鼻(2010年利用)

山ノ鼻のテント場
山ノ鼻のテント場
水はけが悪い。ビジターセンターに近い方が地面が高いのでいいらしい。ペグダウンはできないっぽいが、石はそこそこある。
トイレ・水場至近。トイレの施設は新しい。
眺めはない。また、木道沿いだし小屋も近いので、人の往来が多くてあまり落ち着かない。人ばかりか、すぐ近くの山ノ鼻研究見本園にはクマも往来しているので注意すること。

北アルプス


白馬尻(1999年利用)

小屋から見て、沢の対岸の裏側にある。水場は小屋なのでちょっと遠め。ただし洗い場は近くに。

白馬大池(2013年利用)

花畑に囲まれたテント場で、なにしろ雰囲気がよく、気分が寛ぐ。整地もほぼ完璧。石はほとんどなく、受付でもペグを使うよう指示された。でもなかなか手強い地面で、アルミのペグを1本折ってしまった。
水は小屋近くのポリタンク。トイレは簡易水洗でなかなかきれい。
小屋が活動している間は発電機の轟音がけたたましい。携帯電話は一切通じない。小屋にテレカ専用の衛星電話がある。

白馬頂上(2013年利用)

白馬頂上のテント場
白馬頂上のテント場
白馬頂上のテント場
白馬頂上のテント場
水場は小屋の前まで行く。村営小屋の裏のくぼ地にあるので、眺めはゼロ。
村営頂上宿舎裏の細長い窪地にある。奥の方は個室が豊富にあり、そのあたりからは白馬山荘越しに白馬岳山頂が見える。整地・水はけともなかなかよい。ペグは打ちにくそうだが、石が豊富にある。
トイレは受付所の裏(というよりそもそも同じ建物)。男小用は「ザ・公衆便所」とでもいうべき、個々の便器がないコンクリ壁だけの昔懐かしいタイプ。また大用個室もドアが壊れていたりなど、なかなかのワイルド感。
水はキャンプ受付所横のポリタンク。もうちょっと頑張って小屋のちょっと下まで行けば雪解け水が得られる。
foma は圏外だったが、小屋の前まで行ったら通じた。

白馬鑓温泉(1999年利用)

鑓温泉のテント場
鑓温泉のテント場
個々の敷地が狭い。風呂は有名。テント利用者はテント代と別に入湯料を払う。

唐松岳(2005年利用)

唐松岳頂上山荘とテント場
唐松岳頂上山荘とテント場
ジグザグの登山道がテント場。20張くらいしか張れないのでは。下の方のサイトは小屋まで登り返すのに10分くらいかかる。個室はそこかしこにあり、石も多い。ただし整地がよくないところもあるので注意。
目の前が剱・立山、左手に五竜と眺めは抜群。
水は小屋で買う。加熱用と飲用がある。飲用はペットボトルの水だった。トイレは小屋の外来用を使うが数が少ない(男小用2と男女兼用個室1)。

五竜山荘(2005年確認)

小屋前の広場がサイトで、狭そう。間を詰めて20張くらいではないだろうか。整地はよくされていそうだ。

立山雷鳥平(1996年利用)

雷鳥平のテント場
雷鳥平のテント場
水豊富。立山正面で眺め最高。近くの小屋で外来入浴可。簀の貸し出しがあったような気が。

剱沢(2010年利用)

剱沢のテント場
剱沢のテント場
雪渓跡で、整地はあまりよくない。ほとんどのところが微妙に斜めっている。手頃な石が多い。
水は施設で。塩素消毒されている設備とそうでないのがあるので要注意。この水は付近一帯の山小屋と共同の水源とかで、ハイシーズンの夕方は小屋の使用量が増えるため細くなることがあるらしい。
トイレは簡易水洗で、バイオトイレらしいがちょっと臭う。テント場からは少し離れているので気にはならない。
管理棟には売店はないので、買い物は往復15分ほどの剱沢小屋まで行かねばならない。
なんといっても正面が剱岳で、眺めは素晴らしい。夜は剱の真上に北極星が見えるのがまたイイ。

