On Green Dolphin Street 1947 Kaper - Washington
演奏時間の長いものが多く、じっくり楽しめます。また、ピアノトリオの演奏が多いですね。Bill Evans と Paul Chambers は下のリストのうち、3つのアルバムに参加していて、うち2つで共演しています。Ayler のスタンダード集がよいです。

Albert Ayler
My Name is Albert Ayler
Albert Ayler (ss, ts), Niels Bronsted (p), Niels Henning Ørsted Pedersen (b), Ronnie Gardiner (ds)
すごい迫力。ジャズ中毒患者の熱狂的な支持を受けるアイラー様の魂の叫び。ホントに肉声のように聞こえる。これが Poll Winners の演奏と同じ曲だとは到底思えない。聴き比べはこういうところがおもしろい。「どうしてもフリーは聴きたくない」というのでなければ、この演奏は超オススメ。しかしフリー嫌いには背筋が凍り身の毛もよだつ恐怖の1枚につき、要注意。
1963.1.14録音

Walter Bishop JR.
Speak Low
Walter Bishop JR. (p), Jimmy Garrison (b), G.T. Hogan (ds)
10分近くにもなる長い演奏で、Garrison のアルコ・ソロもたっぷりと聴ける。いい演奏だとは思うけど、どうやら私はこの「元・幻の名盤」が苦手なようで、集中して聴くことができない。なぜだろう?
1961.3.14録音

Duke Jordan
Flight To Denmark
Duke Jordan (p), Mads Vinding (b), Ed Thigpen (ds)
私は Duke Jordan はあまり好きではないが、この演奏は好き。メロディーがとてもきれい。また、Vinding がとてもよい。ここでは彼のソロも聴けるが、これがまたよい。
1973.11.25 & 12.02録音

Bill Evans
Green Dolphin Street
Bill Evans (p), Paul Chambers (b), Philly Joe Jones (ds)
"1958 Miles"のリズムとはドラムが違うだけ。Evans は"1958"よりもちょっとはじけて、エモーショナルに感じる。
1959.1.19録音

Wynton Kelly
Kelly Blue
Wynton Kelly (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
同じピアノトリオでも Evans のものとは全く違う曲になっている。なめらかフレーズがよい。とってもグルーヴィで、ノリノリピアノトリオが好きな人にはおすすめ。
1959.3.10録音

Mark Murphy
Rah
Mark Murphy (vo), Clark Terry, Blue Mitchell (tp), Jimmy Cleveland (tb), Bill Evans (p), George Duvivier (b), Jimmy Cobb (ds) and others
ボーカルファンにはおなじみのアルバムだが、自分にはどうもじれったい。でも、歌唱力はさすが。
1961.9-10録音

Sonny Rollins
Sonny Rollins on Impulse!
Sonny Rollins (ts), Ray Bryant (p), Walter Booker (b), Mickey Roker (ds)
この曲では Rollins は攻撃的に吹きまくる。ベースも激しい。よい演奏。が、60年代以降の Rollins は私はあまり好きじゃない。
1965.7.8録音

The Poll Winners
The Poll Winners
Barney Kessel (g), Ray Brown (b), Shelly Manne (ds)
小気味よいスイング、ノリノリウエスト。Ray Brown のベースソロが聴ける。でもこのアルバム、ほかの曲のほうがいい。
1957.3.18-19録音

Miles Davis
Miles Davis At Plugged Nickel
Miles Davis (tp), Wayne Shorter (ts), Herbie Hancock (p), Ron Carter (b), Tony Williams (ds)
リズムの3人がかっこよすぎる。かっちりとリズムをキープしていたかと思うと、自由自在にはねまわったり。なかでも Tony Williams がすごい。Shorter の入り方も「らしく」て好きだ。 Miles のこの曲といえば "1958" が注目されるが、こちらも文句なく名演。
1965.12.23録音

Miles Davis
1958 Miles
Miles Davis (tp), John Coltrane (ts), Cannonball Adderley (as), Bill Evans (p), Paul Chambers (b), Jimmy Cobb (ds)
この曲の定番アルバム。Coltrane, Cannonball ともソロの出だしがカッコいい。Miles は得意のミュートで吹く。気持ちよくなって、モードがどうとかコムズカシイ話はどうでもよくなってしまう。演奏は10分にもなるけれども、ちっとも飽きない。Evans, Chambers は8ヶ月後に Evans の "Green Dolphin Street" で再演。
1958.5.26録音

Eric Dolphy
Outward Bound
Eric Dolphy (as, bcl, fl), Freddie Hubbard (tp), Jackie Byard (p), George Tucker (b), Roy Haynes (ds)
フリー・ジャズ。「テーマ部分のベース音は一定」というこの曲の原則をブチ破る。イントロのリフは Parker の "Star Eyes" を思わせて、バスクラリネットの音がなんだかユーモラスにも聞こえる。「フリーには興味あるけど、Ayler はちょっと」という人にはこれ。
1960.4.1録音