6月26日 曇りときどき晴れ

今日は昨日のルートを逆にたどる。大樺沢を下るのはちと怖い。広河原12:20発の北沢峠行きバスに乗れればその日のうちに家に帰れる。逆算すると、山頂を7:30には出たいところだ。
昨日暑かったので今日はタイツをどうしようか迷ったが、やはりあのサポート力を捨てられず、暑さを我慢することにした。
4:50 山荘発

5:30 キタダケソウ自生地(高度計:3010m, 温度計:15.8℃)


今朝は間ノ岳も姿を見せており、セオリーどおりの構図が見られた。ここからの間ノ岳は凛々しい。ちょっと霞んでいるのが残念だ。
6:19 八本歯分岐(3095m, 16.7℃)

分岐でザックを降ろし休憩。ここは稜線の東側が小さな広場になっていて、西風を避けられる絶好の休憩場となっている。そんなところを花も好むのだろうか、オヤマノエンドウやチョウノスケソウが咲いていた。チョウノスケソウは葉っぱがたくさんあったが花は少なかった。これから咲くのだろうか。
6:43 北岳登頂(3190m, 17.4℃)

さすがにこの朝はそれなりに人がいた。肩からピストンしてくる人も多いようだった。富士山が、とても微かに、輪郭だけうっすらと見えた。南の方は比較的よく見えた。
7:05 山頂発(3195m, 18.1℃)
これから標高差1700mを一気に下る。ザレた下りに少々てこずる。7:31 肩(3060m, 26.5℃)

8:09 小太郎分岐(2860m, 28.1℃)

小太郎分岐は通過して、次の分岐で休むことにする。
8:19 草すべり分岐(2765m, 28.2℃)

8:43 雪田(2585m, 28.4℃)

ここでなんと登山ツアーのパーティに遭遇。18人いる。下っていくようだ。帰りのバスが心配になる。きれいな花畑を見られて夢見ごこちだったのに、おかげですっかり萎えてしまった。
9:29 二俣(2285m, 26.3℃)

小屋では大樺沢は通るなと口を酸っぱくして言っていたが、それでも通る人がいる。きちんとした装備と技術があれば問題はなさそうだが、落石は怖い。北岳山荘で耳にしたところでは、昨日も大きな落石があったそうだ。下りだと気付かずに後ろからメガヒット、てなこともあるかもしれない。
10:19 崩壊地の下の渡渉点(1980m, 26.3℃)


橋はまだなかった。翌週は山開きのはずだが、するとこれから架けるのだろうか。左岸に渡ってすぐにザレたイヤらしいトラバースがあるのだが、なんだか数年前よりも崩壊が進んでいるような印象を受けた。ただ、見た目はちょっと怖いものの、実際歩くとなんでもない。
11:08 お池分岐(1745m, 27.2℃)
渡渉点から下は何度か水浸しの道を行く。靴底のはがれかかった左足を水溜りに入れないように注意しながら歩いた。普段は気にかけない水溜りに神経を使う歩きにうんざりしたころ、ようやく御池小屋への分岐に着いた。かなり足にきたが、ここまで来ればあと少し。クリンソウは往きに見たよりも元気がないように見えた。逆にミヤマハナシノブは元気になってきたようだ。
11:36 アルペンプラザ着(1615m, 27.9℃)

北岳を振り返ると、すっかり雲に隠れてしまっていた。
はるか遠いバス停
以前南アルプス市営バスのバス停だった場所はベンチも撤去されてすっかりバスの駐車場と化していた。そして新しいバス停は、以前普通車の駐車場として使われていたところ。アルペンプラザのはるか東、甲府方面のバス停よりもさらに奥だ。これは北岳から下山してきたばかりの者にはつらい歩きだ。挙句の果てにバス停は道路端で直射日光浴びまくり。バスを待つ人は、ザックだけ並べておいて、全員そのへんの木陰に入っていた。レジャーシートがあると重宝すると思った。とりあえず我々もバス停に荷物を置いてから、アルペンプラザに戻ってトイレで着替えた。再びバス停に戻るときにアルペンプラザからの時間を計ったら、2分30秒だった。もちろん、空荷である。
あとは順調にバス4本を乗り継いで(往きと違ってなんと接続の良いことか!)、家には20時前には着いた。