槍岳山荘(2007年利用)

槍岳山荘のテント場
槍岳山荘のテント場
小屋から南岳方面に少しいったところにある。整地はほぼ完璧。手頃な石が多い。ペグの打ち込みはできないだろう。ハイシーズンには場所を指定されるらしい。個々のサイトが狭く、ウチの3人用テント(210cm×150cm)では張れるサイトがかなり限定されてしまった。ソロテントだと岩の隙間にグッドなサイトがある。NHK「深田久弥の日本百名山」の槍ヶ岳のラストシーンで岩間にテントが映っているのが見えるが、そのへんがソロ用の領域。
水は小屋で天水またはペットボトル(飲用)を購入する。天水は販売時間が限られているので注意。トイレは小屋とテント場との間にある外来用を使用。スウェーデン製とかで、きれいだが用足しにはテクニックを要する。
南正面に大喰岳、東は常念・八ツ・富士・南ア、西は笠・白山などなど、展望は申し分ない。場所によっては槍の穂先も見える。

槍沢ババ平(2007年利用)

ババ平のテント場
ババ平のテント場
管理は槍沢ロッヂだが、場所はロッヂからは30分ほど上。小屋の跡地なのでコンクリ面のところもあるなど、整地はまあまあよい。ペグは打てない。キツキツに張っても20張いけるかどうか。
水は引水してあって豊富。トイレは工事現場にあるような簡易トイレが1つで、サイトのすぐ近く。しかし扉は閉まるが鍵がかからないので、一人で用を足す場合はちょっと緊張する。それでも、ないよりははるかにいい。
槍が見えないのは残念だが、両側を岩壁に挟まれた正面が東鎌尾根で、アルペン的な眺めが素晴らしい。
ケイタイがバリ3だったのにはびっくりした。movaだけど。

涸沢(2011年利用)

涸沢のテント場
涸沢のテント場
手頃な石多い。っていうか、石だらけ。よってペグの打ち込みはできない。テントの下に敷く板(コンパネ)のレンタルがあるが、競争率が高いらしい。涸沢ヒュッテと涸沢小屋を結ぶメインストリートよりも山側の方は、石がなく地面が露出しているサイトが多いが、各サイトの間隔が狭い。一方、谷側は整地はイマイチだが、段々畑状になっているので占有面積は広め。
混雑期は、テントが多すぎて夜は迷子になる人がいるらしい。なんらかの目印があるといいと思う。
水・トイレは涸沢ヒュッテか涸沢小屋の施設を使う。ほとんどの人はヒュッテの方を使うので、小屋は穴場かもしれない。
万年雪があるので、ものを冷すにはよい。貸しテントあり(エスパース製)。言うまでもなく、眺めは最高。

白出のコル(穂高岳山荘)(2011年確認)

サイトは山荘の涸沢岳寄りに段々畑状にある。個々のスペースは狭く、3人用のテントでも張れるところは数がないと思われる。山荘のウェブサイトには「テントを張る場所がなくなるということはこれまで発生しておりませんのでご安心ください」とあるが・・・ 2011年体育の日連休、涸沢が1200張りとなった日は、ここも昼の段階で残り数がわずかだった。

西穂山荘(2008年利用)

西穂山荘のテント場
西穂山荘のテント場
サイトは小屋からみて手前と奥のふたつに分かれる。手前の方が広いが木々に囲まれ展望がない。奥は狭いが目の前に霞沢岳がどどーんと聳える。いずれも整地はまあまあ。詰めて20張程度か。
石は多い。ペグの打ち込みは難しそう。水は山荘で買う。トイレは男女兼用の外トイレ(個室2、男小用3)。
山荘のウェブページにも書いてあったが、雨後は羽虫が多い。
小屋前のテラスの真下なので、夜、宴会をやられるとひとたまりもない。また、夕食などの呼び出し放送が入ったりするのが、なんとなくがっかりする感じがした。

