Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ つくだじま 佃島浮世絵事典
 ☆ 寛政十一年(1799)  ◯『東遊』北斎画 浅草庵市人編 蔦屋重三郎板 寛政十一年刊    佃 白魚網 北斎画 (国書データベース画像)    佃 住吉社 北斎画 (国書データベース画像)  ◯『絵本風俗往来』菊池貴一郎(四世広重)著 東陽堂 明治三十八年(1905)十二月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   ◇上編 七月 佃踊り(70/98コマ)   〝佃踊は十三日の夜より十五日までは毎夜出づ、是は佃島なる老爺・老婆十人扨(さて)は八、九人一組と    なり、佃島と書きたる提灯をともし、鉦(かね)打ち鳴らし「ヤアトせへ/\」と囃しては念仏を節にて    唱へて、京橋辺より日本橋の辺を廻る、招く所の門にて称名を唱へ、鉦打ちならして踊るなり、功徳の    施物若干を受けて、又外の招きに応ず、無邪気にして見るに面白かりし〟      ◇中編 十一月 佃のいさり火(76/133コマ)   〝白魚は、芸州広島辺は多きよし聞き及べる所なりしも、世間せまき蘆の葉、未だ此れを弁ぜず、先づ江    戸の白魚は大川筋にても手網にてすくひけるが、佃島の白魚を以て江戸の名物としたり、此の月は白魚    の漁猟時節にて、夜々漁火を焚きたる舟幾艘となく、佃沖に浮かびて白魚を網す、高輪辺又は品川の二    階の見晴しより此れを望むに、寒風闇夜の光景風雅にして、又さびしき趣きを添へたり、彼の秋夜の砧    の音は耳を感ぜしめ、寒夜漁火の舟は目を感ぜしむ、今は砧の響き、いさり火の火影は機械車の音、電    気の光と変じたり〟