岳沢(2011年利用)

整地はまあまあ。小屋から石ごろごろの岳沢を渡ったところにあり、5分程度かかる。石は多い。超混んでてどうしても張る場所がないときは小屋の近くに張らせてもらえる(ただし翌朝7時までに撤収)。小屋の近くも整地が良さそうに見えるが結構ごつごつしている。
水・トイレは小屋の施設を利用。トイレ利用にはいったん靴を脱ぐ必要がある。
三方を穂高の岩壁に囲まれ、正面は乗鞍と上高地が見えて眺めは素晴らしい。なお、貸しテントがある。

横尾(2011年利用)

横尾のテント場
横尾のテント場
サイトは横尾大橋の北側と南側の2つに分かれる。トイレ・水場に近い南側の方が人気が高いが、整地は北側の方がいいようだ。一見狭そうに見えるが、紅葉真っ盛りの2008年10月11日には120張ほどでまだ余裕があった。
地面は固く、ペグの打ち込みは難しい(自分はここで何本かペグを破損している)。だが、手ごろな石が豊富にある。個室もある。
南側のサイトからは前穂がよく見える。きれいで立派なトイレの前に給水施設がある。

徳沢(1997年利用)

流水あり。元牧草地で地面の草がやわらかくて心地よい。

上高地小梨平(2011年利用)

林の中のキャンプサイト。整地はよい。テーブル・ベンチがそこここにある。風呂があったり焚き火もO.K.だったりで、山岳ではなく普通のキャンプ場というべきだろう。眺めはない。梓川沿いは幕営が禁止されている。明神-河童橋間の道の途中でもあるので、場所によっては通行人がうるさいかもしれない。
給水施設はシンクのあるもので、その場で調理が可能。ここで出たごみを引き取ってもらえるのは嬉しい。
トイレもきれいだが、紙がない(ビジターセンターのトイレにはあるのに)。
風呂はあまり広くはないが、清潔感がある。脱衣所にはドライヤーもあるが、数がないので状況によっては争奪戦になるかも。
売店・食堂があって、売店では野菜やパン、レトルトカレーやアルファ米のような食料品はもちろん、マヨネーズ(しかもミニ)のような調味料があるのがイイ。レンタルテントやバンガローもあるし、手ぶらで上高地に来てもここなら生きていける。食堂のメニューには生ビールとつまみもある。

雲ノ平(2002年利用)

水豊富。そのかわりテント場も水浸しで好適地は少ない。黒部五郎岳が見える。手頃な石多い。

鷲羽乗越(三俣山荘)(2002年利用)

水は豊富。流水あり。個室あり。トイレは小屋で、しかも中なので、小屋が混んでいるとトイレに到達するのがたいへん。

双六小屋(2002年利用)

双六のテント場
双六のテント場
笠ヶ岳がちょこっとだけ見える。風が強いと吹きさらしなのでたいへん。
たいへんよく整地されている。水は小屋の施設。

黒部五郎平(2000年利用)

五郎平のテント場
五郎平のテント場
流水あり。笠ヶ岳がきれい。トイレは小屋のものを使うのだが。

笠ヶ岳(2001年利用)

笠ヶ岳のテント場
笠ヶ岳のテント場
水は雪渓に頼るので秋はつらい。涸れたら小屋の天水を利用する。槍穂が目の前で眺めはすばらしい。トイレは徒歩10分の小屋。

八ヶ岳・信州・中央アルプス・南アルプス

南アは水場が遠いというイメージがあるが、意外とそうでもないような。

北八ツ・みどり池(しらびそ小屋)(2009年利用)

みどり池のテント場
みどり池のテント場
林に囲まれた落ち着いた雰囲気のテント場。10張り程度で、そのうち整地がよいのは5張り分ほどか。入り口からは硫黄岳が見える。石はあるが、張り綱止めに利用できる程度。
水はしらびそ小屋で分けてもらう。トイレは男小用1、男女兼用和式1。まだ新しく、簡易水洗・バイオできれい。
小屋前のみどり池の雰囲気が良すぎる。カモシカが頻繁に現れる。彼らは夜陰に紛れてその辺で食事するため、夜のトイレで遭遇してぎょっとすることもある。にらむとにらみ返されるので注意。

黒百合平(2012年利用)

水は小屋で分けてもらう。トイレはバイオで超きれい。小屋と兼用だが、ちゃんと男女別で、男は小用4・個室4と豊富で掃除も行き届いていた。それもそのはず、テント代が一人1,000円もする超高級テント場なのだ。
サイトは道沿いだが、どういうわけか雰囲気がいい。整地はまあまあ。詰めて50張くらい。

行者小屋(2011年利用)

水は小屋前の施設で。流水(というより沢)あり。大同心・小同心が迫り、眺めはすばらしい。
沢を渡った対岸の林の中には個室があちこちにあり、探すと素晴らしい隠れ家に出会えるかも。整地は比較的よいが、前述の個室ゾーンは斜めってるところが多い。綱張りにはペグよりも石を使った方がラクだと思う。
小屋のバイオトイレとは別にテント場にも簡易トイレが設置してある。ありがたいが、くさい。

赤岳鉱泉(2013年利用)

眺めは良いらしいが、自分がここを通ったり使ったりした際はいずれも曇っていた。
テントサイトは、はっきり言って汚い。古い空き缶の燃えかすなどが散乱していた。整地も良くない。だが、林の中にはスノコが設置してあるところもあった。ただし、縦横2mほどなので、ソロか2人用くらいのテントでないと利用できないと思う。綱張りにはペグよりも石の方がよい。
水は小屋前の施設で。消毒液のような匂いがして、あまり美味くない。簡易水洗のトイレはピカピカで、とてもきれい。
テント代はなんと一人1,000円。トイレ利用料が含まれているということだが、それにしても高い。風呂にも入れるがなんと一人1,000円。小屋泊まりの人は宿泊代だけで入れるようだ(入湯税は宿泊代に込なのか、それとも温泉成分がない風呂なのだろうか)。小屋の公式サイトには、テント場利用に関する記述は見当たらない。キャンパーには来てほしくないのかもしれない。
テント利用者でも、小屋の食事の提供が受けられる。屋根付きのテーブル・ベンチがたくさんある。

雨飾高原キャンプ場(2012年利用)

オートキャンプ場の一角に「登山者用サイト」がある。駐車場のほんとにすぐ脇なので、車で来るなら至便だ。でも、そんなわけで、うるさいかもしれない。
石の数は多くはない。ペグ打ちは容易。虫が多い。暑いからとフライシートをたたんで置いておいたら、巨大ケムンパがいつの間にか勝手に中で涼んでいて、そうとは知らずにに広げたときに威嚇されてビビった。
基本オートキャンプ場なので、トイレなどの設備はばっちりだ。自販機の値段も下界+10円程度。雨飾山は鎌池方面への分岐まで戻らないと見えない。

木曽駒頂上小屋(2009年利用)

木曽駒頂上のテント場
木曽駒頂上のテント場
風が強く、風除けの石積みが多数ある。石がかなり多いが整地は結構よい。水捌けもよい。水は小屋のトイレ棟で。トイレはバイオトイレらしい。
木曽駒本峰と中岳の鞍部にあり、両方の山がよく見える。
夜20時までと、朝4時からは小屋の発電機が轟音をたてる。

夜叉神峠(2012年利用)

夜叉神峠のテント場
夜叉神峠のテント場
くぼんでいるため眺めはないが、登山道に出れば白峰三山の眺めがよい。入口近くに素晴らしい個室がある。
水場は、峠の分岐から西口登山道方面へ下り10分・登り20分。が、小屋でも売ってくれる。
トイレはおがくずバイオトイレが4基。センサーで自動的に灯りが点くハイテクトイレだ。

南御室小屋(2005年利用)

南御室小屋のテント場
南御室小屋のテント場
よく整地されている。詰めれば50張くらいいけそう。眺望はないが、森の中の雰囲気がよい。水は小屋脇の湧き水で豊富。トイレはバイオで、小屋の前(つまり水場の近く)。
手ごろな石が少ないが、昼寝ができる巨大な石がある。木製のベンチがたくさんある。林の奥のほうに個室あり。

鳳凰小屋(2012年利用)

鳳凰小屋のテント場
鳳凰小屋のテント場
よく整地されている。水はけも良好。奥に素晴らしい個室がある。ただし混雑時はぎちぎちに詰め込むので、個室がどうとか言ってられない。
場所・風向きによってはトイレのかほり(垂れ流し便所のすぐ裏がテント場!)。トイレはバイオトイレで、男女兼用4つ。小屋泊まりの人も使うので、混雑しがち。水は小屋前の施設で。くせのない美味い水。
石は使用禁止で、ほとんど見当たらない。ペグハンマーを貸してもらえる。

北沢峠(北沢駒仙小屋)(2010年利用)

北沢峠のテント場(上段)
北沢峠のテント場(上段)
北沢峠のテント場(下段)
北沢峠のテント場(下段)
新しいトイレは簡易水洗で、男女別。古い方のトイレはボットンで男女共用。こちらは利用者が少なくて、ねらい目。水は小屋前の施設で。
サイトはよく整地されていて、だいたいは水はけもよさそう。石は豊富。沢に降りればビールも冷やせる。眺めはほとんどなく、摩利支天まりしてんの先っちょが見える程度。

仙水小屋(1999年利用)

静かでよい。が、林の中で展望はない。水場は目の前で、真夏でもしびれるほど冷たい。

北岳山荘(2008年利用)

富士山が目の前で眺めは最高級。夜は甲府の夜景も見える。整地・水はけともかなりよい。石も豊富にある。
サイトは小屋のそばと一段下がった場所との2つに分かれる。小屋のそばの方が人気が高いが、バイオトイレが夜中も煌々と電気を灯しているので結構明るい。一番富士山よりの一等地に張ったが、夜中にトイレに行くのにライトを点けないままで行けた。また、トイレ通路と一直線になる位置は明るいを通り越してまぶしいのではないかと思われる。
水場はテント場をものすごく下ったところにあるらしい。山荘でも買える。

北岳肩(2011年利用)

北岳肩のテント場
北岳肩のテント場
水場は往復30分。晩夏では水量はちょろちょろで、500ml入れるのに1分くらいかかった。だが道中の花は見事。小屋のタンクの水は天水を滅菌したもので、まずい。
眺めは最高。整地もよい。

白根御池(2008年利用)

白根御池小屋のテント場
白根御池小屋のテント場
サイトは小屋の近くと池の近くの2つのゾーンに分かれる。北岳バットレスや鳳凰が見える。小屋前の小丘や池の奥には個室がある。7月くらいだと池に残雪があってものを冷やすにはよい。小屋近くはよく整地されているが、池ゾーンはまあまあか。池ゾーンは花がきれい。
水は小屋前の施設で。トイレは、立て直されたばかりの小屋の外トイレで、超豪華。個室が4室あり、水洗でペーパー完備、人間感知で電灯自動ON、各室にはなんと鏡までついていて、ここがあの南アルプスとは信じられないくらいだ。

農鳥小屋(2011年利用)

水場は往復30分だが、やたらと美味かった。小屋でもペットボトルの水は売っている。眺めはよい。北のテント場は風が強い。
トイレは南ア的なボットンだが、建物が男女別になっている。この鴨居が低くて頭をぶつけやすいので要注意。

大門沢小屋(2008年利用)

大門沢小屋のテント場
大門沢小屋のテント場
サイトは小屋の裏手の開けたところにあり、富士山がよく見える。敷地は段々畑状で10張程度。そのほとんどが狭く、4人用以上のテントだと張れるところが少なそう。石はあまりないが、ペグ打ちは容易。整地がよいところは限られている。虫が多い。
水は小屋の施設で。トイレは、渡した板に四角い穴が開いているだけの南アルプス的なワイルドトイレ。この穴が妙にデカいため、転落しないよう注意が必要だ。男小用はテントサイト側に丸見え大開放で、限りなく立ちション状態。乙女ちっくな山ヤには厳しいサイトといえる。

熊ノ平(2003年利用)

水は豊富。そこらじゅうに個室がありそうな気配。ところによって農鳥岳がよく見えるが、多くは林の中で眺望はない。

北荒川岳(2003年確認)

管理小屋があるものの、無人でまったく管理されていない。水も糞尿汚染の危険性あり。

塩見小屋(2003年確認)

幕営禁止になった。

三伏沢(2003年確認)

幕営禁止になった。

三伏峠(2003年利用)

水は往復30分だが途中で素晴らしい花畑を通る。林に囲まれ眺望はほとんどない。きれいに整地されている。

荒川小屋(2004年確認)

水は豊富。富士山が眼前でロケーションは最高。サイトを指定されるらしい。

聖平小屋(2006年利用)

水は小屋前の施設で。眺めはない。よく整地されていて水はけも良さそう。ペグを打つにはちょっと地面が硬そうだが、金物ペグなら大丈夫かも。私が利用した時はペグは打たずに石で張り綱をとめた。
トイレは新しく、水洗で清潔。しかしこのトイレ棟に発電施設があり、テント場一帯に轟音が響き渡る。そういうのが気になる場合はなるべく離れたところにテントを張ったほうがいいだろう。ただし発電時間は夕16時〜20時と朝4時からなので、これが山行プランに合致する人には最強の時計になりそうだ。

椹島(2004年確認)

椹島のテント場
椹島のテント場
サイトは草地で、とても気持ち良さそう。目の前がレストハウスで、生ビールや食事もOK。「ペグは打つな」の立て札あり。

屋久島

山中は、小屋の付近だけ幕営が許されている。小屋では夜中にネズミが出没するらしい。

高塚小屋(2010年利用)

高塚小屋のテント場
高塚小屋のテント場
大テントを張るほどのスペースはないが、3~4人用程度ならそこかしこの茂みの中に設営可能。ひな壇型の2段のウッドデッキがあるが狭く、上段は2人用×2ないし3~4人用×1程度。下段は1人用×1がやっとだ。利用した日は猛烈な湿気でデッキは水浸しで、近くの砂地の方が花崗岩の粒で水はけがよいほどだった。またこのデッキが濡れていると滑りやすい。
森の中で眺めはないが、ウッドデッキのすぐ後ろの巨大杉が印象的だ。なんといっても縄文杉に近いのが長所で、好きな時間に縄文杉を見に行ける。
水場は縄文杉展望デッキの下で、片道10分程度。ウィルソン株方面から登ってくるときはあらかじめ汲んでおいたほうがよい。トイレは小屋のすぐ近く。

新高塚小屋(2010年確認)

広々としたウッドデッキ。空いてさえいれば大型テントも張れそう。トイレ・水場も至近だが、水は煮沸するように、との表示が。登山道が水源の上を通っているようだ。
森の中だが上部が開けていて、開放感があって気持ちいい。

鹿之沢小屋(2010年利用)

鹿之沢小屋のテント場
鹿之沢小屋のテント場
小屋前のスペースはせいぜい2~3張りと狭く、しかもかなりぬかるんでいる。草の上の快適地は2人用1張り程度とごくわずか。森の中で眺めはない。
トイレへは数分くらいだが、歩いていくとなぜかちょっと不安になる距離だ。濡れた木道や沢を渡らねばならず、靴紐をちゃんと締めて行く必要がある。この距離感のためか、小屋近くで用足しする不心得者がいるらしく、幕営スペースにはほんのりとアンモニア臭がした。
水は花山歩道に入ってすぐの沢でとれる。1分とかからない。
ページ内を句点で改行する